元祖一条流八代目がんこラーメン

最終更新日 平成12年2月26日

 平成12年2月26日、トンコツ納豆味噌ラーメンの創始者を名 
乗るべく、私、三井田は東京における名店と言われるラーメン店を 
食べ歩き、修行してまいりました。 
  
 まずは、お店の入り口に大きな牛骨がぶら下がっているのが開店 
の合図という「元祖一条流八代目 がんこラーメン」(東京都千代 
田区外神田3-7-8 電話03-3253-1766 営業時間11:30〜19:00 定 
休日は日、月、祝日)です。 
(本当は、秋葉原で買い物したついでに行きました) 
  
 恐る恐るドアを開け、中に入ると、 
  
 「はい、こんにちわぁぁ」 
  
と意外にも、「がんこ」からはほど遠い、優しげなご主人に挨拶さ 
れ、 
  
 「あっ、あっ、こんにちわ」 
  
とちょっと驚きながら挨拶を返し席にすわると、今度は奥さんらし 
き方が、水が入ったコップに割り箸をのっけて目の前においてくれ 
ました。 
  
 「何にしましょうか?」 
  
と奥さんに言われ、メニューを見ると、 
  
 こってりラーメン 700円 
 しお(しそ風味) 800円 
 チャーシューメン 900円 
  
とあります。味付け玉子もトッピングできるようですが、まずは 
こってりから攻めることにしました。 
 待つこと5分弱。 
  
 「はいよ〜こってりね」 
  
 きました、きました。 
 豚の背脂がビッシリ浮いている、まさに「こってり」です。 
 麺は黄色い縮れ麺で、コシも充分あります。 
 壁をみますと、 
  
 『ラーメンの三悪、 
     麺の茹で過ぎ、味もだしも薄い、スープがぬるい』 
  
と書いてあり この通りにスープは「熱く」「しょっぱい味」で 
す。 
 まさに熱くて、しょっぱくて、こいぃ〜い(濃い)スープ。 
 しかし、しょっぱさが脂に勝ってしまい、唇や口内粘膜(変な 
言い方ですね)で感じる濃厚なトンコツのヌルヌル感は楽しめな 
い感じです。 
 それでもスープまで全部飲み干し、 
  
 「すいませーん、しおラーメンくださーい」 
  
と注文すると、ご主人は嬉しそうな顔で 
  
 「はいよー」 
  
 5分後、またもや熱いスープのしおラーメンがきました。 
 しその風味が効いた、さっぱりラーメン・・・・ですが、また 
もや「しょっぱい」んです。 
 この「しょっぱさ」が、このラーメンの旨さということであれ 
ば、その旨さを理解するには数回食べて慣れるしかないかも知れ 
ません。 
 しおラーメンのスープをプハーっと飲み干したところで、冷た 
い水をゴキュゴキュ。 
 それを見ていた奥さんは 
  
 「あ〜、お見事」 
  
と言いながら、コップに水を入れてくれました。 
 再度、コップの水を飲み干し、お金を払ってお店をでました。 
 お店をでるときに奥さんが、 
  
 「ありがとうございました。忘れ物、大丈夫?」 
  
と声を暖かい声をかけてくれ、ラーメンの味もさることながら、 
お店の雰囲気に感動しました。 
  
 ・・・あっ! 
  
 デジカメでラーメンの画像をとるのを、すっかり忘れていまし 
た。 
 仕方がないので、お店の入り口の写真を撮り、1軒目の修行を 
終了しました。 

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