最終更新日 平成14年3月20日
平成14年3月9日、3月10日の「水戸の日」には一日早いのですが、昨年優勝させて頂いた「水戸納豆早食い世界大会」の第2回大会が、水戸市美術館特設ステージで開催されました。今回、私は前回チャンピオンということで出場できず、「特別審査員」として参加しましたが、納豆学会からは、第1回大会にも出場した橋本さん、納豆バンジーに参加した竹中さん、初参加のヒロリンさんが出場しました。
今年も大型冷蔵庫をはじめ、豪華賞品です。
参加者数は総勢99名。水戸市内だけではなく、茨城県内外からの出場者が2/3を占め、ポーランド、フランスの方も参加という、ワールドワイド?な大会となりました。水戸観光協会会長さんのご挨拶をはじめとする開会式ののち、予定時間から30分遅れの10:00、いよいよ予選開始。
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私は、前日の審査員の打ち合わせ通りに、ストップウォッチ、記録紙をもってステージに立ち、予選一組目を待ちます。今年のルールは、納豆1パック(100g)とご飯2杯分(310g)の量は同じであるものの、昨年と若干異なり、完全なタイムトライアルとなりました。*昨年は、10名ずつ各組の早食い上位2名が準決勝に進みました。また、気候が二週間ほど早いそうで暖かく、関係者の皆さんのご努力で温かいご飯での競技となりましたので、高タイムが期待できそうです。昨年は、日は照っているものの、あまりの寒さで手は悴み、冷めたいご飯をブルブルしながら食べておりました。「見せてもらおうか。今年の納豆食いの胃袋の性能とやらを!」『機動戦士ガンダム』シャア・アズナブル風に(以下:シャア風と記載。京都・豆腐大食い大会以降、ハマってます)
と、ストップウォッチを持ち、厳正的確な審判をしようとしていたところ、「それでは、前回チャンピオンに納豆を早く食べるコツを聞きましょう」と女性司会者。(はっ!ここでいっちょ気の利いたコメントの一つでもしなければ。そうだ!シャア風に「勝利の栄光を君に!」って言おう!)「そうですね、まず必要なのは『気合い』です。そして、一気に食べるのが得意な方は納豆をよくかき混ぜてガツンと食べ、ちょこまかとスピード重視で食べる方は、31回ギリギリでかき混ぜるのをやめて、スピード食いです。ですが、本当に必要なのは、この大会の本来の目的である水戸の納豆を愛する心です。しっかりと納豆を愛しながら、食べて頂きたいと思います・・・」
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(ようし、ここでキメの台詞を!)「しょ、勝利の栄光を・・・」間髪入れず、司会の方が、「はいぃ〜、ありがとうございましたぁー。気合いと愛という、前回チャンピオンの三井田さんのアドバイスでしたぁー」そして、まばらな拍手・・・・作戦失敗。「冗談ではない!」(シャア風)そんなことはさておき、競技の方は予選から高タイムが続出。1分10秒前後が予選通過ラインとなり、厳しい戦いだったものの、竹中さん、橋本さん、ヒロリンさんは無事通過致しました。
ヒロリンさん、余裕の表情
外国人出場者も頑張っておりました。
予選敗退者には、太っ腹な協賛団体さんからのご提供による茨城産コシヒカリ1kg、藁つと納豆5本がおくられました。予選終了後には、水戸藩YOSAKOI連さんによる「よさこい」、茨城県民舞協会さんによる「ザ・磯節」「梅まつりの唄と踊り」が披露され、会場を沸かせておりましたが、そんななか、お腹の具合を心配する出場者。特に、竹中さんは満腹感とともに色々なご心配をされておりました。「いやー、これでお腹とか壊しそうですね」「大丈夫ですよ、納豆だから」(三井田)「食あたりとか・・・」「当たらなければ、どうということはない!」(三井田:シャア風)準決勝は予選のタイム上位30名で行われ、ご飯はそのまま310gですが、納豆の量が200gに増えます。準決勝1組目、竹中さん登場。2パックの納豆をそれぞれ31回以上かき混ぜるのがルールですが、几帳面な性格の竹中さん、周りの出場者がアバウトにかき混ぜるなか、
