1998年の新聞記事
最終更新日 平成13年5月3日
それぞれの記事は引用です。
98/11/18 日経産業新聞
日清シスコ(大阪府堺市、原拓善社長)はスナック菓子「納
豆玉 からしマヨネーズ味」を二十四日に発売する。価格は百
二十円。粒状のパフスナックで納豆のうまみを前面に出した。
カップ入りで手をよごさずに食べられるようにした。
からしマヨネーズ味をつけて、若者好みの味に仕上げた。カ
ップはふたを二重にし、上ぶたをとるとカップに口をつけてそ
のまま食べることができる。販売目標は発売後一年で五億円。
《NIKKEINET》
『[ニュースレター]秋田 10分間朝食クッキング/愛知』
98/11/17 毎日新聞 地方版
若者を中心に朝食離れが進む中、短時間で作れて栄養バラン
スのとれた朝食メニューを競う「10分間朝食クッキングコン
クール」が、秋田経法大短大キャンパスで開催された。審査の
結果、最優秀賞に同市、主婦、渡部恵美さんの「照り焼き納豆
どんぶり」。優秀賞は同所、調理師、岸紀雄さんの「オニオン
ライスグラタン」に決まった。
98/11/13 日本経済新聞 地方経済面
旭松食品 九八年九月中間期の売上高は納豆と即席みそ汁が
好調で前年同期比九・九%増の九十八億五百万円となった。納
豆部門の採算性改善が奏功し、経常利益は同四九・三%増の二
億七千二百万円、税引き利益は同四八・三%増の一億三千八百
万円だった。
九九年三月通期は売上高二百二億円(前期比五・六%増)、
経常利益六億三千万円(同五四・七%増)と増収増益を見込ん
でいる。
98/11/13 河北新報 朝刊
挑む 営む 新鮮人/岩手
小岩久三郎商店社長・小岩養太郎さん(62)=一関市=
「大豆の一粒一粒に命」
「納豆は、温度、湿度、空気の影響を受けやすい。医者が患
者に接するように、いたわりの気持ちで、大豆の一粒一粒に命
を吹き込んでいる」
主力商品の「白糸納豆」は、平成7、8年の全国納豆鑑評会
で最優秀賞に輝いている。「消費者に納得していただくには品
質の良い大豆を見つけだすことが重要。しかし、安くなくては
経営は成り立たない」と話す。現在は、中国の吉林省、黒竜江
省から年間約120トンの大豆を輸入している。また、業界の
友人と米国南部の農場で、米国産大豆の品種改良に成功。いず
れも小粒だがタンパク質や糖分が多く日本人の味覚にあってい
るという。
健康ブームで納豆文化が見直され、関西での消費拡大が目立
つという。実際、問い合わせや注文が全国から寄せられる。
「消費拡大はうれしいが納豆は五感で作るもの。機械での大量
生産は考えていない」と製造過程にもこだわる。 容器も工夫
を凝らしている。「白糸デラップス納豆」は、紙で包み販売し
ている。スチロール製に比べ、冷蔵が早く、スペースをとらな
い上、紙なので燃やしても有害物質を出さない。「うまいだけ
じゃダメ、自然環境にも配慮しないとね」と話す。
祖父の代から続く、バナナの卸販売も行っている。納豆は戦
時中、冷蔵技術が発達していないため夏場に消費が激減。そこ
で、納豆を発酵させる室(むろ)を活用し、バナナの熟成を思
いついた。先代の「納豆とバナナ、おいしい水、空気があれば
人は生きていける」という口癖を受け継ぐ。
今後は、「減反で苦しめられている農家と一緒になって、地
場産大豆の消費拡大を図りたい」と力を込める。
<小岩久三郎商店>一関市山目泥田65の1。昭和6年創業。
資本金2500万円。年商約2億5000万円。従業員13
人。店名は祖父の名に由来する。
98/11/10 日経産業新聞
旭松食品は、埼玉県吉見町にある納豆の新工場を、九九年三
月までにフル稼働させる。関東地区での需要が大きく伸びてお
り、現在、日産四十二万食前後の生産能力を五十万食に引き上
げる計画だ。このため、パックに納豆を詰める機械を一台増や
し、七ライン体制にする。
同社は関東地区での営業を強化するため、九七年十一月に埼
