日本一のバンジーで納豆バンジー

最終更新日 平成13年9月19日

 世界最初の納豆冒険家を目指す私にとって、バンジージャンプ
を行いながら納豆を食べるという納豆バンジーが一つの目標となっ
ておりました。
 一本のゴム・ロープに自らの命を託して、遙か下方の水面に向
かって飛び出し、納豆を食べつつ自由落下に身を任せる・・・。
 納豆冒険家の血(ナットウキナーゼ接種済み)が騒ぎます。
 
 そして平成13年7月1日、いよいよ念願の納豆バンジーを実
施することとなりました。
 参加者は、バンジージャンプに関するサイトを運営されている
Takemaさん、奥様のおしんこどんさん、Takemaさんのご同僚のア
メリカ人男性ダニーさん、竹中さん、遠藤さん、三井田の計6名。
 そのうち納豆バンジーを実施するのは、Takemaさんと私です。
 しかも今回バンジーを行うのは、日本で一番、世界で三番目の
高さ61m(202フィート)を誇る、群馬県猿ヶ京のバンジー
ジャンプ。
 相手?にとって不足ありません・・・・とは言いつつも、万が
一のことを考え、自宅に置いてある成人男性誌は片づけてまいり
ました。納豆を食べながらバンジーをやって死んだ、と言われる
だけでしたら、ただのアホアホで済みますが、死んだ後に両親が
私の部屋にある数々の成人男性誌を見つけ、
 
 「あら、ヤダ。うちの子はこんな本を・・・」(想定:母)
 「ポッチャリした胸の大きな女の子が好きだったのか・・」(想定:父)
 
と性癖まで追求されるほうが、個人的に恥ずかしいので、片づけ
てきた次第です。
 
 納豆バンジーに使用する納豆は、前日に群馬県月夜野町で購入
した「地元産大豆使用 つきよの納豆 小粒」(群馬県利根郡月
夜野町上牧1621 鈴木昌子)としました。この納豆は月夜野
はーべすと(道の駅内に設置)限定で売られている納豆だそうで、
他にも地元産大豆、野菜から郷土料理まで色々と販売されており
ました。こういったお店が道の駅にあると旅も楽しくなるという
ものです。

 またジャンプの際に箸を使用するのは、危険ではないかという
ことから、プラスティックスプーンで納豆を食べることにしました。
 月夜野納豆をスプーンでよく撹拌し、糸を引いたままのスプー
ンを上に高く掲げてから、一気にジャンプ。この高くスプーンを
上げる動作は、懐かしの『ウルトラマン』第34話「空の贈り物」
(実相寺昭雄監督、怪獣スカイドン)で、ハヤタ隊員がベータカ
プセルとカレーのスプーンを間違えて、変身ポーズをとる有名な
シーンをイメージしています。(マニアックで申し訳ありません)
 
 バンジージャンプの事務所で料金を支払い、ジャンプを行う水
管橋へ移動すると、その高さもさることながら、時折吹く突風に
驚きます。

 今回、自分を一皮むくためという目的で参加された竹中さんは
フリーズし、興味本位で参加した遠藤さんは壊れ気味に笑い続け
ています。

 世界のバンジーを経験されているTakemaさんはさすがに余裕が
あり、納豆バンジーをいかにうまく行うか検討しています。
 
 ジャンプ1回目、竹中さんの登場です。
 普段は眼鏡をかけていらっしゃる竹中さんがジャンプ台に立つ
前に眼鏡を外されたので、
 
 「竹中さん、眼鏡かけて下を見てからジャンプ、ジャンプ!」
 
と声をかけさせていただきました。
 眼鏡をかけ直し、下をご覧になった竹中さん・・・・・無言で
ございました。口からエクトプラズムがでていたかも知れません。
 バンジージャンプをする際には、「3,2,1,バンジー」と
いった感じで声をかけ、それと同時に本人が「イェーイ」とか叫
んだりして気分を高揚させてから飛ぶのですが、あまりの恐怖に
襲われた竹中さん、無言のまま、【落ちて】いきました。しかも、
上半身は一応前に飛び出すような格好でしたが、下半身はそのま
まであったため、ジャンプ台自体にぶつかりそうな角度で急速に
【垂直落下】。ギャラリーも、
 
