弘前城で桜を愛でながら納豆

最終更新日 平成13年6月17日

 平成11年5月2日、青森県弘前市は弘前公園にやって
まいりました。この公園は弘前城跡を整備したもので、園
内には3000本のソメイヨシノ、ヤマザクラ、エゾヤマ
ザクラが植えられてるそうです。 
 入園料300円を支払い、本丸を目指します。さすがに
「弘前さくらまつり」の真っ最中なので凄い人出。 

 この人出のなか、ブルーシートを敷いて、お花見をして
いる人たちもいます。すっかりできあがっちゃってフラフ
ラしてるスダレ風オトーサン(ゴルフウェア着用)や、大
学の新入生歓迎でしょうか、へべれけに酔っぱらった学生
風の団体もいます。久しぶりに酔いつぶれた素人の若い女
性を見ました。こうやって大人になっていくんですね。 

 弘前城は、津軽を統一した藩祖・津軽為信公が計画し、
二代目信枚公が慶長16年(1661年)に築城して以来、明
治4年(1871年)の廃藩置県まで約260年間、津軽氏の
居城であったそうです。 
 津軽藩が何度の「けかち」(飢饉のことです)に会い、
大量の餓死者をだしてしまったことを考えますと、お花見
しながらお腹一杯に飲み食いできる現代のありがたみと、
罪の意識なく、食べ残しをしてしまう現代人の業を感じま
す。 
 「けかち」まではいかないものの、量の少ない昼食とし
ての納豆1パックを、見事に咲いたエゾヤマザクラを愛で
ながら食べたのでした。 

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