玉工場を新設。「氷温熟成 納豆いち」の販売促進活動を進め
た。九八年度上期の販売量は関西地区が前年同期比一三%強増
えたのに対し、関東では同三割増だったという。
需要の大幅な伸びで生産能力は限界に近づいており、一部社
外に生産委託している。供給体制を拡充するため、設備を増強
する。
増産に合わせ、販路の拡大も進める。関東地区では、大手量
販店での展開がほぼ終わったため、今後はコンビニエンススト
アや中小スーパーの開拓を狙う。九九年三月期の売上高は前期
比六%増の二百二億円、経常利益は同五五%増の六億三千万円
を見込んでいる。
『熊本で大豆改善検討会、高品質、安定供給へ、こだわり生産追求を』
98/11/05 日本農業新聞
「売れる大豆づくり」をテーマに十月二十九、三十日、熊本
県内で開かれた全国大豆生産改善検討会で、加工業界から大豆
の国内生産に多くの要望が出された。原料確保が不安定な国産
の供給体制を改善すべきという要望とともに、「国産への消費
者の信頼は高い」と指摘し、輸入物を上回る高品質大豆生産の
取り組み強化を求めた。
全国納豆協同組合連合会の黒田敏昭専務は、納豆消費が伸び
ている現状を報告した。今年の原料用大豆の使用量は十一万七
千トンと、前年の六%増を見込む。昨年の一世帯の納豆消費金
額は三千七百六十六円で、前年の一割増だった。
黒田専務は「三年前から納豆が健康食品として注目された。
O(オー)157に対して抗菌作用があると発表されたこと
が、納豆消費を上向かせた」と分析。同連合会の検討事項とし
て、新しい薬味を開発し、夕食時にも食べてもらえる新メニュ
ー提案を挙げた。
しかし、国産の今年の使用量見込みは六千トンとわずかで、
米国とカナダ産が八割近い。黒田専務は「全国大豆鑑評会で入
賞するのは、食べて味の出てくる国産の中粒種と一部の大粒種
だ」と最近の動向を紹介。中小の納豆メーカーの活性化と結び
つけた中粒種の生産振興を求めた。さらに生産者には「熱心に
納豆用大豆の売り込みに力を入れ、契約を守る米国関係者の積
極的姿勢を見習ってほしい」と注文を付けた。
煮豆・総菜業界での大豆使用量は一万五千〜二万トン。全量
国産使用の業界だったが、一九九四年産からの減産で国産シェ
アは六割まで落ち込み、最近は八割に回復した。
煮豆業界二位の小倉屋柳本(神戸市)は、年間の大豆使用量
七百五十トンのうち、八割を輸入物で賄う。輸入品種は日本の
「トヨマサリ」「タチナガハ」で、六十トン分はオーガニック
の認定大豆を使う。
同社の柳本一郎社長は「日本品種の採用で、品質的には国産
に劣らない」と指摘。国産大豆については「栽培方法の違い
で、大豆の味は明らかに違ってくる。おいしい大豆は“こだわ
り”アイテム用として、高くても買いたい。量販店などでは、
他店との違いを出したいという要望がある」と、品質向上を求
めた。さらに「購入した大豆は、コストをかけて自社か外部委
託で最終選別している。選別の必要がない大豆を出荷してほし
い」とした。
国内の食品用に使う大豆九十万トン余りのうち、主力の豆
腐・油揚げ向けは約五十万トン。日本豆腐協会の木嶋弘倫専務
は、そのうち国産の使用量は三万トン程度にすぎない現状を示
し、「十年ほど前には大手メーカーでも七割が国産原料だった
が、その後の原料不足で輸入に切り替えた経緯がある」と、大
豆の自給率の向上と安定供給を求めた。
『“おいしさ”が受ける、国産大粒納豆、量販店に欠かせず』
98/11/04 日本農業新聞
極小粒が主流の納豆の中で、大粒が徐々に売れ出した。“お
いしさ”が消費者に受け、量販店の品ぞろえに欠かせず、数は
少ないが十年前に比べ、納品が三倍に増えたメーカーもある。
納豆は、ご飯の上に乗せて食べるのが一般的で、米粒の大き
さと違和感の少ない、小さな粒が好まれている。
東京都青梅市の菅谷食品は、二十年前に「消費者に国産大粒
のおいしさを伝えたい」と、「鶴の子」を使った納豆を発売。
