味噌一

最終更新日 平成12年2月26日

 グフー、苦しい。
 
 本日、3杯目のラーメンを食べ終え、店の外にでると、向かい側
にラーメン屋さんがありました。
 店名を見ますと・・・「味噌一」。
 トンコツ納豆味噌ラーメンの創始者を名乗るべく修行している私
としては、外せないお店のようです。
 ということで、「味噌一」(東京都板橋区常盤台1-60 電話03-3558-2827
営業時間11:00〜4:00 日曜休)にやってまいりました。
 「味噌一」と書かれた立派な木の看板を見つつ、お店のなかに入
ると、食券販売機があります。ラーメンの種類を選ぶ前に、まず麺
の太さを選ぶようで、「細麺」ボタンと「太麺」ボタンを押してか
らでないと、色々なラーメンが選べません。
 とりあえず、「太麺」でノーマルの味噌ラーメン 650円にしました。
 店員に食券を渡し、席に座る前に店内を納豆チェック。
 なるほど、店名が「味噌一」というのもうなずけます、何やら
味噌について、熱く語られた文章がかかげられています。
(店員に許可を頂いて、撮影&転載しました)

クリックすると大きな画像が見られます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
味噌は「身礎(みそ)」
 
「味噌」と書いて「みそ」と読みます。
しかし、日本人にとっての重要性から考えて
実は「身礎」なのです。 「礎」は、いしずえと言う
意味ですから「身礎」は「身」を養う「もと」という
考え方からです。 そのくらい味噌は日本民族にとって
重要な食料であり 調味料です。
味噌は大豆を主原料とし一般的には米麹と塩を加えて
醗酵させます。 和食の二大要素である
「米」と「大豆」が混ざり合い 渾然一体となって熟
成し 生きた微生物によって かもし出された風味が
味噌のうま味であり、食べ物としての価値です。また
味噌は、主原料である大豆の豊富なタンパク質と豊富な
アミノ酸、そして活性酵素の力により 日本人の創造性
を高め健康と守り通してきました。
ゆえに味噌は『身礎』なのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 『身礎』なのです。
 『定説』なのです。・・・・・ちょっとお気に入り。
 
なんだか似ているな、と感じつつ、さらにチェックを続けます。
 
 「ゆで卵、味付け卵は20円以上のカンパをお願いします」
 
とあり、そのカンパは板橋区社会福祉協議会に寄付されると説明され
ていました。
 とりあえず、100円を入れ、ゆで卵、味付け卵1個ずつを持っ
て席につきます。
 待つこと、5分少々。
 「熱くなかったら、100%当店の責任なので無料で交換」という内容
の張り紙があっ た通りに、モウモウと湯気を立てた味噌ラーメンがき
ました。(味は濃いめなので、言えば塩味を抑えてくれます)
 たっぷりの野菜に、白味噌をベースにしたようなスープです。


クリックすると大きな画像が見られます。

 張り紙によりますと、「52種類の調味料をブレンド」とあり
ますから、相当な苦労が合ったと思います。
 まずはスープを一口・・・アチー。
 野菜の甘みとコクが白味噌によく合い、ゴマっぽい風味も効い
ています。
 このラーメンで今日4杯目なので、気合いを入れて一気にいき
ます。
 ズズー、と麺をすすってみましたが、熱いスープだからでしょう
か、多少麺がのびているような感じでした。
 ただ、お店の意志として「多少のびた麺にスープがしみ込む」
というのでしたら、これはこれで分かります。
 シャク、シャクの野菜とダレた野菜の具は、味噌のスープを楽し
むに最適ですが、あくまで野菜炒めとスープで楽しむという感じで、
麺、スープ、具の三位一体のキリスト教的精神からいいますと?
麺の存在があまりないように感じます。
 
 ズルズルー、ズズー、シャクシャク
 
と、満腹中枢をこれ以上刺激しないように食べ進み、やっとのこと
で食べ終えました。
 ラーメン全体の感想としましては、スープ単体の味は素晴らしい
と思いますが、それが本当にラーメンに向くのか、それともその
スープに合う麺を選んでいないからなのか分かりませんが、全体の
バランス(特に麺、もしくはその茹で加減)が、今後のこのお店の
課題のような気がします。
 
ということで、以上でトンコツ納豆味噌ラーメンの創始者を名乗る
べく修行した報告を終わります。

「三井田のエッセイ」へ戻る。


トップへ戻る。


ご意見、ご要望はこちらまでお願い致します。