和歌山城で暴れん坊納豆

最終更新日 平成14年4月5日

 平成11年6月12日、徳川御三家の一つ紀州徳川家の居城、
「和歌山城」にやってまいりました。
 虎が伏せたかたちに似ている虎伏山(伏虎山)の上に建つ
和歌山城は、別名を虎伏城、竹垣城と言います。
 梅雨時には珍しい晴天のなか、「自称・納豆冒険家」、納豆を
食べにきた次第です。

 早速、天守閣までのぼってみます。
 何とかと煙は高いところに行きたがると申しますが、私もすぐ
のぼってしまう性格でございます。
 天守閣から和歌山市内、そして海を眺めておりますと、心地よい
風が頬を撫で、まさに殿様気分。

 この和歌山城、徳川御三家の城で有名ですが、実は天正13年
(1585)に、紀州を攻めて平定した豊臣(羽柴)秀吉が藤堂
高虎らに命じて、築城した城です。
 
 和歌山を訪れた方の多くが観光するようで、次から次へと観光客
がやってきました。
 
 「混まないうちに納豆を食べなければ・・・」
 
と天守閣からおりて、適当な場所を探します。

 バックから納豆1パック、割り箸を取り出し、かき混ぜます。
 
 「いやいや、こりゃまだ見事だ」
 「あんがい急だったわね、あの階段」
 
とワイワイ、ガヤガヤ、熟年世代のツアー旅行の方々がいらっしゃ
いました。
 
 「ま、まずい」
 
 一人、二人の方にジロジロ見られるだけならいいのですが、団体
さんに見られるまでは修行が足りません。
 あわてて、納豆と割り箸を隠すように持ち、その場を離れます。
 
 場所を変え、気を取り直して納豆に向かうと、あれっ?

 隠すように持ち替えたときに、割り箸で容器に穴をあけてしまっ
たようです。
 醤油が穴からもれないようにしながら食べましたが、なんとも
後味の悪い納豆でございました。
 
 ちなみに、この和歌山城は、徳川八代目将軍の吉宗が少年時代
を過ごした事で知られています。
 吉宗といえば、
 
 「吉宗評判記 暴れん坊ー将軍!
           デデー、デッデッデッデー」
 
の主役です。
 いささか強引に今回の納豆をシメるなら、容器に穴をあける
暴れん坊ということで、
 
 「和歌山城で暴れん坊納豆を食べた」
 
ということにしたいと思います・・・・。
 
*私の友人で、酔うと女性に「俺の暴れん坊、試してみない?」
 という下品な男がおります。
 

「納豆の旅」報告へ戻る。


トップへ戻る。


ご意見、ご要望はこちらまでお願い致します。