久留米ラーメン「魁龍」

  最終更新日 平成13年6月18日

 平成13年2月13日、カリスマ・ラーメニストのPAPUAさん
にご紹介され、勢いがあるという
 
 久留米ラーメン「魁龍」
(福岡県北九州市小倉北区東篠崎二丁目1−6 電話093-922-6666
 営業時間 月曜日 休み、11:00〜21:00スープがなくなり次第、閉店)
に行ってまいりました。
 濃厚な豚骨ラーメンと聞いていましたが、お店に入る前から豚骨
独特の匂いが辺り一面に立ちこめ、入口もヌルヌル感があります。
 匂いに多少引きながら、お店の中に入ると、「ぶもぁ」とい
う勢いで豚骨の特有の匂いがおそってきて、思わず3歩ほど後ずさり。
 あの可愛い豚ちゃんからこんな匂いがでるのでしょうか。
 
 「ぷひゃぁ〜」
 「乙事主様ぁ〜、タタリ神にならないでぇ〜」
                 『もののけ姫』サンより
 *乙事主・・・500歳の鎮西(九州)の老猪
 
 見るもおぞましいタタリ神のような、まさに「もののけ」の匂い。
 その匂いに多少の不安を覚えながら、店員さんに誘導され、
席につきます。
 店内には、壁のいたるところに芸能人、相撲関係、土地柄で
しょうか「ダイエーホークス」の選手のサイン色紙、グッズが
飾られており、人気店であることを誇示しているようです。
 メニューは、
 
 ラーメン     530円
 チャーシューメン 830円
 ワンタンメン   730円
 おにぎり(2個) 160円
 大盛は各100円増
 
とありましたので、とりあえずラーメンを注文しました。
 
 数分後、
 
 「はい、ラーメン」ドンッ、ピシャッ
 
 荒々しく置かれたドンブリと脂の粒が広がったテーブル。
 こういったやり方も久留米ラーメンの味の一つなのでしょうか。


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 まず、しっかりと乳化したスープを飲んでみますと、まさに重厚
にして長大、質実剛健、「デロデロのこってり」という感じで、
いまだかつて体験したことがないほどの濃厚さです。
 お店の注意書きを見ますと、豚の頭の骨を100%使用し、9年
前のお店オープン当初から、毎日減った分を継ぎ足しているそうです。
 席に、紅ショウガ、粒のニンニクとニンニクつぶしが置いてあり
ましたので、匂い消し程度に紅ショウガを入れ、アチラ方面の効果
も期待して、ニンニク2片を入れたところ、これまた濃厚さが増し、
スープを飲んでいるというよりは、ヨーグルトを飲んでいるかのよ
うな食感となりました。
 濃厚なスープに比べ、麺は九州らしいストレート麺であるものの、
ボキボキ感はなく、歯ごたえのいいシナチク、焼き海苔、ネギ、刻
んだチャーシューとともに、主役たる?スープを盛り上げています。
 うーん、いままでに味わった豚骨系ラーメンでは、濃厚な旨味と
いう点で一番かも知れません。
 
 麺、具を食べ終わり、残りのスープを飲み干そうとすると、骨髄
なのでしょうか、ザラザラ感が強くなってきて、飲めなくなりました。
 結局、ドンブリの1/5程度、ザラザラした骨の粉が残ってしま
いました。(この場合、完食にカウントしても宜しいのでしょうか?)
 個人的には、スープの最後は勢い良く飲みたいため、できれば濾し
てもらいたいところです。


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 また、いつもならラーメン2杯は食べるところですが、あまりの
濃厚さに「後味どっしり」となり、食べる気力がなくなってしまい
ました。
 ラーメンの熱さが感じられなかったこともあるかも知れません。
 
 濃厚一番、久留米ラーメン「魁龍」。
 その濃厚さゆえ、2杯、3杯とはいきませんが、唇のヌラヌラ、
脂の暴力、重みのある旨味を求めているときには、うってつけの
ラーメンでした。

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