第10回全日本おにぎり選手権

  最終更新日 平成13年11月27日   

 平成13年10月28日(日)、「第10回全日本おにぎり選手権」に
小さな男の子のお母さんである会員のハマさん、二人のお嬢さんをお持ち
のABさん、三井田で出場してまいりました。
 この大会は、3分間で規定を満たしたおにぎりを何個作れるかという
「早にぎり部門」、15分間でいかに芸術的なおにぎりを作るかという
「芸術にぎり部門」の競技で構成されており、そのうち「早にぎり部門」
では、昨年の第9回まで新潟県以外の方に優勝を持っていかれていること
が多いとのことでした。
 
【参考】第9回全日本おにぎり選手権の報告
    http://www.nattou.com/essay/9onigiri.html
 
 「何ぃ?県外にタイトルが流出している?
         ・・・・うぉぉぉ!!」(咆吼する獅子座・三井田)
 
 ちなみに、ウルトラマン・シリーズは、マニアからは駄作と言われて
いる『ウルトラマン・レオ』が一番好きでした。
 燃えるときには、なぜか子供の頃から親しんだ『ウルトラマン・レオ』
の主題歌を口ずさみます。
 
 「う〜ちゅうにぃ、煌めくぅーエメラルド(エメラルド)
  ち〜きゅうの〜最後が来るという(来るという)
  誰かが起たねばならぬ時、誰かが行かねばならぬ時、
  い〜ま、この平和を壊しちゃいけないぃ〜
  みん〜なの未来を壊しちゃいけない〜、
  獅子の瞳が輝いて・・・」
       『ウルトラマンレオ』(作詞 阿久悠、作曲 川口真)
 
 と話は飛びましたが、腐っても私は新潟県人でございます。
 郷土愛というのでしょうか、ここは一つ優勝して強く!
 
 「新潟県人の気概」
 
を見せてやろうと、大いなる勘違いで出場した次第です。
 
 まずは開会式です。
 守門村村長さんからの、

 
 「第10回目を迎えて、記念すべき大会です」
 
とのご挨拶ののち、なんと10年連続出場の方がいらっしゃるとの
ことで、表彰がありました。
 辻さん(男性)と太田さん(女性)のお二人でした。
 「継続は力なり」素晴らしいことです。
 ちなみに、太田さんはご自身でお気づきになっていなかったようで、
 
 「太田さ〜ん、太田さん、いらっしゃいますかー?」
 
との司会者の呼びかけに、「あらーアタシぃ?」と慌てて表彰の場に
いらっしゃりました。
 また、大変礼儀正しい方で、表彰の際の挨拶に、
 
 「おはようございます」
 
とのご挨拶。村長さんも思わず、
 
 「あっ、おはようございます」
 
と、朝の挨拶をしながら賞状を渡すという訳の分からない展開になって
いました。
 続いて、各部門の競技説明。
 「早にぎり部門」は、3分間の間に、一辺が7cm、厚さ3cm、
小梅を入れて、海苔を巻いたおにぎりをいくつ握れるかという競技で、
ご飯の扱いが粗末だった場合は減点となります。

 「芸術にぎり部門」は、主催者が用意した材料を使って、15分間で具
の使い方を工夫した芸術的なおにぎりを作り、アイデア、綺麗さ、独創性
の三項目で審査されます。一点だけ、昨年のルールとは異なり、海苔で巻
いた海苔巻状ものは、おにぎりとして認めないということでした。
 ゼッケン28・林さんによる、


 「美味しいコシヒカリで一生懸命握ります!」
 
という力強い選手宣誓ののち、いよいよ「早にぎり部門」から競技開始
です。
 
 「早にぎり部門」の出場者は、県内外合わせて総勢43名。
 全国から出場者が集まり、作家の塩田丸男さんも『週間 新潮』の
取材がてら参加されておりました。

 注目は昨年の優勝者であり、またテレビ東京『TVチャンピオン』
「おにぎり王選手権」準優勝者である、ゼッケン1・島崎さん。

 10名ずつで競技が行われますが、強豪ゼッケン1と同じ土俵で早握り
を行うことになったのは、会員のゼッケン4・ハマさん。
 かなり緊張している様子で、息子さんからの
 
 「ママぁ〜頑張ってぇ〜」
 
にも、多少不自然な笑みが返るだけで、100%レスポンスできないよう
でございます。
 
 「ようい!、はじめぇぇぇ」
 
 一回目であるからなのでしょうか、司会者のツバが舞い飛ぶ、気合いの
入ったスタート。
 ゼッケン1・島崎さんは、チャ、チャと勢い良く、マシーンのように
握って、平均8秒のペースを崩しません。
 ゼッケン4・ハマさんは、ご性格からなのでしょうか、きちんと一つ
ずつ丁寧にこなしていきます。

 3分後。
 ゼッケン1・島崎さんは、驚異の22個。

 
 「・・・・・ま、まずい。勝てない」
 
といった思いが頭をよぎります。
 ゼッケン4・ハマさんは綺麗なおにぎり11個となりました。

 
 続いて2回目の競技。
 ゼッケン18の私が出場しました。
 
 「いよーい、はじめ」
 
と、いささか気合いの抜けたスタート。
 同居している妹に、「もう、おにぎり弁当はイヤ!」と言われるほど
練習したものの、平均10秒で伸び悩んでおりました。
 が、本番に強い、本番男優(なんかイヤらしいようでスイマセン)と
自分では思っていますので、豪快に握り進んでいきました。
 