当初は百五十グラムの紙袋だけだったが、十年前から五十グラ
ムパック二個をセットにしたものも販売してきた。
同社は、大手百貨店や東京都、神奈川県をエリアにする食品
スーパーなどに納品する。「大粒納豆は、徐々に売れ始め、今
は平均的な店舗で三十個ほど売れている。品質、味では小粒よ
り上ということを消費者が理解してきた」という。
一九九八年度全国納豆鑑評会で、大粒納豆が最優秀賞になっ
た高橋商店(新潟市)は「大粒のおいしい納豆を」という客の
要望で、三年前から大粒を扱った。販売量は「小粒に比べ少な
いが、かなり増えている」と順調だ。新潟県産「エンレイ」
(中〜大粒)を使った製品も手がける。
九七年の納生産量は、全国納豆協同組合連合会(全納連)の
推定だと約二十四万トン、一パック五十グラムとすると四十八
億個。JA全農の推定では、使用大豆の九六%が輸入とみられる。
納豆は極小粒、小粒、大粒などに分けられ、割合は極小粒が
六〇%、小粒三〇%、大粒その他一〇%。
極小粒、小粒が主流にあることに変わりはないが、京王スト
アでは「大粒を置かないと、客の好みに応じられない。品ぞろ
えには欠かせない」と話す。
菅谷食品では「大粒は、はしにかかりやすいので、ご飯にか
けないで食べるスタイルが増えれば、納豆に占める割合も一
五%、二〇%になる可能性がある」と期待する。
『日生協、遺伝子組み換え品種「不使用」、しょうゆに表示。』
98/11/03 日経流通新聞
日本生活協同組合連合会(東京・渋谷、竹本成徳会長)は、
このほど遺伝子を組み換えた大豆を全く使用せずに開発したし
ょうゆなど三品目を新たに発売した。その内、しょうゆに限っ
て商品ラベル上に原料となる大豆は遺伝子組み換え品種を使用
していない旨を記載する。こうした表記を書き添えるのは、日
生協の商品では初めてという。
新商品の名称は「日本の大豆」シリーズ。しょうゆや納豆、
みその三品目。いずれも北海道産の大豆が原料で、しょうゆは
「津別町大豆生産組合」、ほか二品は豊頃町で「コープ大豆生
産組合」が栽培したものを限定して使用する。収穫後は日生協
の商品検査センターで遺伝子を組み換えた原料が混入していな
いか確認する。
価格はしょうゆが五百ミリリットル入りで二百九十八円、納
豆は三個で百六十八円、みそは七百五十グラムで四百七十八
円。三品目で年商二億千万円を見込んでいる。
『[食のふるさと]おしながき 比内のとんぶり(秋田)』
98/11/02 毎日新聞 朝刊
「キャビア」といえばチョウザメの卵。では、「畑のキャビ
ア」といえば? 即座に「とんぶり」と答えられる人は、何人
いるだろうか。
とんぶりはホウキギの実で、秋田県の特産品だ。なかでも比
内町は一大産地となっている。
同町独鈷の栽培農家、野呂文雄さん(51)に案内され、と
んぶり畑に入る。ほうきの穂先を逆さにしたようなホウキギが
一面に茂る。高さは1メートル前後。遠目には、イネやススキ
を束ねたように見える。風が吹くたび、緑や黄、茶の穂先が風
下になびく。その先端には、直径2、3ミリほどの小さなクリ
ーム色の実がびっしり。「これがとんぶりになるんです」と野
呂さん。野呂さんは2・8ヘクタールで、年間約20トンを生
産している。
穂先を手に取る。触れただけで、パラパラと実が落ちる。
「こんな小さな実を……」。食用とした土地の人の発想に感心
させられた。
比内町では、72戸の農家が65ヘクタールで年間250ト
ン前後を栽培している。
「ホウキギは、昔はどこの家の庭先にもあった。食べるよう
になったのは、江戸時代のころからだと聞いています」と野呂
さん。「保存食でいつでも食べられることから、ここでは冬の
野菜不足を補うために食べられていました」
比内町を管轄する「JAあきた北」が年間に出荷する青果物
の出荷額は約15億円。とんぶりだけでその1割強に当たる1
億8000万円を占めるという。
関東地区に出荷を始めたのは1950年ごろ。食用に栽培を