 「あれっ?さっきの人もう飛んだの?」
 
といった感じです。
 やはりバンジーはギャラリーも巻き込んで飛ばなければなりま
せん。
 
 ジャンプの2回目はTakemaさん。
 Takemaさんは、正面から納豆を食べながら飛び込む、『納豆正
面飛び』を選択されました。
 ギャラリーからは、
 
 「なんで納豆なの」
 
という声もチラホラ聞こえます。
 経験豊かなTakemaさんは、左手によくかき混ぜた納豆、右手にス
プーンを持ち、落下しながら食べるようです。
 
 「納豆バンジィ〜」
 
足から小さめのジャンプで飛び降りたTakemaさんでしたが、正面飛
びだったため、背後から見守る私からは納豆を食べているところは
確認できませんでした。
 Takemaさん曰く、実は納豆を食べる暇がなく、納豆を持ったまま
バンジーになったそうです。
 
 そして私の番となりました。
 竹中さん、Takemaさんを見て勉強させて頂いたので、ギャラリー
を巻き込みつつ、背面飛びで飛ぶことにしました。
 足にハーネスを装着され、ジャンプ台に行きます。
 背面飛びですから、ギャラリーの方を向いてのジャンプです。
 まず納豆を混ぜてから、そのスプーンを高く挙げて『ウルトラマン』
ハヤタ隊員のポーズ・・・・・って誰も気付いてくれません。
 それよりは、
 
 「また納豆食べながらのジャンプだぜ」
 「あの人何?」
 
といったギャラリーの声が聞こえます。
 ハッ、これは早く飛ばなければ!
 
 「皆さ〜ん、納豆は好きですかぁ〜」
 「はぁぁ〜い」
 
 おっと、ギャラリーの反応も上々です。これはアントニオ猪木風に
いくしかありません。
 
 「私も納豆は大好きでぇ〜す。
  いくぞー、いぃ〜ち、にぃ〜い、さぁ〜ん、納豆ー!」
 
 *本当のバンジーは「3,2,1,バンジー」

動画はこちらですMpeg-1 119KB
画面が横となり、かつ映像も途中で切れてしまいました・・・。

 納豆を一所懸命食べつつ、自由落下に身を任せて落ちていきました。
 バンジーロープが伸びきったところで、ボンヨヨ〜ンと跳ねたの
ですが、それまでに納豆を食べ終えることができず、納豆が顔面、
髪にかかって納豆パックとなってしまいました。納豆を完食できな
かった悔しさは残りましたが、納豆バンジー(一応)成功です。
 
 バンジーを終え、橋から足を吊された格好となりましたが、ここ
でただ単に回収を待つのも芸がありませんので、これまた懐かしの
『タイガーマスク』の「虎の穴」をイメージし、腹筋運動を数回。
 しかも納豆バンジーを終えた後の空しさ?からか、同じ『タイガー
マスク』でも
 
 「白いマットのジャングルにぃ〜
         今日もあらしが吹きあれるぅ〜・・・」
 
の歯切れ良い歌ではなく、エンディングテーマの『みなし児のバ
ラード』
 
 「あたたかいぃ〜人のなさけもぉ 胸を打つ熱い涙もぉ〜
  知らないでぇ〜育った僕は みなしごさぁ〜
  強ければそれでいいんだぁ〜 力さえあればいいんだぁ〜
  ひねくれて 星をにらんだ 僕なのさぁ〜
  ああ〜だけど〜そんな僕でもぉ〜 あの子らは慕ってくれるぅ〜
  それだから〜みんなの幸せ 祈るのさぁ〜」
 
を歌いながらの腹筋運動。下に流れる清涼とした川の流れも相まっ
て悲壮感を感じることが出来ます。

こんな感じで回収されます
 もちろんのことながら、回収に来て頂いたスタッフの皆さんに
も、『タイガーマスク』の「虎の穴」をイメージして腹筋をして
いるなどとは分からず、無線機に向かって
 
 「はい、あと5m・・・・はい、キャッチ」
 
と、ただ淡々と回収業務を遂行しておられました。
 
 ジャンプの方は、この後、おしんこどんさん、遠藤さん、ダニー
さんの順で飛び、皆さん無事バンジージャンプを終えることができました。
 最後にバンジージャンプの事務所に戻り、認定証を頂いて、納豆
バンジー終了となりました。

 参加された皆様、猿ヶ京バンジーオフィスの皆様、ありがとうご
ざいました。
 次回の納豆アホアホ企画は、「納豆スカイダイビング」?にした
いと思います。

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