 「うぉぉぉぉぉぉーーーー」
 
 あまりにも勢い良く握り、途中で小梅を転がして床に落としてしまう
というアクシデントもありましたが、平均9秒でなんとか20個
握ることができました。

並べ方が悪いという噂も・・・・

 ちなみに、ローカルTVに私が握っている姿が映し出されたのですが、
それを見た親戚からは、
 
 「鬼気迫るものがあった」
 
との評価をもらったものの、
 
 「そんなことやってるから、結婚できないんだよ」
 
とのオチもしっかり頂きました。
 
 3回目にはゼッケン29・ABさんの登場です。
 旦那様、二人の娘さんが見守るなか、練習でみせた「お母さん」魂を
遺憾なく発揮し、3分で握ったおにぎりは19個。

 4回目の競技中には、凄まじい勢いと正確さで、ゼッケン35・榎本
さん、ゼッケン36・三橋さんがそれぞれ21個を握られていました。

 5回目の競技も行われ、「早にぎり部門」全出場者が握り終えたとこ
ろで、「芸術にぎり部門」の競技がはじまりました。
 「早にぎり部門」がかけもちで出場することは許されないのですが、
カップルで出場するならOKということでした。
 ・・・・・来年は「芸術にぎり部門」にも出場できるよう精進した
いと思います。
 それはさておき、10組17名の出場者は、それぞれに主催者の用意
した材料である、海苔、ごま、たくわん、タラコ、野沢菜等々を切り出
し、競技に挑みました。

 完成予想図を持参し、予想図に近づけようする熱いゼッケン51&52
のご夫婦、自分で作ったおにぎりリュックを背にお父さんと一緒に出場
のゼッケン58&59・長田さん親子。

 おにぎりリュックを作ってまでもこの大会にかける、その想い、
 
 「審査前に特別賞あげろー!」
 
と叫びそうになりました。
 
 「芸術にぎり部門」の競技がすべて終了したところで、すべての審査
が行われました。「早にぎり部門」の競技が行われてから、時間はかなり
経っておりますが、この時点で崩れているおにぎりはカウントされません。
 そして、いよいよ結果発表!・・・の前に、大変なことが判明しました。
 失礼ながら、勝手にライバル視していたゼッケン1・島崎さんは、
あまりの強さに今回からはオープン参加で、日本新記録の更新だけに
いらっしゃっているとのことでした。
 記録更新だけにくるゼッケン1・島崎さんから見れば、私などはアリ
よりも小さな存在とは思いますが、いつかは越えてやるつもりです。
 
<結果>
 
「早にぎり部門」
 最優秀賞 21個 ゼッケン35 榎本さん(既婚女性、新潟県守門村)

 優秀賞  21個 ゼッケン36 三橋さん(既婚女性、神奈川県川崎市)

 *3分間に握ったおにぎり、同数の場合は形状の良いもの
 努力賞  18個 ゼッケン13 辻さん(既婚女性、埼玉県春日部市)

 *形状の素晴らしいもの
 
「芸術にぎり部門」
 最優秀賞 「四季のおにぎり」

       ゼッケン64&65 村田さん親子(神奈川県横浜市)
      *昨年、優秀賞を受賞
 優秀賞  「もうすぐ いちねんせい」

       ゼッケン64&65 長田さん親子(新潟県新潟市)
 努力賞  「ねりきり米菓子」

       ゼッケン60 島原さん(東京都港区)
      *昨年 最優秀賞を受賞
 審査員特別賞 「米百俵と子供達の大八車」

    ゼッケン54&55 埼玉県草加市、新潟県湯沢町の友人コンビ
 
*「芸術にぎり部門」のその他の作品は、最後に掲載してあります。
 
ということで、申し訳ございません、優勝まではあと一歩、いやあと1個及ばずでした。
 ちょっと強がらせて頂きますと、お約束となってしまいましたが、
 
 「認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを・・・」
         シャア・アズナブル『機動戦士 ガンダム』
 
 ・・・スイマセン。
 
 個人的には、地元・守門村にお住いの榎本さんが早にぎりのチャンピオン
となりましたので、安心しております。
 
 以上、残念ながら今回は入賞することができませんでしたが、優勝は
射程距離内と思えるようになりました。(ホントかなぁ〜)
 来年に向け、週2回はおにぎり弁当を作り、修行していきたいと思います。
 妹はイヤがっておりますが・・・
 
 参加頂いたABさん、ハマさん、そしてご声援、ご協力頂いた
皆様ありがとうございました。
 来年こそは入賞し、おにぎり日本一の座
を頂いてこようと思います。
 
 会場では、この後、熱いきのこ汁と漬け物が用意され、握ったおにぎり
を美味しく、ビンゴ大会をしながら食べました。

 私はリフト無料1日券(ウインタースポーツやらないくせに)、ハマさん
はリフト券付きペア宿泊券が当たりました。
 参加費2000円で、出場記念品まで頂き、守門村観光協会の皆様には
感謝するばかりです。

 後日、お送り頂いた競技中の写真にも感激致しました。
 ありがとうございました。
 
 以上で報告を終わります。
 
*下記、集合写真は入賞者の方が表彰される前に、
 

  「私たちが入賞者よ!!」
 
 といった態度での撮影したものです。
 一応、ボケておこうかと、会場に響き渡る声で、
 
 「今日はボクのために集まってくれて、アリガトー」
 
 と言ったのですが、
 
 「・・・・・・・・・」
 
 と、会場の温度を思いっきり下げる結果となりました。
 
*「芸術にぎり部門」その他の作品

ゼッケン41 「私を守門に連れてって〜鉄の山と目黒邸とコシヒカリ」

ゼッケン51&52 「おにぎり選手奴」

ゼッケン53 「おかあちゃん」

ゼッケン56&57 「菊とトンボ」

ゼッケン61&62&63 「秋のにぎやか弁当」

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