熊本ラーメン「桂花 本店」

  最終更新日 平成13年6月20日

 平成13年2月15日、昭和30年創業で熊本で二番目に開店
したという、熊本ラーメンの老舗
 
 「桂花 本店」
 http://keika-raumen.co.jp/
(熊本県熊本市花畑町11−9 電話096-325-9609
 営業時間 11:00〜翌2:00)
 
に行ってまいりました。
 ちなみに、「桂花」とは中国語でキンモクセイの花の事だそう
です。
 お店に入り、自販機で食券を購入。
 今回は、客の6割が注文するという噂の「太肉麺(ターローメン)
780円」ではなく、基本となっている「桂花拉麺 530円」と
2月3日からの特別メニューという「素湯麺 420円」を買いま
した。
 席に着いたところで、水ではなく、冷たいお茶(杜中茶?)の
サービス。
 「さぁて店内でもチェックするかぁ」と思った途端、「素湯麺」
がきました。
 透明なスープにストレート麺が泳ぎ、ネギ、さやエンドウ、めかぶ
の緑で飾られています。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

 スープは塩味で、豚骨、鶏ガラ、野菜等に鶏肉自体でもダシを
とってあるのでしょう、滋味あふれる味でまろやかな「湯」。
 麺は多少固めのストレート麺で熊本ラーメンにしては細く、
スープとは独立した感じに受け取れ、あくまで良いスープの添え
もの。
 ここまであっさりした骨系?スープは、こってり豚骨スープの多
い熊本ラーメンでは特異なラーメンと言えると思います。
 スープを中心に、ズズー、ズズー。
 久留米ラーメンからはじまる豚骨ラーメン修行で疲れた胃に染み
込むように、あっという間に食べおわりました。
 続いて、深めのドンブリで登場の「桂花拉麺」。
 定番の豚骨の白濁したスープに麺が沈み、シナチク、チャーシュー、
ネギ、味付け卵、めかぶがのっています。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

 スープは塩気が強く、スープに覆い被さるように、麻油(マーユ:
ニンニク、ゴマ油、醤油、ラード?)の香りが広がります。
 スープの旨みは見た目と同様に、豚骨の深い旨みよりも麻油
(主にニンニク)による表面的な味のカバーが大きく、他の熊本
ラーメンとはこの点が異なるようです。(味が平面的)
 麺は多少太めの中太麺で、固めに茹でられており、モチモチした
食感が塩気の強いスープに合います。
 チャーシュー、味付け卵ともに一般レベル程度。
 シナチクは、スープに塩気があるせいか、薄い味付けで歯ごたえ
のみ(香りはニンニクの方が強いため)を楽しむ感じです。
 トッピングとして、辛香(ラーシャン)という香辛料(唐辛子、
ニンニク、ゴマ、その他)があり、それを入れますと平面的な味に
も少しアクセントがつきます。
 ・・・・うーん。
 熊本ラーメンを数軒しか行かずに生意気なことを言うようですが、
久留米ラーメンの流れをくむ(ニンニクの使用)という熊本ラーメ
ンの元祖として「桂花 本店」は言われるものの、他の老舗の熊本
ラーメン店とは違った、路線ではないでしょうか。
 平面的な味の広がりの「桂花 本店」、広さは決まっていても深い
湖のような味の他の熊本ラーメンという印象です。
 「太肉麺(ターローメン)」なら、具の魅力もあって評価が変わっ
たかも知れません。

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