本格化したのは、グルメに関心が高まった87年ごろからだ。
弱点は台風だという。風で実が落下するため、91年の台風
19号ではほぼ全滅の被害を受けた。「台風の時期前だと、ま
だ少し実が小さい。育つまで待ち過ぎると台風が来てしまう。
収穫どきの見極めが難しい」(野呂さん)という。また、「加
工しやすいものを作るため、粒の大きさをそろえるのに苦労す
る」とも。養分を全体に行き渡らせるため、枝を1メートル前
後でカットするのだという。
とんぶりは9月から10月中旬ごろまでが収穫期。根っこか
ら刈り取り、米用の脱穀機を改良したコンバインで穂先の実を
取る。農家はこれを乾燥機で乾かし、農協の加工所などで処理
して出荷する。
「加工には3日かかります。20〜40分ほど煮て、水でふ
やけさせ、機械で薄い外皮をむく。これをパックに詰めたり、
ビニールに入れて出荷します」と、同農協比内営農センターの
立石満さん(42)。関東を中心に全国に出荷され、京浜地区
では店頭で100グラム130〜150円で売られる。
小さな粒を手のひらに載せてみる。きれいなエメラルドグリ
ーン。口に放り込むと、プリプリとした食感。一粒一粒が口の
中ではじける。かむほどに、トウモロコシに似たほんのりとし
た甘みが広がった。【斎藤毅】
…………………………………………………………………………
◇秋田では一般家庭でよく食べられるとんぶりだが、県外に
はあまり浸透していない。地元での代表的な食べ方は――。
(1)「納豆とんぶり」 納豆にしょうゆで味つけし、刻んだ
ネギととんぶりを加えてかきまぜる(2)「ナメコ長イモとん
ぶり」 千切りにした長イモと、しょうゆで味つけしたナメコ
を皿に入れ、とんぶりを添える。
…………………………………………………………………………
◇とんぶり アカザ科の1年草のホウキギの実。欧州が原
産。枝の先にいくほどに細かく枝分かれして伸び、高さ2メー
トル近くにもなる。夏に花をつけ、秋に種子となる実をつけ
る。この実を加工したものが「とんぶり」と呼ばれる。
『うまいぞ地の野菜 現地ルポおもしろ野菜発見「曲がりネギ」』
98/11/02 日食外食レストラン新聞
「うちらは小さい時から曲がったネギを食べていたから何の
不思議もないんだけど、東京に出荷したら曲がっているせいか
なかなか売れず、ついに戻ってきましたよ」と笑う鈴木孝雄さ
ん(67)。北目地区の曲がりネギ栽培農家四五戸の一人である。
「ここらでは太白ネギと呼んでいるけど、白くて柔らかい
し、独特の甘みがあって、味噌汁から納豆、鍋にと毎日食べな
い日はないね」と言葉を添えるのは奥さんのひよしさん。ご主
人を「たかおちゃん、たかおちゃん」と連発する陽気な奥さんだ。
曲がりネギは、明治末期に仙台市余目(あまりめ)部落の永
野さんが栽培を始め、余目ネギとして親しまれてきたが、最近
では「仙台曲がりネギ」の名称で仙台周辺に出回っている。
寝かせて栽培
曲がりネギは直立棒ネギと違い、定植と同時に覆土して曲が
りをつけ、軟白部の組織を長く柔らかいネギに仕上げる。この
栽培法は仙台だけの独特のものである。
夏から秋にかけ収穫される曲がりネギは、10月に播種し、
一〇日前後で発芽。寒くなると透明ビニールをかぶせ、翌年の
3月に移植し、6月ごろまで成長させる。
ここまでは一般の直立棒ネギと同じ栽培法だが、曲がりをつ
けるために傾斜をつけた斜めの畝にネギを寝かせて移植、根の
ところに軽く土をかぶせる地元でいう「やとい」を行い、一ヵ
月も置くと軟白部分が成長し、寝ていた緑の葉の部分は垂直に
伸び上がってくる。
こうなれば収穫の始まりだ。7月中旬から11月いっぱいが
収穫期。耐寒性が劣るため、12月になると葉が落ちて白い根
も堅くなる。
甘く柔らかく
宅地造成が進む住宅地に中州のように青々としたネギ畑があ
る。奥さんと嫁の薫さんの三人で作る曲がりネギ畑は五反。
「昔は一反だったが、増反したんです。だんだん味が知られ、
