平成10年度全国納豆鑑評会の報告

最終更新日 平成11年2月19日

平成11年2月18日、新潟県新潟市の「オークラ
ホテル新潟」で行われた平成10年度全国納豆鑑評会に、
会員の納豆好きOLさんとともに潜入してきました。

納豆学会はマスコミと同じ扱いとなり、特別待遇で会場を
自由に闊歩できました。


河内さくら先生の講演と納豆料理

新潟県のローカルTV局NSTの「さくらのお料理教室」でおなじみの
河内さくら先生の講演と納豆料理の紹介及び試食がありました。

  11:00〜12:00の講演では(聴衆200名)
納豆の血栓溶解のお話を、赤ワインの血栓溶解効果と
比較し、納豆の優位性を述べた後、長寿の話となり、
一般の方の栄養学の無知を嘆いておりました。今後、
栄養学の啓蒙をしたいとのことで、納豆の栄養と食生
活という意味で、「米はリジンが不足し、メチオニン
が多く、反面、大豆はリジンが多く、メチオニンが少
ない」ということをお話し、日本人の食生活の知恵も
ご紹介されておりました。
 ちなみに、魯山人が美味しいといった、400回以
上攪拌するやり方で納豆を食べても、さくら先生は

 「なぁんも、うまくなかったですて」

とおっしゃっていました。
 また、海外にいかれる際に必ず作って持っていかれ
るという、ひきわり納豆に梅肉、かつおぶしを入れた
納豆が試食としてだされておりました。
 海外で、お湯を入れて「梅茶漬け納豆」としてだし
た際、日本食が恋しくなった方には大変喜ばれたそう
です。私も、この料理のアイデアを使わせてもらおう
と思います。




*料理の詳細については、画像をクリックしてください。

三井田、必殺!おひつ飯のしゃもじ食い


審査の模様

 真剣なまなざしの永山久夫先生。

 須見洋行教授もいらっしゃっていました。



いよいよ各賞発表となりました。

☆農林水産省大臣賞

 「元気納豆カップ しそのりたれ付」
   マルキン食品(株)・・・・・・熊本県

☆極小・小粒部門

 
・厚生省生活衛生局長賞
 「本格納豆」
   小金屋食品(株)・・・・・・・大阪府

 

・農林水産省食品流通局長賞
 「古今納豆」
   (有)村田商店・・・・・・・・長野県
 

・全国納豆協同組合連合会会長賞

 「北海道鈴丸」
   (有)菅谷食品・・・・・・・・東京都

 

☆中粒・大粒部門

 
・厚生省生活衛生局長賞
 「北海道納豆」
   オシキリ食品(株)・・・・・・北海道
 

・農林水産省食品流通局長賞

 「豊小町納豆」
   羊諦食品・・・・・・・・・・・北海道

 

・納親会会長賞
 「そのままえだ豆」
   (株)中田園・・・・・・・・・北海道

☆新潟県知事賞

 「おらがぁー納豆」
   (有)たまご納豆高田工場・・・新潟県

 結果のプレス発表の際、私は高星進一・全国納豆協同組合連合会
会長にガツンと質問してみました。

質問1.評価に豆の色があるが、黒豆納豆も同じ評価を
    するのはおかしくないでしょうか。カテゴリを
    分けるとかは考えておられないのでしょうか。
 
回答1.黒豆納豆の出品は毎年2〜3品なので同じ評価
    で行うしかない。
 
・・・・・納得しませんでしたが、他の記者が違う質問を
したため、ここで回答終了。ちなみにこの質問をしたのは、
会員である納豆屋さんが黒豆納豆を出品されたからです。
 
質問2.納豆の容器についての評価はする予定はないので
    しょうか。つまり、何が言いたいかと申しますと、
    現在、環境への影響が問題になっているなか、納
    豆の容器については、発泡スチロール容器が主流
    です。環境を考えた商品としての評価も行うべき
    ではないでしょうか。まだまだ代替え容器にはコ
    ストがかかりますから、環境に気を使ったことに
    対して評価しなければ、素晴らしい商品としての
    納豆が生まれないと思いますが・・・・。
 
(この時点で、まわりに新聞社やテレビ関係者から「ちょっ
とヤバイぞアイツ」って眼で見られる。)
 
回答2.容器まで評価するつもりはありません。納豆の美
    味しさ、できの良さを評価していきます。
 
 いままで納豆学会の試食会では容器までを評価対象にし
てきました。それは、混ぜやすさといった使いやすさと環
境への配慮です。
 そこで、私はこう宣言したいと思います。 
 
 「製品としての納豆を評価するのは納豆学会のみ!」イエーイ!
 
 スイマセン、イエーイは余計でした。

以上、簡単ですが、潜入報告を終わります。

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