太宰府天満宮で梅納豆


最終更新日 平成13年6月17日


 ご存じの方が多いと思いますが、太宰府天満宮は学問の
神様・天神さまで知られる菅原道真公のお墓の上に建てられ
ました。
 明治時代にもてはやされた言葉に「和魂洋才」というもの
があり ます。実はこれには元になった言葉がありまして、そ
れが菅原道真公を称した「和魂漢才」という言葉です。漢詩や
和歌、書に秀でた素晴らしい学者だったそうです。

 納豆学会としては、学の字を使っている以上、学問の神様
にご挨拶しないわけにはいきません。そこで、博多から太宰
府天満宮のある太宰府市まで博多から片道歩いて行ってみま
した。
 薬院あたりで、
 「すいませーん、太宰府はどっちに歩いたらいいんでしょうか」
 「・・・・・・・・・・・はぁ?」
と言われましたが、まったくその反応通り1日つぶれました。
 ですが、途中のスーパーで色々な納豆を見つけることがで
きたので、歩いたことも無駄ではありません。城納豆で有名
な丸美屋さんの商品で「魯山人もびっくりのオリジナル茶漬
です」と書かれた納豆茶漬の素がついている「お城納豆 お茶
漬け納豆わさび風味」や、同じく丸美屋さんの「お城納豆 キ
ムチ納豆」「お城納豆 てりやき納豆」、宮崎の納豆などを発見
することができ、太宰府に着いたころは両手にビニール袋いっ
ぱいで、どーみても怪しさ120%旅行者でした。
*ここで発見した納豆は「市販納豆博物館」におさめました。
 太宰府天満宮に着き、まずは恒例のおみくじ。「第7番 吉」
と書いてあり、ありがたいことに御祭体・菅原道真公の歌の
書いてあります。

「海ならずたたへる 水の底までも 清き心は 月ぞ照らさむ」
・・・・身がひき締まる思いが致します。

 ひき締まったところで、厄除けの札を買おうとかわいい巫
女さん(すでに緩みました)のいるところへ行きましたら、初
穂料(値段のことです)450円と600円の2つがありました。
 「すいませーん、450円のと600円のは厄の除け具合が
  違うんですか?」
  「・・・・・・」
 10秒、イチ、ニ、サン、後手・巫女さんタイムアウト。
私ってやなヤツですね。結局札は買わずにまた参拝しました。
 太宰府天満宮には「梅もの」が多いのですが、これは有名な
「飛梅」にちなみます。菅原道真公が京を離れるときに

 「東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花
                   あるじなしとて春な忘れそ」

と歌ったところ、一夜にして京にあった梅が太宰府まで飛んでき
たそうです。
 この歌碑や実物を見た途端、梅と納豆を混ぜて食べることを
思いつきました。
 またもや巫女さんのところに行き、「天神さまの梅」初穂料
1000円也を購入し、「POP’S 太宰府ストア」で購入
したエイショクさんの「伝統食!!納豆派」に梅干しの汁を入
れ、常に持ち歩いている割り箸でパクパク、ネバネバ。
歩きつかれた体にほどよい酸味がしみ込み、疲れを癒してくれ
ます。

 アイタ、アイタタタ、なんだこの痛さは?それは、いままでにない
ほどの周りの視線の痛さでした。
 「てめーらだって梅ヶ枝餅食ってんだろう」
(言葉が汚くてスイマセン)と言いたかったのですが、こんなところで納豆食べてる方が
変ですから(えっ、当たり前)、素直に1パックでやめました。
 ともかく、菅原道真公に今後の納豆学会の御支援を依頼し、
太宰府天満宮で梅納豆を食べてみました。
 


「納豆の旅」報告へ戻る。


トップへ戻る。


ご意見、ご要望はこちらまでお願い致します。