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「1回、2回・・・31回っと」と厳密に小声でカウントしての攪拌作業。司会者からも「几帳面な方ですねぇ〜」とツッコミを入れられ、会場を沸かせます。この時点で竹中さんはある意味、勝者だったかも知れませんが、予選のご飯の量が効いてきたのかペースダウンで惜しくも敗退。
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準決勝2組目には、橋本さんが登場し、「橋本さん、大型冷蔵庫(優勝賞品)が待ってますよ!」と応援したのですが、最初は予選と同様のペースでかき込むものの、やはり後半はペースダウンし、残念ながら敗退となりました。
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準決勝3組目には、ヒロリンさん登場。ヒロリンさんの審査・測定は私がやることになっており、開始前にしばし雑談。
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「ヒロリンさん、私が審査員ですのでキチッといかせて頂きます。」「手心とかあったりして。それじゃムネオになりますね。ハハッ」「(某政治家のマネで)『それは人権の問題ですよぉ〜』そんなことしたら、『いかがなものかと』」「・・・・・」「ヒロリンさん、一つお願いがあるんですけど、いいでしょうか『甘いな!』とか言いながらシャア風にタイム測定するので、食べ終わったら、『はかったなぁー!シャアァァー』って言って頂けませんか」「・・・・は、はぁ」と訳の分からない会話をしたところでスタート。さすが朝食抜いて出場したヒロリンさん、私がくだらない事を言う暇もないほどのペースで食べ、なんと準決勝3位のタイムで決勝進出です。
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竹中さん、橋本さんは残念ながら、敗退となったため、準決勝進出者の賞品として「菖蒲湯」がおくられました。お疲れ様でございました。決勝までの間、2回目の水戸藩YOSAKOI連さんによる「よさこい」、茨城県民舞協会さんによる「ザ・磯節」「梅まつりの唄と踊り」。華やかな踊りとは対照的に、ヒロリンさんの顔には満腹の「ツラさ」がにじみ出ております。
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そして、いよいよ決勝。決勝は、わらつと納豆3本(70g×3本)の計210gのタイム トライアルです。決勝進出の10名は、10代1名、20代2名、30代が7名という「喰える=若い」を証明するようなメンバーとなりました。審査員にも伝わる緊張感のなか、「ピィィー!」のホイッスルとともにスタート。ズボーボボボボッ観客の皆様の真剣な眼差しと静寂のなかに響く納豆をすする音。厳密には静寂ではなかったと思いますが、私の耳には出場者の皆様と同様、他の出場者が食べる納豆の音しか聞こえてきません。
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5秒経過・・・・10秒経過・・・20秒経過。その静寂を破るアナウンス、「ゼッケン9番、食べ終わりましたぁー!」なんとゼッケン9番、樫村さんのタイムは20秒80。19歳という若さ、気候の暖かさもありますが、凄いタイムです。2位以下、8位までも40秒以内という高タイム。ヒロリンさんも50秒77で10位となりました。優勝した樫村さん、入賞したヒロリンさん、
おめでとうございました。
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素直に祝福したついでに素直に申しますと、審査員にも関わらず、会場で駄菓子を販売していたキレーなおねーさんをクドこうとしてたのは私でございます・・・・スイマセン。予選から昨年のタイムを大幅に更新した今大会。次大会もタイムが更新されつつ、水戸納豆、いや納豆の振興のため、さらに大きな大会になっていってほしいと思います。出場された皆様、水戸観光協会さんをはじめとする関係者の皆様、お疲れさまでした。
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来年も会場でお会いしましょう・・・・って来年も行くつもり?