会津若松城(鶴ヶ城)で白虎納豆?
最終更新日 平成14年4月4日
小泉武夫先生のご著書でも何度が紹介されておりますが、北大路魯
山人が粋な肴としたものがあります。
なるべく厚身の油揚げを炭火の上にかけ、濃い目のべっこう色
になるまで焼き、適当に切って、その上に新鮮な大根おろしを
たっぷりとかけ、醤油をチョイとかけます。
虎の肌の色に似た油揚げに、白い大根おろしがかけられた風情から、
この肴を「雪虎」、大根おろしの代わりに青みが濃いネギ
を刻んでかけると、これが竹林に見え隠れする虎に見えるので
「竹虎」です。
粋でございます。
実はこの雪虎、竹虎に納豆をはさんでもイケるので、私は雪虎納豆、
竹虎納豆として楽しむこともあります。
ここでちょっと考えました。
「油揚げじゃなくて他の豆腐ものはどうだろうか」
湯葉、がんもどき、厚揚げ・・あっ!焼き豆腐。
焼き豆腐と納豆で「白虎納豆」というのはどうでしょうか。
そして、白虎、白虎といえば白虎隊、白虎隊と言えば会津若松、
会津若松と言えば鶴ヶ城、鶴ヶ城で白虎納豆!
ということで、かなり強引ですが、平成11年5月22日、会津
若松は鶴ヶ城にやってまいりました。
まずは場内をまわって見学。
蒲生氏郷が若松城として築城し、空高く翼を広げたような天守閣
の形から「鶴ケ城」と、白虎隊、いや会津の皆様が愛したお城、
素晴らしいものでございます。
さすがに場内で料理をして納豆を食べるわけにはいきませんので、
「荒城の月碑」の近くで、お料理することにしました。
ボンベ、フライパン、豆板醤、オイスターソース、ごま油、納豆、
挽肉(合挽き)、そして、焼き豆腐を用意。
まずは、焼き豆腐をフライパンで両面加熱します。
それをお皿にとって、キッチンペーパーでフライパンを拭きます。
ゴマ油でひいて熱くなったところで、挽肉を炒め、ついで納豆を
入れ、豆板醤、オイスターソースで味付けします。
「ようし、これを焼き豆腐に添えてっと」
と思ったところで、周りの視線に気づきました。
いつの間にかギャラリーが集まっており、
「何やってんの、このシト」
といった感じです。こんなことで負けては「自称・納豆冒険家」とは
言えません。
焼き豆腐に炒めた納豆肉ソースを添えて、いただきまーす。
焼き豆腐の香ばしさと挽肉の脂、そして納豆の旨み、なかなかの
一品です。
ですが、焼き豆腐の両面に醤油か何かを塗って焼いて、焼き豆腐
の真ん中に納豆肉ソースを入れたほうが良かったような気もします。
「白虎納豆」、まだまだ改良が必要のようです。
鶴ヶ城を後にし、その後車で走っていると、美しい風景の場所に
出くわしました。(小野川湖)
「自称・納豆冒険家」の次として
「自称・納豆
画家」を目指そうと、美しい風景を見ながら、「納豆ごはん」の
水彩画を描いてみました・・・。
絵の才能はございません。