TVチャンピオン「納豆王選手権」出場

最終更新日 平成14年4月15日

 平成12年11月16日(木)19:30から放送された
TVチャンピオン「全国納豆王選手権」
に出場しました。
 出場者は、納豆学会会員でもあり「納豆開発委員会」を運営されている
がんもさん、「くめ納豆」さんの営業をやっておられる高野さん、広告代
理店にお勤めの唯一の女性出場者・野口さん、北海道から番組宛に応募し
てきた古本さん、そして三井田です。

 第1ラウンドは、「全国納豆利き豆勝負」
 全国から集めた百銘柄の納豆から出題され、問題の納豆を完食した後、
並んだ百のラベルの中から正解を探し出し、早押しでそのメーカーと商品
名を答えるというもの。1問目はご飯と納豆を完食、2問目はご飯なしで
1パック分の納豆、3問目以降は半パック分の納豆のみ完食で回答します。
 2問先取で第2ラウンド進出です。(1名は脱落)
 いよいよ、撮影開始!

 ポツン、ポツンですがギャラリーも集まり、MCの寺門ジモンさんを見
て、
 
 「あっ、あれ、ダチョウなんとかのジオンとかいう人でしょ」
 
と言っているおばさんがいらっしゃり、つい
 
 「『機動戦士ガンダム』のジオン軍じゃないんだから・・・」
 
と小声でツッコミ。
 
 出題は、以下の納豆でした。

 1.「超小粒 納豆いち」旭松食品
   (回答者 三井田)
 
 2.「ゆずから」保谷食品
   (回答者 三井田)
 
 ここで三井田、通過。
 
 3.「ブラック伯爵家(大粒)ごま入り」奥野食品
   (回答者 がんもさん)
 
 4.「つぶわり」ヤマダフーズ
   (回答者 がんもさん)
 
 ここでがんもさん、通過。
 
 5.「京納豆 青豆」高橋食品工業
   (回答者 古本さん)
 
 6.「元気納豆 九州本仕込み」マルキン食品
   (回答者 なし)
 
 7.「GOLD in NATTOU」菊水食品
   (回答者 高野さん)
 
 8.「雪割納豆」まるよね食品
   (回答者 高野さん)
 
 ここで高野さん、通過。
 
 9.「わかめ納豆」大力納豆
   (回答者 野口さん)
 
10.「キムチ納豆」ヤマダフーズ


放送当時のラベルです。

   (回答者 野口さん)

 と最後のラウンド通過者は、紅一点・野口さんでした。
 惜しくも、古本さんは1ラウンド敗退となりました。
 
 第2ラウンドは、「ヘルシー納豆料理勝負」。
 予算2000円以内で、納豆を使った美味しくてヘルシーな創作料理
を二時間以内で作るという勝負です。5名の審査員によるポイントで、
上位3名が決勝ラウンドに進出し、1人が脱落となります。
 
 「ようし!お料理、お料理」
 
 今回の出場では、納豆学会として、勝敗を抜きに、無限に広がる納豆
料理の可能性を皆様に見せるため、料理に力を注ぎました。
 以下が、私のレシピです。

  「納豆懐石 革命前夜」・・・・納豆料理に革命を! 

 全体的に使用する水は、わざわざ汲んできた群馬県の谷川岳の水。
 醤油につきましては、醤油発祥の地・和歌山県湯浅の醤油を、塩は三
重県・二見の岩塩を使用します。
 
★納豆油揚げのしょっつる焼き
 新潟県栃尾市名物のジャンボ油揚げを、秋田県名物のしょっつるで作っ
たタレをハケで塗りながら焼き、こんがり焼けたところで大粒納豆をよく
叩いた納豆を中にはさみ、もうひと焼き。
 白髪ネギ、おろしショウガを添えて、出来上がり。
 
 材料:油揚げ、納豆(新潟・大力「100%北海道納豆」第5回全国
    納豆鑑評会の最優秀納豆です)、ネギ(群馬・下仁田産)、生姜、
    しょっつる(ハタハタで作った本物)、醤油(和歌山・湯浅醤油)、
    みりん、酒(新潟県魚沼のコシヒカリ吟醸純米酒)
 
★納豆手打ちそば
 ドライ納豆をミルでパウダー状にし、そばに練り込む。
 薬味は、ネギとわさび。
 
 材料:そば ドライ納豆(福岡・納豆家族)、そば粉(長野産石臼挽
       き)、小麦粉
    たれ(かえし) 再仕込み醤油(妻子込みではありません)、
            みりん、酒(新潟・八海山)
            ・・・かえしは自宅で作って1週間ぐらい
               寝かせたものです。
    たれ(だし)  かつおぶし、干し椎茸(冬子)、こんぶ(北
            海道・利尻産)、酒(新潟県魚沼のコシヒカ
            リ吟醸純米酒)
    薬味 ネギ(群馬・下仁田産)、わさび(伊豆産)
 
