奈良「酔舎」の納豆料理

最終更新日 平成14年4月14日

 平成11年6月8日、奈良で納豆料理を食べさせるというお店
「酒亭 酔舎」(奈良市西寺林町27 電話0742-26-4172) さん
におじゃましました。
 納豆の研究をしている旨をお店の奥さんにお話し、「九州納豆
の旅」
以来身に付いた癖で、

 「お店にある納豆料理じぇーんぶ下さい」
 「えっ、(沈黙2秒)、全部食べはるんですかぁ」
 「ええ、全部食べますぅ」(京都風発音で)

そのうち、ご主人である寛重忠志さんが奥のほうから出ていらっ
しゃたので、 名刺交換の後、お話を聞きました。
 ご主人は納豆が大好きで、お店を開いた昭和56年から納豆料
理をやっており、使用している納豆は水戸納豆(株)さんの「水
戸納豆」でした。
 ご主人が納豆料理の作業に入ったので、引き続き奥さんにお話
を聞きます。

 「納豆はよく食べられますか?」
 「よう食べますよ、いま若い人肉ばっかりでしょ、
  納豆食べなイカン思いますよぉ」

 「いつもどうやって食べられますか?関東だと
  ご飯の上にエイヤってのっけますけど」

 「納豆はおかずの一品ですわぁ」
 「大粒とか小粒ありますけど、主にどれを食べますぅ?」
 (ちょっと発音影響を受けてくる)
 「まぁ、色々食べますけどぉ、
  ひきわりはぁ、あまり好きやないですわ」


 そうこう言っている間に、納豆かき揚げ(700円)到着。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

 納豆とたまねぎ、にんじん、ネギと一緒に練って揚げたもの
で、からし醤油で頂きます。上アゴに感じるザックリ感が心地
よく、サクサク食べられます。
 続いて、納豆天ぷら(500円)到着。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

 青ネギ、ノリを混ぜて、落し揚げしたようで、よく油に納豆が
散らばらずに揚げたな、という感じです。塩で食べましたが、 
さっぱりとしていて、野暮ったくない味でした。
 納豆オムレツ(600円)。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

 バターでふわっと焼いた納豆のみのオムレツに、青ネギと大
根おろしに醤油をかけてのっけます。これが、またさっぱりで
青ネギの風味がいい感じです。

 「ネギの風味がいいですね、関東だと白いネギですけど」
 「ネギは青くないとダメやねぇ、香りが違うから」

 納豆料理のしめくくりとして、このお店で一番人気のあ
る納豆チャーハン(600円)がきました。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

 ニンジンを細かく刻んだものに、なんと刻んだちくわ混ぜて
炒め、それに納豆、卵、ご飯を入れ、軽く醤油味を付けつつさ
らに炒め、ザク切りにした味付けノリ、たっぷりの青ネギをま
ぜて食べる納豆チャーハンでした。ちくわ、がこんなにチャー
ハンものに合うものかと驚かされると同時に、青ネギと納豆の
相性の良さを再確認した料理でした。

 「ほんまに全部食べはったわ」
 
と言われ、ご挨拶の後お店をでました。

 店をでてから、宿泊先のホテルに戻ろうと歩いていると、青
いチョーミニスカートのお姉さんに

 「何持ってはりますの」
 
と声をかけられました。
 奈良市内で買った納豆をダンボールいっぱいに持っていた私は
「はんなり言葉」と九州弁の女性に弱いので、つい話を聞くと
「CampusPub Angel Kiss」(奈良市三条町606−60 電話
0742-26-5036)の1000円割引券を渡され、

 「60分4500円でウイスキーとか飲み放題になってますぅ
  お兄さんには絶対来てほしいわぁ」

 

と体を密着され、デヘデヘ。
 結局、若い女性にも納豆を食べてもらうべく、「納豆普及活動の一
環」
として、割引券片手に魔境にのりこんだのでした。

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