納豆は人類を救う!納豆学会のモットーは、「ハーフ・シリアス、ハーフ・ギャグ」です。活動内容は、「これまでの納豆学会の活動」をご覧ください。
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納豆学会設立について

 

納豆学会は、私・三井田が何気に書いたエッセイ(以下に転載)から始まりました。

 

納豆好きで、納豆に知的好奇心を感じていたものの、それをうまく表現する道具(ツール)がなく、悶々?としておりましたが、平成8年にインターネットという強力な道具を手に入れ、納豆を語る場を創ることができました。

 

この納豆学会は営利目的ではなく、nattou.comのメールアドレスを持つ方のご協力を受けながら、私財をなげうって運営しております。

 

製造者の方からは納豆のご提供のほか、ご協力頂くことはありますが、基本的には経済的、政治的には独立しております。

 

また、私自身は他に本業をもっておりますので、納豆学会を利用しての営利活動は行うつもりはございません。

 

純粋なる非営利団体であり、研究者、製造者から一般の学生、会社員、主婦の皆さんまでが納豆について語り、納豆好きもしくは納豆嫌いといったつながり(ナットワークと命名しました)で納豆以外のことでも気軽に情報交換ができる場として運営していきたいと思います。

 

「別に知らなくてもいいけど、知っていたら人生がちょっと楽しくなるかもしれない、納豆学会」

を宜しくお願いいたします。

 

平成8年7月10日 納豆学会 主宰 三井田 孝欧

 

 

終わりなき納豆論

 

「一番うまい朝めしの友って何だろう?」

 

アジの干物、タラコ、塩辛などの海産物系か、それとも、大根おろし、おしんこなどの農産物系か、はたまた生卵ぶっかけ飯であろうか。

 

昨夜の晩ごはんで残った、カレーやすき焼きの煮詰まったものなども、考えられないこともない。

 

しかし、私はこう主張したい。朝めし君のベストフレンドは納豆であると。

 

作家の椎名誠も、エッセイで次のように書いている。

 

アツアツごはんにカラシのツーンと効いた納豆を乗せてフッハフッハ

 

と湯気を吹き分けながら食べていく寒い冬の朝ごはんというものは、もう本当に感動的な世界である。

 

納豆と炊き立てご飯の関係は、もはや友達ではなく、「ハニー」「スィートハート」と呼び合うような、見ているこっちが恥ずかしくなるぐらいの夫婦関係ですらあるだろう。

 

その納豆であるが、現在、その食べ方について、納豆学会(NATTOU)を中心に盛んに議論されている。この納豆学会という組織は、 いま私が勝手に創った組織なので、あまり気にしないで頂きたい。

 

食べ方についての論点は、大別して次の三つである。

 

一、卵やカツオブシなどの補助の必要性について。

二、容器開封から飯上への投下までの手順見直し。

三、タレ、醤油、味噌ダレ、塩などの調味料について

 

ここで、飯上(めしうえ)という言葉を用いているが、これも私が勝手に造った言葉なので、もうあきらめてほしい。

 

この他、食べ方以外の議論には、大豆の栽培方法や保存容器についての議論があるので、論文などを学会に提出される方は、月刊「納豆研究」を購読して頂きたい。

 

では、学会のなかでも一番の盛り上がりを見せている「論点二、容器開封から飯上への投下までの手順見直し」に含まれる、納豆の攪拌回数問題について、各著名人の意見を踏まえ、手順を確認しながら、検討してみよう。

 

まず、発泡スチロールパックや藁つとを開け、納豆の持つ熟成した香りを十分に楽しみ、攪拌するための皿に移す。この移動作業を怠るたると、猛烈に納豆を攪拌した際、箸が容器の底に穴を開けてしまい、醤油等を入れたときに、容器からの「御漏らし」制裁を受けることになる。スーツ等着用時に、この制裁を食らってしまわぬよう、十分注意されたい。また、移動の際、発泡スチロールパックや藁つとに、納豆が二から三粒ほど残るが、これは箸で一粒ずつ摘まんで、大豆の出来具合を味わうよう、NATTOU勧告によって取り決められている。

 

次に、納豆を攪拌するわけだが、この時点で納豆に混ざっていて良いものは、カラシだけである。醤油は糸を引かせなくしてしまい、ネギを入れて攪拌すると、余計な苦みがでて、納豆の味を殺してしまうのである。よって、これらは一度目の攪拌が終了してから、投入すべきなのだ。

 

さて、ここからが一番の問題である。

 

明治十六年生まれ、「美食倶楽部」主宰、希代のグルメ北大路魯山人は、特に根拠も示さず、納豆の攪拌回数をとにかく糸が切れるまで(400回以上とされる)と言い切った。これが旨い、としか言わなかったそうで、愛弟子の平野雅章も困惑している。それに対して、エッセイストの伊藤宏子は三回と少ない。エッセイではこう述べている。

 

粘り気は好きなのだが、にもまして粘り気を内在させたままじっと耐えている豆を味わいたい。

 

ちなみに、私は十八回である。このぐらいが、フワリとした粘り気を味わえるからだ。このフワリを徹底的に追求するのが、漫画家の東海林さだお、その人である。

 

ワァーと力まかせに納豆をかき回した後、三十秒から一分間しばらくそのままにしておかなければならない。・・・

 

このコーフン状態をすこしさましてやらないと本当の旨味は出てこないのです。

 

彼はこれを、「納豆かき回しコーフン鎮静の心得」と名付けている。ちなみに、回数的には記していないが、豆が見えなくなるぐらいとの記述があ るので、三十回程度と予想される。

 

現在、この攪拌回数問題では、低回数豆派、魯山人風伝統派、中回数フワリ派、高回数鎮静派の四派が対立し、混沌の様相を呈している。NATTOUとしては、新たなる論客を迎え、新しい展開を期待している。

 

新たなる論客、それは貴方かも知れない。一刻も早く、NATTOUに入会を!ともに納豆を議論しようではないか!

 

あなたにナットウキナーゼの御加護があらんことを!

 

{注}ナットウキナーゼ  納豆菌の中に含まれる血栓を溶解させる酵素のこと。

*敬称を省略させて頂きました。


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納豆学会設立
平成8年7月10日より、

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