平成12年度全国納豆鑑評会の報告

最終更新日 平成14年4月30日

 平成13年2月16日(金)、熊本市・ニュースカイホテル 2Fで行わ
れた「平成12年度(第6回)全国納豆鑑評審査会&納豆フェスティバル・
イン・熊本」に潜入してきましたので、報告いたします。

 今回の鑑評審査会には、全国納豆協同組合連合会に加盟している333社
のうち、108社から1社1品で出品された納豆が揃いました。
 審査は20人の審査員が「大粒・中粒部門」「小粒・極小粒部門」の2部
門に10名づつ分かれ、香り、糸引き、色、食感を総合的に1〜5点までつ
け、各賞を決定します。 その結果は、以下の通りです。
 
最優秀賞 農林水産大臣賞 
 「川中島納豆」増屋納豆店(長野)

 
「小粒・極小粒部門」
 優秀賞 農林水産省食品流通局長賞
    「平家納豆」こいしや食品(栃木)

 優秀賞 厚生省生活衛生局長賞
    「刃城(おしじょう)納豆」
         ひしや納豆製造所(埼玉)

 
「大粒・中粒部門」
 優秀賞 農林水産省食品流通局長賞
    「フジッコの黒豆納豆」フジッコ(兵庫)

 優秀賞 厚生省生活衛生局長賞
    「道産納豆」道南平塚食品(北海道)

 
優秀賞 九州農政局長賞
    「国産納豆九州」原田製油(大分)

 
「小粒・極小粒部門」
 優良賞 全国納豆共同組合連合会長賞
    「伊達藩 永太郎納豆」大永商店(宮城)

 
「大粒・中粒部門」
 優良賞 納親会長賞
    「鶴の子伝説」関東食品(北海道)

 
 この結果に、高星会長曰く「毎年、納豆の質が上がってきている。やっ
ぱり国産。」との事でした。
 個人的には、ダークホース的な存在であった(失礼)長野県の増屋納
豆店さんの最優秀賞受賞に驚きました。

 まだ私も食べていない納豆なので、早速、長野県まで行き、チェックし
たいと思います。
 審査員の皆様、お疲れ様でございました。
 そして、受賞されたメーカーさん、おめでとうございました
 
 同時開催の納豆フェスティバルには、2000人の応募があったそうで、
抽選に選ばれた300名の方が会場に入り、九州エリアの納豆好きの熱気
でムンムンしておりました。

 ちなみに、4名ほどTVチャンピオン「全国納豆王選手権」を見て頂い
た方がいらっしゃり、「TVでていた人でしょ?」と声をかけられ、恥ず
かしながら記念撮影をしました。改めてTVチャンピオンの影響に驚きま
した。
 
 納豆フェスティバルのイベントとしては、納豆クイズラリー、納豆王決
定戦○×クイズ大会、須見洋行教授による記念講演「納豆パワーと健康」、
料理研究家・池部美恵子さんによる「納豆料理」が行われました。
 納豆クイズラリーはこんな問題でした。
 
 「ファイナル・アンサー?」(みのもんた風)
 
第1問 山形出刃ナットうにはわらにくるまれた納豆にあるもの
    を突き刺しますが、そのあるものとは?
    1.出刃包丁
    2.刀
    3.はし                 正解 1
 
第2問 明治時代、熊本で行商人が売っていた納豆の種類は?
    1.大苞納豆
    2.竹の皮納豆
    3.ザル納豆
                         正解 1
 
第3問 「熊本の納豆物語」に登場する動物は?
    1.犬
    2.馬
    3.牛
                         正解 2
 
第4問 中国でも納豆は親しまれていますが、発祥はどこと言わ
    れているでしょう?
    1.福建省
    2.広東省
    3.雲南省
                         正解 3
 
第5問 納豆の栄養分で一番比率が高いのは?
    1.タンパク質
    2.脂質
    3.糖質
                         正解 1
 
第6問 納豆の一世帯あたりの消費金額が九州で一番多い県は
    どこでしょう?
    1.福岡県
    2.熊本県
    3.宮崎県
                         正解 2
 
第7問 納豆のネバネバの物質は?
    1.ポリ−アルファ−グルタミン酸
    2.ポリ−ベータ−グルタミン酸
    3.ポリ−ガンマ−グルタミン酸
                         正解 3
 
 納豆王決定戦○×クイズ大会では(問題のご紹介は省きますが)、お子
さんを連れた若い奥様が優勝され、ハワイ旅行をゲットされておりました。

 優勝賞品がハワイ旅行と知っていれば、出場したかったところですが、
ここでムキになったら、今後潜入させてもらえないと思いましたので、取
材のみにしました・・・・・。
 そして、須見洋行教授による記念講演『納豆パワーと健康』。

 日本人のボケの6割が脳内血栓によるものという導入から、ナットウキ
ナーゼのお話に入り、同様の働きをするウロキナーゼの価格を紹介したの
ち、納豆1パックが5万円分のウロキナーゼと同等と紹介しておられまし
た。その後、アメリカ、ノルウェーでも「ナトー」として知られ、多く食
べられていること、放射能の除去物質であり抗菌物質のジピコリン酸(日
本人が昭和11年に発見)の紹介、骨粗鬆症のお話から納豆のみに含まれ
るビタミンK2のなかでも特殊なメナキノンが今後、クローズアップされ
るだろうというお話で締めくくられておりました。
 料理研究家・池部美恵子さんによる納豆料理は、以下のものでした。
 
 ・納豆サラダ

 ・納豆炒飯

 ・納豆汁

 ・イナリ焼

 ・黒豆納豆のクープ

 
 なかでも黒豆納豆のクープは、黒豆納豆の食感をいかしたかなりいい出
来のデザートで、今後の納豆デザートの開発にいいヒントとなりました。
 
 フェスティバル終了後、なぜか鹿児島テレビ(KTS)さんから取材を
受け、今回の納豆鑑評会についてのコメント及び受賞納豆のなかで特にオ
ススメの納豆の紹介をしてほしいとのことでしたので、ダークホース的な
納豆メーカーさんの受賞に驚かされたともに、全体の質が上がっているこ
と、そしてオススメの納豆は「永太郎納豆」とお答えしておきました。
*放送は、鹿児島ローカルのみだったようです。
 
 以上で、報告を終わります。
 事務局の皆様、お疲れ様でした。
 
 来年の全国納豆鑑評審査会&納豆フェスティバルは仙台で開催される
そうです。
 えっ?来年も潜入するかって?もちろん、仙台まで行きます!
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