需要が増えてきたので付近の農家でも田圃をネギ畑に変えてい
ますよ」
かつてはキュウリ、ゴボウなどを栽培していたが、収穫期に
は集中しての出荷だった。曲がりネギに替えてからは出荷量も
調整でき、掘り起こしも覆土が浅いため力も要らず、高齢者に
はピッタリの作物なのかもしれない。
「秋の芋煮会の季節になるとドーンと出荷が増え、予約が入
る」というほど地元では人気の曲がりネギ。曲がったネギと偏
見をもたず、甘くて柔らかな味わいを知る人が増えることを願う。
■生産者名=鈴木孝雄、宮城県仙台市太白区郡山字北目宅地五
〇、Tel022・247・0041
■販売方法=仙台中央卸売市場
■価格=一キログラム約三〇〇〜四〇〇円
『朝ごはん知事賞に開市理恵子さん、校生のコンテスト、岡山県』
98/11/01 日本農業新聞
【岡山】98高校生の朝ごはんメニューコンテスト(県主
催)の二次審査会が十月二十七日、岡山市の県総合福祉会館で
開かれ、県知事賞に県立興陽高校二年の開市理恵子さんが作っ
た「納豆チャーハンとチーズ入り卵焼き、豆腐のみそ汁」が選
ばれた。
高校生を対象に、一日の活力となる朝ご飯をきちんと食べる
正しい習慣を身につけ、健康な食生活への理解を深めるととも
に、米の消費拡大を図ろうと昨年から開いているもの。
テーマは「朝はごはん・元気いっぱい」。県内の高校生から
三百十点の応募があり、書類による一次審査を通った十人が、
日常生活の中から創意工夫をこらした朝ご飯料理に腕を振るった。
県栄養士会の前田民子会長ら六人の審査員が「ご飯のおいし
さが生かされているか」「栄養バランスは良いか」など五項目で
審査した。
開市さんを除く上位入賞者は次の通り。
▽岡山食糧事務所長賞=岸本いく(県立津山東高校三年)
「和風きんぴらオムライス」▽(社)県栄養士会長賞=與田歩
(県立倉敷中央高校一年)「ライスピザ」。
『あづま食品、宇都宮に業務用納豆工場、5年後メド』
98/10/28 日本経済新聞 地方経済面
納豆メーカー大手のあづま食品(栃木県河内町、黒崎信也社
長)は業務用納豆製品を強化する。業界初の業務用専用工場を
宇都宮市に設け、スーパー、コンビニエンスストアの総菜用や
外食チェーン向けに売り込む。業務用の売上高は現在約四億円
にとどまっているが、五年後をめどに十億円程度に高めたいと
している。
同社は宇都宮市関宿に延べ床面積一千平方メートルの専用工
場を設けた。浸漬タンク、蒸煮室、充填(じゅうてん)ライ
ン、冷凍室を整備し、設備投資額は五億円。
これまで河内町にある本社工場で生産していたが、専用工場
を設ける方が菌の発生や冷凍設備、調味・加工などの面で効
率、品質の向上につながると判断した。
手巻きずし用にチューブ詰めや棒状に冷凍にしたひき割り納
豆、おにぎり用の冷凍ひき割り納豆、給食用のスティック状納
豆など約十種類を製造する。
同社の年商は九八年三月期で百十二億円だが、大手量販店や
生協、コンビニエンスストアなどを販路にした家庭向け商品が
中心。このため業務用は年間四億円程度にとどまっていた。
しかし、ここ数年、回転ずしやスーパー、コンビニの持ち帰
りずし、おにぎりなどの需要が拡大していることに着目、業務
用納豆の生産を本格化する。
98/10/28 毎日新聞 地方版
若者を中心に朝食離れが進む中、短時間で作れ、栄養バラン
スのとれた朝食メニューを競う「10分間朝食クッキングコン
クール」が27日、秋田経法大短大キャンパスで開催された。
入賞したのは照り焼き風味に調理した納豆をかけるどんぶりな
ど3メニュー。主催した秋田食文化研究会(奈良洋会長)の田
中玲子・同短大教授(特殊栄養学)は「朝食抜きは、糖尿病や
イライラを招くことが分かっている。しっかり取ってもらうた
めにも、PRしていきたい」と話していた。
出場したのは、応募者46人のうち書類選考をパスした15
人で、主婦やプロの料理人など顔ぶれもさまざま。制限時間の
