メニューのないレストラン

 最終更新日 平成13年5月22日


 平成12年12月25日(月)、東京は鳩山会館(東京都文京区音羽1
−7−1 電話03-5976-2800)で、
 
 テレビ朝日スペシャル番組「列島縦断!!”はじめての美味”大捜査
  メニューのないレストラン 〜 Carte Branche 〜」
 放送日 平成13年1月6日(土) 13:30〜14:55
 
の撮影が行われました。
 この番組は、嫌いでどうしようもない食材を有名シェフがこれまでに
ない料理に作り上げ、好きになってもらおうというもので、その食材に
選ばれたのはカキ、鶏肉、野菜、そして納豆です。
 納豆嫌いとして、北海道の納豆メーカーであるサンワ食品さんのご令
嬢であり、納豆学会会員でもあるぴんさんにご出演頂きました。
 納豆嫌いであるぴんさんに挑戦するシェフは3名。

 まずは、日本で一番長いといわれる包丁を自在に操り、日本料理界で
佐々木小次郎の異名を持つ、米良隆さん(第一ホテル東京 日本料理 
中州 三田 料理長)。『料理の鉄人』では和の鉄人に破れたものの、
その腕を高く評価されている方で、17歳より修行をはじめた生間流包
丁道による和食は芸術品とまで言われています。
 次は、14歳からイタリヤの名店「パラクッキ」で修行し、27歳で
来日、31歳で東麻布「イル ピノーロ」を開店した、イタリヤ料理の
第一人者・マリオ・フリットリさん(スティル・フーズ 副社長兼総料
理長)。マリオさんも『料理の鉄人』ではイタリアンの鉄人に破れたも
のの、その腕を高く評価され、岸朝子さんもナプキンで口を押さえなが
ら、
 
 「大変おいしゅうございました」
 
でした。
 そして、最後は撮影場所が鳩山会館であることからも予想できるよう
に、自ら食材となる畑を耕し、料理をライフワークとする国会議員・
鳩山邦夫センセです。(政治家は「先生」ではなく、「センセ」という
イメージをもっているので、こう書かせて下さい)
 撮影開始前、鳩山センセ以外のシェフと控え室が一緒でした。
 司会の岡田真澄さんからも控え室に顔をだされ、ご挨拶を頂き、重厚
な声もさることながら紳士的な態度に感銘致しました。
 米良さん、マリオさんと名刺交換の後、1時間ほど料理談義をしたので
すが、お二人ともやはりプロ、食に関する知識も豊富で深く大変参考に
なりました。
 米良さんからは、料理人とは客を喜ばせてナンボだ!といった力強い
お話を頂き、いまだイタリアンにうまく合う納豆料理を作っていないこ
とから、マリオさんと納豆とイタリアの食材を議論したところ、やはり
納豆のような臭いの強い食材には、ゴルゴンゾーラ(くさーいチーズです)
のようなものがいいのではないか、という結論にも達しました。
 二人の一流料理人との料理談義が盛り上がってきたころ、撮影開始の
合図。北海道からぴんさんも到着されました。
 
 緊張感あふれる撮影現場。
 司会の岡田真澄さん、アシスタント役の下平さやかアナウンサーに紹
介され、3名のシェフが登場し、サンワ食品さんと造られている納豆、
そしてぴんさんの紹介があったところで、岡田さんの
 
 「何と不幸せなことでしょう!幸せになって頂きましょう」
 
の一言。
 その一言に導かれるように、ぴんさん登場。

 納豆嫌いの理由をお話ししたところで、岡田さんがサンワ食品さんの
納豆をご飯とともにズボボー。その食べっぷりにスタッフも多少ひきぎ
み。

 「やめられませんよー、私!」
 
 笑いをとるアドリブもでた岡田さん、髭にも糸をからませるほどの納
豆好きのようです。
 一連の紹介も終わり、いよいよシェフに調理にかかってもらう重要な
シーンにさしかかったところで、
 
 「ガツン、ゴトッ」
 
とかなり大きい雑音。撮影中の雑音は厳禁です。重要なシーンなだけに
スタッフも「誰だ!」と猛禽類のような目で周りを見回します。
 
 「あ、あれ?みんなボクを見てるぞ?何だ?」
 
と足下を見ると・・・・・スイマセン、雑音は私の靴がセットに当たっ
たからでした。
 
 「スイマセーン、申し訳ありません!」
 
と叫び、シーンの取り直し。美人の下平アナにも睨まれてしまいました。
怒った顔も美しく、これはこれで良かったかも知れません?
 
 各シェフが調理にとりかかり、数分後。
 
 まずは米良シェフの料理です。
 メニュー名は、「納豆三昧 花篭盛」。
 小麦粉をまぶした大葉に納豆をのせ、高温の油で揚げ、それを裏ごし
したじゃがいもで団子状に包み、タラバガニ、ウニ、梅肉&海苔の3種
類をまぜ、再度、コロッケの要領で油で揚げたものです。
 包丁で繊細な細工をされた大根は油で揚げ、容器として使い、中身も
容器も食べられる一品です。
 次は、マリオシェフの「鴨とフォアグラ・納豆スティック仕立て」。
 納豆を薄いパスタでくるみ、スティック状にし、エクストラ・ヴァー
ジン・オリーブオイルで揚げたものに、鴨、フォアグラを添え、バジリ
コ、パセリ、ワインビネガー、ハチミツで作った特製グリーンソースを
かけた、見た目も美しいイタリアンらしい一品です。
 最後は、鳩山センセ。
 鳩山センセは食通らしく、納豆を一昼夜干し、ドウチの代わりに調味
料として使いました。
 ドウチ代わりに干し納豆を使った麻婆豆腐「糸ひきマーボー」です。
 豆板醤による辛み、山椒に刺激に、干し納豆の深みが効いた一品です。
 
 以上の三品が出そろったところで、ぴんさん自身が納豆嫌いを直すと
思われる納豆料理を選びます。
 さぁ、ぴんさんどの料理でしょうか?
・・・・・・・「納豆三昧 花篭盛」米良シェフの料理でした!
 以下はぴんさんのご感想です。
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正直言ってかなり迷ったんですよ。
でもやっぱり米良さんが1番納豆に対するこだわりが強く感じられて、そのこだわり
を絶対曲げないっていう姿勢が料理人らしいなぁ...と妙に感動しました。
 
納豆三昧は梅味のが最高でした。実はうにも嫌いだったのですが、うに味のは思った
よりうにの味はしませんでした。
かにの身が入ったのも...コロッケに納豆が入っているような感じ(なんていった
ら米良さんに怒られちゃいますね。)でした。
 
マリオシェフの「鴨とフォアグラ・納豆スティック仕立て」は、鴨とフォアグラ
もフォアグラが嫌いなのでどうしよう...と思いました
が、運良く食べたのは鴨の方で、フォアグラのは食べませんでした。パリっとしてい
ておいしかったですよ。
 
撮影中はあまりのんびり食べている間もなく、どんどん次の撮影に進んでしまったの
で残念でした。
お腹がすいていたので、もう少し食べたかった...っていう感じです。
 
鳩山さんのマーボ、辛くてあんまり食べられなかったのですが、「俺のに1番手ぇつ
けてないな!」といわれ、思わず「すみません...でも辛くて...」と言っちゃ
いました。

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