最終更新日 平成13年7月27日
全国納豆鑑評会で受賞した納豆のメーカさんで運営されている「いい納豆ドットコム」さんの「納豆の日」特別企画として、受賞6点セットが販売されましたので、購入させて頂きました。
また、鎌倉山納豆さんでも、幻の大豆「十勝ながは」を使った数量限定の受注生産!の納豆を販売するとのことで、こちらも購入させていただきました。
平成13年7月21日、納豆が届いているとの妹からの連絡があり、市販納豆を調査していた岐阜県より急遽自宅へ戻り、全品を試食してみることとしました。
まずは全商品を個別にチェックし、食べてみます。豆の大きさは、楕円最大の方向を定規で測定し、10個の平均をとったのち、整数にしてあります。
1.「十勝ながは納豆」鎌倉山納豆 野呂食品株式会社神奈川県鎌倉市腰越4-10-8電話 0467-32-2632
容器:経木で包んだ上に紙の包装大豆:十勝ながは豆の大きさ:11mmタレ:なし評価:強い糸引きにまみれた十勝ながは大豆は、噛んだ瞬間には抵抗するものの、その後じっくりと歯がしみ込むように入る。(イカ刺しのような歯触り)納豆独特の匂いが少なく、一瞬発酵が若いように感じられたが、豆の旨味がそれを十分補っている。2.「100%北海道大粒」平成12年度最優秀賞(農林水産大臣賞)受賞株式会社 大力納豆新潟県北魚沼群小出町大字十日町360-6電話 02579−2−0411
容器:発泡スチロール容器 空気孔5穴 ミシン目なし大豆:トヨマサリ豆の大きさ:13mmタレ:大力納豆オリジナル評価:水分が多い納豆であり、糸はしっとりと引く。豆自体のクセは少なく、万人受けする大粒納豆であり、豆の柔らかさもご飯に最適。3.「小出っ子」平成10年度最優秀賞受賞株式会社 大力納豆新潟県北魚沼群小出町大字十日町360-6電話 02579−2−0411
容器:発泡スチロール容器 空気孔5穴 ミシン目なし大豆:艶麗(エンレイ)豆の大きさ:10mmタレ:大力納豆オリジナル評価:水分が多い納豆であり、糸はしっとりと引く。艶めかしく引く糸と大豆には、水の旨味が感じられる。地元の大豆ゆえ、多少のクセがあるが、それがかえって心地良い。4.「粒自慢」平成8年度連合会長賞受賞株式会社 山ノ下納豆製造所新潟県新潟市山木戸7丁目6-47電話 025-273-7421
容器:発泡スチロール容器 空気孔9穴 ミシン目なし大豆:艶麗(エンレイ)豆の大きさ:10mmタレ:山崎醸造株式会社(新潟県小千谷市東栄3-7-4)評価:高い湿度で、じっくりと熟成された感があり、研磨された大豆がやわらかく、するりと口に運ばれる。こちらも地元の大豆ゆえ、多少のクセがあるが、それにも勝る旨味がある。(実は食べ慣れた味)5.「古今納豆」平成10年度農林水産省食品流通局長賞受賞有限会社 村田商店長野県長野市若里1丁目4番8号電話 026−226−6771
容器:三角経木をビニールの袋でつつんである。大豆:信州産小粒大豆豆の大きさ:7mmタレ:なし評価:経木の香りが移り、納豆臭が抑えられている。強い糸引きのなかに、熟成された小粒納豆の旨味があり、経木による水気の吸収のためか、乾いた感じの潔さがある。小粒のなかでは、割に歯ごたえがある方と思われる。6.「北海道納豆」平成10年度厚生省生活衛生局賞受賞オシキリ食品株式会社北海道江別市工栄町5番地7電話 011-385-4451
容器:発泡スチロール容器 空気孔36穴 ミシン目上部蓋大豆:トヨマサリ豆の大きさ:12mmタレ:なし評価:大きな大豆をふっくらと炊きあげた上で発酵させているので旨味は強いが、若干固めの感がある。比較的硬い豆を好む北海道という地域性ととご飯の固さも各地方で違うことから、ご飯と一緒に食べるときの味わいの評価を行えば面白い結果となることが予想される。納豆単体で食べる際には、大豆のサクサクとした歯ごたえが逆に心地よい。納豆の水分は程良く、糸と大豆の絡みが絶妙。7.「大粒」平成7年度第一回全国納豆鑑評会第1位農林水産省食品流通局長賞受賞有限会社 だいもんじ食品福島県福島市太田町15-18電話 024−534−5363
容器:発泡スチロール容器 空気孔36穴 ミシン目折り返し部*空気孔の加工が雑大豆:音更大袖豆の大きさ:13mmタレ:株式会社 高橋弥次右衛門商店(栃木県今市市土沢1442-1)評価:水分の少ない納豆で、全体によく菌が馴染んでいる。大豆自体の甘みが強く、そのやわらかさもあって、甘い納豆の旨味が口に広がる。以上の7品を食べ比べてみると、新潟勢(2、3、4)の水分の多さに驚きます。新潟県人ゆえのひいきではございませんが、新潟勢(2、3、4)の水分の多さ(室の湿分)は、水に自信があるゆえ?のことかも知れません。ちなみに、かつてテレビ東京『TVチャンピオン』「全国納豆王選手権」の納豆料理対決に使わせて頂いたように、クセのない旨さ、万人受けする納豆として、私はよく「2.100%北海道大粒」を使っています。「十勝ながは」は、その旨味もさることながら、歯ごたえが素晴らしく驚きました。納豆本体としては、いかにも野呂食品さん、鎌倉山納豆っぽいな、という感じです。今回の納豆で、私の好みに近かったのは「7.大粒」でしょうか。元々、私は一番美味しい大豆は「袖振大豆」だと信じて疑わないのですが、だいもんじ食品さんの「7.大粒」は、発酵時間、糸引き、固さともに好みでした。また、村田商店さんの「5.古今納豆」で、容器としての経木の優秀さも再認識しました。以上、簡単ですが、試食レポートを終わります。