日本三名園「兼六園」で納豆もち

最終更新日 平成14年4月5日

 日本三名園は、茨城県水戸の「偕楽園」、岡山県岡山の「後楽園」、
石川県金沢の「兼六園」と言われますが、なかでも加賀百万石、前田
藩の庭園である「兼六園」は、四季折々の自然が楽しめることから、
とりわけファンが多いとのことです。
 「自称・納豆冒険家」の私としては、「兼六園」で納豆を食べなけ
ればなりません。
 
 ということで、平成11年10月3日、兼六園にやってまいりました。
 兼六園が現在の姿に造園されたのは、十三代藩主・斉泰(なりやす)
の時代で、「兼六園」の名称は十二代藩主・斉広(なりなが)が、
奥州白河藩主・白河楽翁(しらかわ らくおう)に命名を依頼し、ついた
名前だそうです。
 その由来は、楽翁が中国宋時代の詩人・李格非(りかくひ)の書いた
洛陽名園記の文から、
 
 宏大(こうだい)・幽邃(ゆうすい)・人力(じんりょく)
 蒼古(そうこ)・水泉(すいせん)・眺望(ちょうぼう)
 
の六勝を兼備するという意味で兼六園と命名したとのことです。
 
 早速、園内を見てまわります。
 さすがの名勝、情緒ある素晴らしい景色でございます。

 


やたら人懐こい鳥。


有名な徽軫灯篭(ことじとうろう)

 日本の美を楽しんだのち、いよいよ納豆を食べます。
 「さて、さて」と適当な場所を探そうとウロウロしていると、売店
を発見しました。
 団子などを売っているようですが・・・あっ!納豆餅がありました。

 「納豆餅 300円」
 
 せっかく持ってきた納豆のパックですが、ここは素直に納豆餅を頂く
ことにします。
 餅のなかに青海苔を入れた納豆が入り、餅自体は醤油をつけ焼きして
海苔で巻いてあります。

 餅はキチンと「搗き抜いて」あり、やわらかい状態です。
 「搗き抜く」とは、餅を搗き続けてデロデロになる状態をいうのです
が、ここまで搗かないとすぐ固くなります。餅をつかった料理のプロと
アマの違いは実はここにあります。
 
 納豆餅を食べながら、温かいお茶を飲み、美しい風景を楽しむ・・・。
 意外に「普通」で終わった、「兼六園」訪問でした。

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