最終更新日 平成12年5月24日
平成12年3月13日、京都市北区にあります「紫竹納豆」
株式会社森口加工食品さんの工場を見学させていただきました。
平成12年2月5日に関西納豆協同組合さん主催で行われた
「鑑評会」で1位(商品は「すず丸」)をとられたそうです。
取締役の北畠さんに工場内をご案内して頂き、コンパクトに
効率よくまとめられた工場だと感心しました。
ただ1点気になりましたことがありまして、森口加工食品さ
んに限らないことなのですが、ノウハウの分散がうまくいって
おられないように思います。
見学の最中に機械のトラブルがありましたが、機械の微調整
やらノウハウを知っているのが1名であり、その方がいらっしゃ
らないとお困りになる状態のようでした。
昔は、「あの人がいないとなぁ」なんて言われる職人っぽい
人が重宝されましたが、本当に優秀な人は「誰でもできる状態
にまでできる人」です。
仕事での「没個性」のように感じますが、自分の持っている
知識やノウハウを誰でもできるようにし、自分がいないときで
も、仕事が進むようにする人間を育てるべきだと思います。
見学終了後は、社長の福三田邦彦さんを交えて、納豆のみな
らず、京都の食文化のお話までかなり広い範囲での懇談となり
ました。
福三田さんは、納豆の文字の由来について、「京都御所に納
めた豆だから納豆」の説をとっておられました。
京都や滋賀の糸引き納豆文化を考えればさもありなんといっ
た感じです。
時間を忘れるほど話込みお昼になった頃、お礼をのべ工場を
後にしました。
大徳寺納豆やその他のお土産までいただき、森口加工食品さん、
本当にありがとうございました。