東京・「千石自慢ラーメン」

最終更新日 平成11年11月12日

 自称「元祖・トンコツ納豆ミソラーメン」の三井田としましては、
究極のトンコツ納豆ミソラーメンを完成させるべく、日夜食い道楽
に・・もとい、研究にいそしんでいるのですが、先日奥野食品の奥
野さん
より、東京は巣鴨にあります「千石自慢ラーメン」(東京都文 
京区本駒込6-5-4 電話03-3944-0336 営業時間 11:30〜24:30 日休)
を紹介して頂きました。 
 ご紹介によれば、「ドロドロの豚背脂がスープを覆い隠している
とんこつラーメン」とのことです。 
  
 っということで、行ってまいりました。 
 巣鴨駅から少し歩いて、あっ、ありました。 
 夜遅く12時近くだというのに、店のなかは人でいっぱいです。 
 イスはなく、立ち食いで先に食券を買うシステムです。 
 食券販売機にお金を入れ、「チャーシューメン」のボタンをプチッ。
でてきた食券を店員に渡すと、 
  
 「はいぃ〜お一人さん、チャーシュー」 
  
威勢がいいのは良いのですが、カップルや団体客が多いなか、「お一
人」はちょっと恥ずかしい感じです。 
 約5分後、きました、きましたチャーシューメン。 
 早速、その姿をデジカメで撮ります。 

 隣にいた現役コギャル風の女性は、 
  
 「ねぇ、撮ってるよ、撮ってる、撮ってる」 
  
と彼氏らしき人に報告しています。 
 「こちとら、遊びじゃねんだ!」とでも言おうかと思いましたが、
本当は遊びなのでアルカイック・スマイルで見つめて差し上げました。 
  
 そんなことよりラーメンです。 
 ラーメン全体を眺めますと、背脂の「粒」が大きくみえ、スープの
うわずみ5mmほどは脂の層、脂身の多いチャーシューの下には、黄色い
太麺が沈んでいます。
 まずはチャーシューを一口。箸でくずれそうなぐらいの柔らかさで
すが、味付けには特別な配慮は感じられません。 
 そしてスープ。 
  
 「アチィ、アチチ、水、水」 
  
と一気にスープを吸い込んだため、口のなかがベロベロです。唇につい
た脂は冷たい水のお陰でビシィと固まり、メンソレータム薬用リップク
リームを塗った感じになります。 
 気を取り直してスープをさらに一口。乳化した脂の濃厚な味と化学調
味料の味(クドい旨味)がまず飛び込み、続いて大粒背脂のモロモロ感
がやってきます。 
 このモロモロ感、立ち食いソバでかき揚げそばを食べるとき、モロモ
ロになった天ぷらをつゆと一緒にすするときに味わう植物油のモロモロ
感に似ています。モロモロ、獣版といった感じです。 
十年前にご主人の山田譲治さんが開発したというスープは22時間も
トンコツをじっくり煮込むそうで、その間ずっと火の管理をしているそ
うです。 
 そろそろ麺を・・。 

 黄色い太麺が適度にスープに絡んでバランス的には良いのですが、
ちょっと柔らかめです。 
 と難癖をつけながらスープを飲み干して、ごちそうさま・・・とはな
らずに「もやしラーメン」の食券を購入。 
 食券を店員に渡すと、 
 「おいおい、さっきチャーシューメンじゃなかったぁ」 
と懐疑の眼差し。 
 もやしラーメン到着。 

 脂のクドさを適度に抑えつつ、生かすもやし。これはチャーシューメ
ンよりもオススメです。 
 もやしの偉大さを確認しつつ、もやしラーメンを食べ終わり、そこで
ふと 
  
 「あとノーマルのラーメンを食べれば制覇かぁ」 
  
 今年三月の博多でのオフ会のテーマ、 
  
 「店にあるもんば、じぇーんぶ持ってこんね」 
  
のクセが抜けてないようで、また全メニュー制覇したくなってきました。 
 いけん、いけん、体に悪いクサ、と訳の分からないエセ福岡弁で思い
つつも、買ってしまいました「ラーメン」の食券。 

 後半苦しいながらも、ラーメンを食べ終え、全メニュー制覇!イエー
イ。 
  
 勝ち誇った顔で「まぁ、この店もイケるんでない」と思いつつ店を
でました。 
  
(ここから先はお食事前の方はお読みにならないで下さい) 
  
 ホテルに帰り、ベットに寝転がって本(立松和平著『いのちの食紀
行』東京書籍)を読みながら、 
  
 「納豆に関する記述、間違ってんな」 
  
と思っていると、強烈に自然が私を呼び始めました。 
  
 「ぐぉぉぉ」 
  
 強烈なNature call、分かりやすく言えば強烈な便意。 
 あわててトイレに飛び込むと、プカプカと水の浮かぶうんにょ・・・
これ以上は納豆学会の品位に関わるので(えっ、そんなもの最初から無
い?)書きませんが、 三井田、脂にやられました。 
  
摂取カロリー 2000Kcal以上 
消費カロリー  100Kcal程度 
排出カロリー 1200Kcal相当  

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