和歌山・中華そば「井出商店」

最終更新日 平成11年6月11日

 最近話題の和歌山ラーメンを食べに、和歌山県は和歌山市
までやってまいりました。 
 早速、タクシー乗り場に行き、推定年齢34歳の運転手さ
んが乗るタクシーに乗り込みました。 
  
 「スイマセン、一番旨い和歌山ラーメンのお店まで 
  お願いできますか」 
 「一番旨いとこぉ?そうやねぇ・・・・」 
  
と連れていってもらったのは、「中華そば専門店 井出商店」
(和歌山市田中町4丁目交差点 電話0734-36-2941)さんです。 
 運ちゃんのお話ですと、100人ぐらい並ぶようなお店だそ
うですが、たまたまなのでしょうか、すんなりとお店に入れま
した。 
 「中華そば 550円」を注文し、まわりを見回しますと、
多くの人は海苔巻きの寿司と一緒に食べています。 
  
 「はい〜、中華」 
  
ゴトッ、と多少つゆをこぼしつつ、おばちゃんが目の前にラー
メンを置いてくれました。 


(クリックすると大きな画像が表示されます)

 濁った醤油ベースの濃厚な脂っぽいスープに、スープ絡みの
良さそうな直麺が見え隠れし、これまた脂身の多いチャーシュ
ー、かわいい色のナルトがのっています。 
 スープをズズズッ・・・アチチ、意外にも熱いトロミがある
スープは、見た目通りの脂と多少の獣臭さを残しつつ、醤油の
風味が後口をシメます。多少クドさのある旨みは、化学調味料
によるものと思われます。 
 麺はスープの濃厚さに負けないような固さ。 
 ・・・・うーん。 
 熱いからでしょうか、それとも一般のラーメンにさら多く含
まれるであろう化学調味料の味に慣れたせいなのでしょうか、
ダシの旨味を感じません。ちょっとボヤけたような味に感じま
す。 
 これだけ脂の濃厚さをだしているのですから、脂の濃厚さに
負けない旨味があってもいいと思うのですが。 
 おかしいな、おかしいなと思いながら食べ終え、店をでよう
とすると、おばちゃんが使い捨てライターをくれました(私は
タバコは吸いません)。 
 そのライターには、お店の住所のほかに、

 「'98 TVチャンピオン優勝」 
 「'99 ラーメンランキングNo.1」 
  
と書いてありました。 
 それだけ多くの人に支持されているようですから、やはり私
の舌が間違っているようです。 
  
 味覚による評価の難しさを、改めて知った三井田でした。 

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