新潟ラーメン「おもだかや」

  最終更新日 平成13年7月18日

 コッテリとしたラーメンが主流となってきた昨今、私の郷土である
新潟においてもトンコツベースの背脂ラーメンが主流となり、どこで
も食べられるようなラーメンが人気となってきました。
 このままでは、新潟のご当地ラーメンが無くなってしまう!と勝手
な思いこみで、平成13年7月12日、新潟ラーメンの代表格とも言
われる
 
 「おもだかや」
 http://homepage1.nifty.com/omodakaya/index.htm
 
(新潟県新潟市竹尾667 電話025-274-5069 営業時間11:15〜20:00)
 
に言ってまいりました。
 車を止めてお店に入りますと、いかにも近所のおばさんといった風
貌の「オネーサン」が、
 
 「どこでもいーよ」
 
と、一見ぶっきらぼうながらも、優しい口調で座るべき席を教えてく
れました。
 注文は、「おもだかそば 650円」「海老ニラ餃子 4個入り
400円」です。
 オネーサンに注文を伝え、テーブルの上をよく見ますと、業務用の
黒胡椒の缶
 
 「ブラックペッパー(GRAND SPICE)」
   ナイト食品株式会社(東京都足立区梅島3−5−9)
 
がそのままで置いてあります。
 うーん、見栄えもありますから、この辺はちょっと改善してほしい
ところです。
 
 他にお店としておかしいところはないかなぁ・・・・とサーチする
間もなく、味噌瓶のようなドンブリの「おもだかそば 650円」が
きました。
 そのタイム 8分12秒。素晴らしい対応です。
 
 ニンジン、めかぶ、細切れ肉、シナチク、わかめ、チャーシューが
のり、透き通ったスープからは、魚介系のダシの香りがプンプンして
きます。


(クリックすると大きな画像が表示されます)

 

 「そうだ、割り箸、割り箸・・・・・ってなんだこりゃ?」
 
 短く、軽く、ささくれ立った割り箸でした。
 ここら辺も改善してほしいところです。
 
 まずはスープを啜ってみます。
 軽くとった豚骨スープでしょうか、それにトビウオの煮干しやサバ
節、昆布など蕎麦に使用するような魚介系のダシが加わり、それを独
特の酸味が支えた薄い醤油ベースです。
 このスープが、加水率が高いツルっとした細い縮れ麺にほどよく絡
み、魚はコッテリ、スープはアッサリといった感じで、大阪「神座」
を洋風的なスッキリラーメンとすれば、その対極にあるような和風スッ
キリラーメンです。

 チャーシューは噛みごたえのあるモモ肉で、噛むたびに肉汁がジュッ、
ジュッと口中に広がり、脂に逃げないところに好感がもてます。
 ただ問題があるとすれば、塩抜きが中途半端なのか、もしくは水煮
をそのままなのか、シナチクが頂けません。
 その他は思った以上のレベルで、魚介系のダシが好きな私にはピッ
タリでした。
 
 「海老ニラ餃子 4個入り 400円」は、何もつけずに食べても、
ニラの香りが口いっぱいに広がり、冷凍臭さも消えて、アッサリとした
ラーメンにピッタリのサイドメニューです。

 テーブルには普通の餃子タレ・セット(醤油、酢、ラー油)しかない
のですが、感覚的にはシュウマイに近いので、本当はからし醤油で食べ
たいところです。

 
 自分の好みだったので、ラーメン、海老ニラ餃子を一気に食べ終え、
約20分でお店を出ました。

 
 お店をでて、しばし黙考し、自分自身が好きなラーメンとは何か、と
考えたところ、
 
 ・噛みごたえのあるチャーシュ
 ・魚介系のダシが獣系のダシに勝っているアッサリスープ
 ・加水率の高い、細い縮れ麺
 
まさに「おもだかや」の系統。
 小さい頃の食生活が影響しているのでしょうか。
 結局は、地元の食文化に根付いたラーメンを好むのかも知れません。
 それともプラシーボ?
 
 今後もさらに全国のラーメンを食べ歩いて、確認してみたいと思います。
 久しぶりに食べた郷土のラーメン。良い勉強になりました。

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