ブリのあら300円で納豆料理
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最終更新日 平成13年9月27日
平成13年9月16日(日)、新潟県柏崎市にあります鮮魚セ ンター「フィッシャーマンズ・ワーフ」に県外の友人を連れて行 きました。 海の無い県に住む友人は新鮮な魚に興奮し、ここぞとばかりに 高級魚や珍味を購入していましたが、常日頃、日本海の鮮魚を見 ている私は多少冷めた感じでおりました・・・が、なんと凄い 宝を発見してしまいました。 「ブリのあら 300円」です。 重さにして1.5kgほど、頭、カマ、すべてのブリのあらが 入っています。(ちなみにアラという魚もおりますのでご注意下 さい)
あまりの嬉しさに、友人の見送りもそこそこにして家に帰り、 早速、お料理です。 題して、
「ブリのあら300円で、納豆料理を作る!」
まずは、ブリと非常に相性良い野菜である大根(1本158円) を使います。 大根は、良く洗ってから皮をむき、約3cmの厚さに切って、 面取りをします。この良く洗ってから皮をむくというところが ミソで、この皮は塩と唐辛子で一晩漬けて漬物に仕上げます。 もちろん、面取りした際にでた大根の切れっ端も、水にさらした のち、翌日の味噌汁の具になります。
食材は無駄にしてはいけません。 面取りした大根は、表裏に十字に隠し包丁をいれてから、下茹で をします。
大根が透明になって火が通ったら、水を切って別の鍋に移し、 ブリのあら(あたま、中落ち)、そして干し納豆を加え、水、醤油、 みりん、酒、砂糖、隠し味に魚醤を少々入れて、煮込みます。
落としぶたをして2時間程度煮込んだら、しばらく放置します。 基本は、加熱するとダシがでる、冷えるときにダシが染みこむ、 ですから、しばらく放置したのち、食べる30分ぐらい前に なったら、再度加熱します。
これで一品目完成!「ブリあらと大根の納豆煮込み」です。
次はブリのあらでも利用が難しいとされている血合い部分。
これは素直に小麦粉、卵、パン粉をつけてフライにし、その フライにかけるソースを納豆で作ります。
今回は「鎌倉山納豆」野呂食品さん(〒248-0033 神奈川県鎌倉市腰越4−10−8 電話 0120-07-2632 FAX 0467-31-4986 営業時間 10:00〜18:00 日・祝祭日 10:00〜17:00)の工場でしか購入できない丹波産黒豆 (皮切れ)を使い、包丁で細かくなるまで叩いたのち、マヨネーズ、 黒胡椒、バジル、アンチョビで味をととのえ、 「黒豆納豆マヨソース」のできあがりです。 (「名前そのままじゃん」というツッコミ甘受致します)
軽く塩茹でしたオクラ、キャベツの千切り、トマトを血合い フライの横に盛りつけ、フライに「黒豆納豆マヨソース」をかけて、 2品目完成!「血合いフライの黒豆納豆マヨソース」です。
続いて、ブリのあらで残った最後の部分カマの調理です。 カマの調理方法は、色々と考えたのですが、結局、天然塩 (沖縄ぬちマース)をふって、塩焼きとしました。 ここら辺のツメの甘さが、私自身の甘さでもございます。
あとは、たまり醤油、昆布、干し納豆、酒を入れて炊いた新米の ご飯、
ワタリ蟹の味噌汁、大根の葉を唐辛子と一緒にゴマ油で炒め た物を添えて、
「ブリあら(300円)納豆御膳」
の完成です。
お酒は、いつものビールではなく、頂きものの 「REMY MARTIN TREK」にしました。
大胆にも水割りにした「REMY MARTIN TREK」をゴクリと飲んでか ら、まずは「血合いフライの黒豆納豆マヨソース」をバクッ!フラ イのパン粉が口中の上部分を痛く刺激しつつも、黒豆納豆マヨソー スの濃厚さ、血合い部分の質感が口いっぱいに広がります。 続いて、「ブリあらと大根の納豆煮込み」の大根をブチュと汁を 滴らせながら食べますと、ブリの身を食べていないのに、ブリを感 じる大根の奥深さと、旨味を陰で支える干し納豆の努力に、
「オジサン、もーマイったな」
という感じです。普段、従姉妹違いの幼児には
「タカオおじちゃんじゃなくて、お兄さんでしょ。 色んなお店の綺麗なおねーちゃん達からはね、 お兄さんって言われるんだから。分かった?」
と理不尽なことを言う私ではございますが、このときばかりは美味しい ものを食べてマイってるオジサンの心境です。 フライを食べ、ワタリ蟹の味噌汁をすすり、干し納豆ご飯で一休み。 300円のブリあらで至福のときを過ごした三井田でした。
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