納豆好きOLさんの報告

「平成10年度全国納豆鑑評会」潜入

 最初に私は納豆についての認識度が低かった事を反省した。納豆はご飯
あってのものであり、ご飯に対してふりかけと同じレベルで考えていた。全
く恥ずかしい。納豆のルーツをたどると弥生時代にさかのぼるらしい。こん
な昔から納豆は日本の食文化を支えてきた。これについては今後勉強しよう
と思う。
 さて、最近は猫も杓子も赤ワインといい、居酒屋でも赤ワインは体にイイ
なんて見出しでお品書きに載っている。ワインと言えばフランスやイタリア
モノに人気があるが、あちらの人は水代わりにワインを飲む。昼食時にワイン、
車を運転する前でもワインを飲む。法律で問題はないらしい。実はこの赤ワ
インと納豆には血管の老化を防ぐ作用がる。しかも納豆に含まれるジピコリ
ンサンによって長生きもできる。ここで私が語る納豆は付け焼き刃知識なの
で、これ以上はボロが出ないうちに控える事にする。
 話は変わり、平成10年度全国納豆鑑評会には三井田氏のアシスタントと
して参加してきた。会場は新潟市のオークラホテル。会場に到着すると、な
んと受付けは一般ではなく報道関係者としてだった。胸にプレスマークの花
を付け河内氏講演会場へ入ると、マスコミ席へ案内された。私は報道関係者
扱いれてた事に舞い上がり、めったに使う事のない手帳を取り出しメモを取
り、見た目マスコミになりすました。だって、まずは格好からでしょう。し
かし、TVカメラが客席側を向くと河内氏よりもカメラが気になるあたりは
パンピーだな。
 試食コーナーでは報道関係者のくせにデパートの試食コーナーにいるオバ
サンの様に次から次へと手を出す。勿論三井田氏は私よりも食べていた。ちょ
うど昼時だったので一食分浮いた。ラッキー。
 結果発表までロビーで待つ事になったが、既に一般人は帰り、周りは報道
関係者のみ。その場に残った三井田氏と私はちょっと変。しょせん“なんち
ゃってマスコミ”なのである。プレス発表用の部屋で農林水産大臣賞をはじ
めとする各受賞製品が発表されるというのでその部屋へ行き、ちゃっかり椅
子に座って待った。周りはホンモノの報道関係者で、三井田氏に言われ気づ
いたが、地方局アナウンサーも何人かいた。そんな中でますます私は調子に
乗り、すまし顔でペンを執った。本当に格好からだった。
 しかし、隣の三井田氏が、納豆協会の会長に質問をした。周りは素人では
ないなと思ったことだろう。さすがだ。
 発表が終わり、マスコミにもお土産を用意しているとの事。早速受付けで
お土産を頂戴した。“なんちゃってマスコミ”にも頂けるなんて…。あぁ来
て良かったとつくづく思った。
 
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