★納豆鯛めし
 鯛のあらに軽く塩をふって焼く。
 研いだ米に水を適量入れ、焼いた鯛のあら、こんぶ、酒、醤油、干し
納豆を入れて、炊く。
 炊きあがったら、鯛のあらをほぐし、よくかき混ぜ、しばらく蒸らし、
食べる直前に細く切ったシソの葉をちらして、できあがり。
 
 材料:鯛のあら(頭とカマ、三重県天然もの)、干し納豆(栃木・こ
    いしや食品)、こんぶ(北海道・利尻産)、酒(新潟県魚沼の
    コシヒカリ吟醸純米酒)、醤油(和歌山・湯浅醤油)、塩
   (岩塩、三重県産)、シソの葉、米(新潟の無農薬コシヒカリ)
 
★鯛の潮汁、納豆風味
 鯛のあらと「大徳寺納豆」をだしにして、軽く塩味、及び大徳寺納豆
 による多少の酸味をつけた潮汁。吸い口には、白髪ネギ。
 
 材料:鯛のあら(残りの部分)、自家製「大徳寺納豆」、塩(岩塩、
    三重県産)、ネギ(群馬・下仁田産)

 そして気になる結果は、
 
 50点満点中 45点 高野さん
        41点 がんもさん、三井田
        38点 野口さん 
 
となり、紅一点・野口さんが、惜しくも第2ラウンド敗退となってしま
いました。

 高野さんの、バナナと納豆のシェーク「バナなっとうジュース」、
レトルトカレーをうまく使った「納豆カレーナン」が好評でした。
 
 個人的な意見としましては、審査員の方に「受け」がいいのは糸引納
豆をなるべく全面に押しだすということで、既製品の食材をうまく組み
合わせた高野さんの作戦勝ちといった感じです。
 私は、一切の化学調味料を使わないで作ったのですが、やはり化学調
味料を使ってでもパンチのある料理をしなければ、審査員の味覚には響
かないかも知れません。但し、フランス人の審査員は化学調味料の味に
敏感で、既製品の食材には厳しい評価でした。

 ということで、あとは決勝ラウンド出場は、がんもさん、高野さん、
三井田となりました。
 
 そして、いよいよ決勝ラウンド「超難関納豆カルトクイズ」です。
 以下の5つのジャンルで10点、20点、30点の全15問があり、
その問題を正解した合計点数でチャンピオンが決定します。
 
  ジャンル:
   「味」「映像・音」「加工品」
   「ノンセクションA」「ノンセクションB」
 
 まずは「味」の10点問題から。
 一粒の納豆を見て、どこのメーカーの何という製品かを当てる問題。
 匂いの少なさから、三井田が即答で正解。
 正解は、「金のつぶ におわなっとう」フレシアでした。

 
 三井田が選択した2問目は、「加工品」の10点問題。
 目隠しをして、上にむけて開けた口に加工品を入れ、舌で当てる問題。
 こちらも、乾燥梅が入っていることから、三井田が即答。
 正解は、「納豆ふりかけ 梅風味」鎌倉山納豆・野呂食品でした。

 
 続いて三井田が選択したのは、「ノンセクションA」の10点問題。
 発泡スチロールの容器を見て、どこのメーカーの容器かを当てる問題
です。
 これは「炭火造り」の文字を見て、高野さんが即答。
 正解は、保谷納豆でした。
 
 高野さんが選択したのは「映像・音」の10点問題。
 ビデオの映像を見ながら、どこのメーカーの何という納豆かを当てる
問題です。
 ビデオが流れ、最初に三井田が回答。
 
 「三重県、奥野食品さんの『宮川村のきゃらぶき納豆』」

 
 ブブー・・・あせってしまいました。
 
 続いて、がんもさんが回答。
 
 「三重県、奥野食品さんの『森の番人』」

 
 ピンポーン、ピンポーン。
 
 がんもさんが選択したのは、「ノンセクションB」の10点問題。
 寺門ジモンさんによる「口頭問題」です。
 
 「俺、よくかむんだよぉ〜」
 
という寺門さんの嘆きのなか、問題スタート。
 
 「先ごろ、ある有名ミュージシャンがコンビニ・・・」
 
 ようし!きたっ!
 
