最終更新日 平成13年6月19日
平成13年2月16日、桜肉、いわゆる馬肉と納豆をまぜた「桜なっとう」の元祖だというお店「らむ」(熊本県熊本市花畑町13-23 電話096-322-9500営業時間 12:00〜14:00、17:00〜22:30 水曜定休日)に行ってまいりました。いつもは独りで調査するのですが、今回は、九州二大納豆メーカの雄、丸美屋さんのまる丸さんと、青森から「全国納豆鑑評会」のために熊本にいらっしゃっていた東北の大手納豆メーカ・太子食品さんのDさんと一緒に伺いました。「らむ」のご主人・村山さんにご挨拶し、早速、おすすめの「らむコース 4000円」をお願いしました。まずは極上の馬刺を生姜醤油で頂きます。一頭の馬から数キロしかとれない、霜降りの大トロだそうで、赤身の旨みもさることながら、脂の甘みも光ります。さすが、昭和34年開店の老舗。「村山さん、美味しいですね」「ウチは、マズイのはださないから・・・・」深みのあるお言葉でございます。ちなみに、村山さんがまる丸さんの先輩ということも判明いたしました。続いて、梅豆腐。梅干しの漬け汁の美しい赤い海に、真っ白な豆腐が浮かんでいます。ちょっと固めの豆腐を梅の酸味が引き締め、味覚をリフレッシュさせつつも、先ほどの馬刺しを記憶に残る想い出に仕立ててくれます。そして、いよいよ「元祖 桜なっとう」(商標登録証 第:4420166号)です。納豆の上に、冷凍の馬肉を小さなサイコロ状にしてのせ、さらに青ネギ、和からし、卵黄をのせてあります。まずは、いつものように自分流に18回ほど混ぜてみますと、桜の異名どおりに鮮やかな赤い色をした馬肉と納豆の茶色、青ネギの緑が見事に混ざりあい、大地を感じる美しさで、「母なぁ〜るぅ大地のぉ〜ふところにぃ〜我らぁ〜人の子のぉ〜喜びはぁ〜あ〜るぅ〜・・・・」と、カンタータ『大地讃頌』を歌いそうになりました。(ウソです)美しさを楽しんだのち、口に運びますと、まだ解凍しきれていないのか馬肉のシャクシャク感がありますが、それが逆に納豆のネバり、卵黄の艶めかしさとのコントラストを織り成しており、そこですかさず、生の焼酎をグィィーと一杯。新潟出身の私ではありますが、ここでは「いやぁ〜、うまかバイ」となぜか熊本弁です。少し時間がたって、馬肉が解凍しきった「桜なっとう」も、馬肉の濃厚な旨味が納豆とうまく絡み合います。これは、馬肉を小さなサイコロ状にしたことと、卵黄がポイントと思われます。ちなみに使用している納豆は、マルキン食品さんの納豆でしたので、丸美屋さんにお勤めのまる丸さんは複雑な思いをされたかも知れません。「桜なっとう」を楽しんだ後は、これまた極上のレバ刺しと焼肉を食べながら、納豆業界のお話や村山さんを含めての格闘技談義に盛り上がりました。ぷるぷるの新鮮なレバ刺し、アメ色の塩ダレで食べる、馬肉、茄子、ニラ、たまねぎの焼肉。すっかり満足しました・・・もとい、満足したバイ。まる丸さん、Dさんともにご満足のご様子でしたが、Dさんの「青森の馬肉も最高ですよ」との発言に郷土を愛する気持ちを感じました。美味しい馬肉、そして「元祖 桜なっとう」を堪能し、充実した時間を過ごした熊本の夜でした。*この後、急にうどんが食べたくなり、うどん屋さんに入ってビールを飲みつつ、うどんを食べました。熊本ラーメン「黒亭」から「らむ」、うどん屋と最後までお付き合い頂いたDさん、ご迷惑おかけしました。