最終更新日 平成13年8月26日
平成13年6月25日(月)、手作りピザで20年という老舗であり、納豆ピザが美味しいというお店、長野市飯綱高原にあります「そんちょうさん」(電話026-254-2936 定休日:月曜日 営業時間12:00〜22:00)に行ってまいりました。
平成13年4月9日(月)に移転されたそうで、営業時間も変わったそうです・・・といいつつ、「定休日:月曜日」なのに何故かお店が開いていたので、取材できた次第です。早速、お店に入りますと、ご主人でしょうか、ごく短い髪型の方に、「いらっしゃい・・・座敷で・・お願いします・・・」と、ぶっきらぼうな感じで誘導されました。大木を縦に切ったテーブルが置かれた座敷の壁には、往年の洋画ポスターが張られ、ジャズ音楽が流れており、おしゃれな感じがしつつも、なぜか座敷の本棚に『忍たま乱太郎』の絵本があったりと、一筋縄ではいかない雰囲気です。メニューを見ますと、「 そんちょうさんからの2つのお願い☆座敷席では、寝ころばないでください。☆全席禁煙にご協力下さい。☆そんちょうさんのピザはスローフードです。☆☆ファーストフードではありません。前日から寝かせる生地やソースづくり、原材料選びまでじっくり時間をかけて作り上げます。そんちょうさんでは、料理人がひとりです。ひとつひとつ手作りでじっくり焼き上げているため、時間がかかります、最低でも20分。混雑時には30分から1時間近くお待ちいただくこともございます。」とあり、スパゲティの欄には、「スパゲティは混雑時にはやりません」の断言。なかなかの硬派ぶりに好感がもてます。自家製、無添加、手作りにこだわる硬派・・・・と思いきやメニューのドリンクには、「エロス 400円<H前に飲む紅茶>」なんてものがありますので、ますます一筋縄ではいかないことを実感させられます。目的のオリジナルPIZZAは、シングルサイズ20cmで1000円。ピザリストを見て、番号で注文する形式なので、「15.納豆、ツナ、コーン Mix和風ソース」「16.納豆、イカの塩辛 Mix和風ソース」の2つを注文することにし、「すいませーん、15番と16番のシングル下さーい!」と張り切って注文すると、「・・・・・はい。」と、温度差のあるご返答。注文後は、『忍たま乱太郎』の絵本を読みながら、スローフードを待ちます。「フムフム、山田伝蔵先生と土井半助先生、なかなかいい忍術教えるなぁ〜」と意外に真剣に見入っていたところ、ピザが届きました。まずは、「15.納豆、ツナ、コーン Mix和風ソース」から食べてみます。
サックリ、パリパリの香ばしい生地が素晴らしく、チーズの重厚な味に小粒納豆の旨味が深みを与え、コーンの甘み、ツナの肉感が加わったところに、味噌ベースの切れ味鋭いソースが切り込みます。
ヴォーノでございます。特に、ぶっきらぼうなご主人が額に汗して延ばしていた生地は、特筆すべき旨さです。続いて、「16.納豆、イカの塩辛 Mix和風ソース」。
こちらも味噌ベースのMix和風ソースですが、既製品の塩辛と納豆の組み合わせはまったくスイングせず、塩辛く、生臭いだけのピザでした。
申し訳ありませんが、こちらは生地の旨ささえ殺してしまうほどの組みあわせでした。
素晴らしい生地、味噌ソースの可能性を勉強させて頂いたので、料金を支払いながらお話を聞こうと、まずは納豆のことからお聞きすると、「納豆?そんな決まってないよぉ〜」の一言。やはり一筋縄ではいかないお店のようです。