 「このあとの問題は、
  『コンビニのサークルKで発売された納豆は何?』
  とおっしゃると思いますので、答えはTMナットワーク!」

 
 ピンポーン、ピンポーン。[参考はこちら
 
 三井田が選択したのは、「ノンセクションB」の20点問題。
 タカノフーズ「おかめ納豆」のラベルを古い順に並び替える問題です。
 最初は、高野さんが回答し、不正解。
 次にがんもさんが回答して、見事、正解。
 ポイントは、「有限会社」から「株式会社」への変更時期でした。
 
 がんもさんが選択した7問目は、「加工品」の20点問題。
 目隠しをして食べて、どこのメーカーの何という製品かを当てる問題
です。
 モグ、モグと無心に食べる3名。
 その沈黙を破ったのは、がんもさんで見事、正解。
 正解は、「とろろ納豆」奥野食品。

 
 続いて、がんもさんが選択した8問目は、「味」の20点問題。
 スポイトに数滴分入れられた納豆のタレをなめ、どこのメーカーの何
という製品かを当てる問題です。
 
 「・・・・ま、まずい」
 
 実は私、醤油派で付属してくる納豆のタレは使いませんので、この問題
は捨てることにしました。
 正解したのは、がんもさん。
 タカノフーズさんの製品のなかで、唯一ほたてエキスがタレに入ってい
る「北海道丸大豆」が答えでした。

 
 次にがんもさんが選択した問題は、「ノンセクションA」の20点問題。
 納豆の糸をどこまで伸ばせるかという、体験型問題です。
 とりあえず、サンプルとして私が最初に納豆を練り、糸を伸ばします。
 記録、21.5cm。
 ガクッ、糸を伸ばしている最中に豆の破片が落ちたということで、情け
ない結果になりました。
 続いて、高野さん、記録1m56cm。
 最後に、がんもさんが最長記録の2m64cmで20点獲得です。
 
 この時点での3名の獲得点数は、
 
 がんもさん 90点、高野さん、10点、三井田 30点
 
となっており、がんもさんが一歩リード。
 
 次は、「映像・音」の20点問題。
 行灯に写った納豆のシルエットを見て、どこのメーカーの何という製品
かを当てる問題です。
 バナナのような形の影が見えたので、
 
 「茨城県丸真食品さんの『舟納豆』!」
 
と答えましたが、これが不正解。
 結局、全員分からず、お流れ問題となりました。
 正解は、「味倶留名」だるま食品でした。
 
 全員不正解だったので、次の問題は、最初のジャンル「味」の30点
問題。
 3種類の納豆を混ぜて食べ、その3種類の納豆のメーカー名、製品名
を当てる「まぜまぜ問題」です。
 これは高野さんが見事、正解。
 答えは、「大粒納豆」だいもんじ食品、「舌鼓」あづま食品、「極旨」
関東食品でした。
 がんもさん、三井田とも2品までは正解したものの、関東食品さんの
黒豆までは判別できず・・・。
 高野さんのご上司が、北海道土産で関東食品さんの納豆を持ってこら
れていることから、高野さんはお分かりになったそうです。
 
 続いての問題は、「映像・音」の30点問題。
 流れる音楽を聴いて、どこのメーカーさんに関する音楽かを当てる
問題です。
 
 「なっとー、なっとー、なっとー」
 
と流れたところで、
 
 「埼玉県の矢口納豆さん!」
 
とがんもさんが回答し、正解。
 
 この時点での3名の獲得点数は、
 
 がんもさん 120点、高野さん、40点、三井田 30点
 
となっており、残りの問題は30点問題が3問で90点。
 次の問題を、高野さんが正解すれば三井田の優勝はなし、がんもさんが
正解ならそのまま優勝、三井田が正解すれば、高野さんの敗退ということ
になります。
 
 注目の次の問題は、「ノンセクションA」の30点問題。
 「全国納豆分布図問題」で、バラバラに配られた納豆のラベルを、正し
く日本地図に貼るという問題です。
 
 ・・・イ、イける!
 
 これまで日本全国、自分の足で納豆のラベルを探し、入手してまいりま
した。この経験が、やっと生きる瞬間がきました!ということで、三井田
が正解し、30点獲得。
 残念ながら、高野さんがここで敗退となりました。
 
 続いては、「加工品」の30点問題。
 私がこの問題を間違った場合はがんもさんの優勝、正解すれば最悪引き
分けのシナリオが描けます。
 問題は、バラエティ番組によくある「おさわり問題」で、閉じたボック
スの中に手を入れて、中にあるものを当てるというものです。
 中に美女が入っているわけのない小さなボックスに手を入れます。
 
 「これは納豆せんべい・・・・
       となると、亀印商事か金来屋のどっちか?」

 か  のどっちか・・・

と悩みましたが、スピード判断をウリにしている私としましては、即決。
 
 「茨城県の亀印商事!」
 
 ブブーブブー、不正解
 
ということで、がんもさんの優勝が決定しました。
 
 今回の番組収録では、私もかなり勉強させて頂き、今後の活動に対し、
やる気がでてきました。
 第2回があるかどうか分かりませんが、その日が来るまで
「日々研鑽」しようと思います。
 
 優勝されたがんもさん、おめでとうございました。
 そして、出場された皆様、お疲れ様でした。
 
 以上でTVチャンピオンの報告を終わります。
 
 最後になりましたが、ご声援頂いた皆様、本当にありがとうございました。

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