徳島・「中華そば いのたに」

最終更新日 平成12年3月15日

 以前より公言しておりますが、「元祖・トンコツ納豆味噌ラーメン」
を名乗るべく、納豆とともにラーメン修行に入っております。 
 そこで、昨年ブレイクしたという徳島ラーメンを調査すべく、徳島
にやってまいりました。 
 東京の早稲田リーガロイヤルホテルの斜め前に、阿波徳島ラーメン
「うだつ食堂」(東京都新宿区西早稲田1−11−1 電話03-5292-9231
11:30〜15:00、17:00〜22:00 日祝休)
があります。ここのラーメンは 
失礼ながら素人程度(私が食べた2回とも麺のゆで方がベトベト)な
のですが、お店の中で常に 
  
 「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら・・・・」 
  
とリピートでかかっているほど郷土色が強く、徳島のローカル出版社
「株式会社あわわ」から出版されている本や観光本が購入できます。 
 徳島ラーメンを調査するということで、事前に「とくしまグルメ文庫
シリーズ1 怒涛のラーメン、中華そば」(760円+税)を購入し、研
究しておきました。フッフッフッ(ちょっと自慢げに) 
 その地元本を参考に再度各種ラーメン本を見比べ、お店を選定したと
ころ、やはりいくべきは「中華そば いのたに」(徳島市西大工町4-25
 電話088-653-1482 営業時間10:30〜17:00麺売り切れ次第終了)
とい
う結論に達しました。 
 支店が「新横浜ラーメン博物館」にあり、初代のご主人はそちらでご
活躍されているとのことですが、本店ははずせないようです。 
  
 ガラガラっと扉を開けると一昔前の食堂といった雰囲気で懐かしさを
感じます。 
 そのまま座ろうとしたところ、 
  
 「食券どうーぞ」 
 「食券どうぞ」 
 「食券の方、どうーぞ」 
  
と、おばちゃんによる「食券を先に買いなさいよ」三連発攻撃、懐かし
の『機動戦士ガンダム』で言えばドムによるジェット・ストリーム・ア
タックのような攻撃を食らいました。 
 多少脅えながら、「中華そば 中盛 450円」、教義に則って「生玉子
 50円」「めし 150円」を購入。
 普通、「ご飯」「白米」「ライス」の表示が多い中、「めし」!うーん
男らしさを感じます。 
 席に座ったところで、おばちゃんがお冷やを置いてくれました。早速、
ゴクゴク。ロングドライブで疲れていたので、冷たい水が美味しく感じます。 
 コップを置いてからしばらくして、「もうちょっと飲もうかな」とコッ
プを持とうとした瞬間、「コツッ」。おばちゃんがレンゲをコップの上に
置いてくれました。 
 おばちゃん流の「優しさ」なのでしょう。まわりの人を見てもコップの
上にレンゲがおかれ、コップの水を飲むときはレンゲを手に持って飲んで
います。 
 これも教義と受け取り、私もレンゲを右手にもってコップの水を飲みま
した。いま考えてみると、ラーメンもきていないのに、レンゲを右手にコッ
プの水を飲むという構図はかなり阿呆っぽい感じです。 
  
 トン、・・・ドン、ぴちゃ 
  
おばちゃんが黙ったまま、「めし」(市販品らしき黄色いタクアン二切
付き)、生卵が落とされた中華そば(つゆ少々こぼれる)を置いてくれ
ました。 
 ここでデジカメで撮影。 


(クリックすると大きな画像が表示されます)  

 さぁて、食べるかな・・・あれっ?うーん 

 生卵はそのままか、かき混ぜるのか、かき混ぜるならいつのタイミング
がいいのか、分からないんですね。 
  
 「すいませーん」 
 「はいぃ」 
 「生卵はいつかき混ぜたりすればいいんでしょうか?」 
 「好きでええんと違いますぅ?」(あきれた表情) 
 「あっ・・・そ、そうですか」 
  
 結局、まわりのお客さんを見て、最初からかき混ぜることにしました。 


(クリックすると大きな画像が表示されます)

  かき混ぜてから、まずスープをズズー。 

 トンコツ、鶏ガラを中心とした醤油味で、ちょっとクドい感じですが、
前日の夕食のスキヤキを朝食べるときの美味しさ?を感じます。見た目
よりもあっさりしているものの、力強い味ですからご飯がよく合うとい
うのも分かります。ラーメンライスには最適のスープと思います。 
 続いて、麺をズズー。 
 細めのストレート麺、これが大変美味しいんですね。麺の臭みといい
ましょうか、イヤみがありません。 
 さすが、麺が無くなりしだいお店を閉めるという自家製麺です。 
 ちょっと感動したので、デジカメで撮影。先ほどの質問といい、写真
といい、怪しい男だと思われたのでしょうか。厨房からおばちゃんがこっ
ちを見てチェックしています。 
 口の中に麺、麺に絡んだスープ、生卵が残っているうちにご飯を頬張
り咀嚼すると、炭水化物いっぱいの味の満足感が広がります。 
 ただ、ご飯がもっと美味しければ、と思いますし、添えてある漬物も
工夫がほしいところです。 
  
 麺、麺、具(味付き豚バラ肉)、めし、スープ、麺 
  
と一連のラーメンライスの手順で満足感いっぱいで食べ終えました。 
  
 徳島ラーメン=ラーメンライスで食うべし 
  
という公式を再発見した三井田でした。

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