10分以内にアイデアを凝らした朝食をこしらえ、審査員6人
が独創性や栄養バランス、普及性などを100点満点で採点した。
その結果、最優秀賞に同市、主婦、渡部恵美さん(36)の
「照り焼き納豆どんぶり」、優秀賞は同所、調理師、岸紀雄さ
ん(43)の「オニオンライスグラタン」が決まった。
市内の中華料理店に勤務する杉本祥子さん(24)は「おか
ゆ定食」で優良賞を受賞。「私自身も面倒くさがり屋なので、
有り合わせの物で作れる料理を心がけました。若い人が朝食で
食べてくれるといいですね」と話していた。【清水優子】
『遺伝子組み換え農産物使ってません 食品メーカー60社紹介したリスト配布』
98/10/28 東京読売新聞 朝刊
しょうゆや納豆、植物油などの原料に、遺伝子組み換え農産
物を使っていない全国の食品製造業者60社のリストがこのほ
どまとまった。組み換え作物の安全性や表示の問題に取り組ん
でいる市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」
(東京・目黒)が、業者へのアンケート調査をもとに作成した。
現在、日本では6種類20品種の組み換え作物の流通が認め
られているが、表示が義務付けられていないため、組み換え作
物が使われているかどうかを店頭で判断できない。
消費者の間に表示の義務化を求める声が強く、農水省は表示
のあり方について検討を進めている。しかし、今のところ一般
の消費者にはほとんど選択する手がかりがないことから、同キ
ャンペーンでリスト作りを進めてきた。
リストには、取り扱い食品、販売方法、消費者へのメッセー
ジなど、アンケートに回答した約60の業者の調査票がそのま
ま収録されている。希望者には、600円(送料240円)で
配布する。問い合わせは、同キャンペーン(03・3711・
7766)へ。
『旭松食品、中間、業績予想を上方修正――売上高4億円増98億円。』
98/10/27 日本経済新聞 地方経済面
旭松食品は二十六日、九八年九月中間期の業績予想を上方修
正した。ここ数年力を入れている納豆の販売が関東地区を中心
に好調だったため、売上高は当初予想を四億円上回る九十八億
円、経常利益は同八千万円増の二億七千万円になる。九九年三
月期通期は売上高が前期比五・六%増の二百二億円、経常利益
が同五四・八%増の六億三千万円を予想している。
同社は凍り豆腐製造の最大手だが、最近は納豆と即席みそ汁
など加工食品の売り上げ比率がそれぞれ凍り豆腐を上回っている。
昨秋の埼玉工場稼働から一年たち、首都圏への氷温熟成納豆
(氷点下で熟成させる納豆)の供給が順調に推移した。関西と
関東に続き、東北地方への納豆拡販も目指しており各地区で着
実にシェアを伸ばす。
98/10/24 日経流通新聞
納豆の作る酵素が豊富
納豆の成分を生かした栄養補助食品「納豆習慣」。納豆菌を
培養した液をろ過し、納豆菌を除去、その後濃縮して納豆菌
が作り出すナットウキナーゼという酵素だけを残した。
ナットウキナーゼには血液の流れを良くする効果があるとさ
れ、成人病予防に有効という。2粒で納豆1パック分(30グ
ラム)のナットウキナーゼを含む。60粒入り(2800円)
と180粒入り(7600円)がある。
発売元はジャード(東京都新宿区、TEL03・3953・
3781)。
『こうや豆腐特集、旭松食品、初の合同キャンペーンでスタート』
98/10/23 日本食糧新聞
旭松食品(株)(大阪市淀川区、06・306・4121)
は大豆製品の範ちゅうで、「健康」を切り口に、凍り豆腐、納
豆、即席味噌汁の三本柱で展開している。
今上半期決算(9月)では、納豆が二桁、即席味噌汁が二桁
弱と、大きな売上げの伸びを示したのに対して、凍り豆腐は前
年比微減と厳しい数字にとどまった。
業界のトップメーカーとして、自社の売上げを伸長させるだ
けでなく、「カルシウムやイソフラボンを豊富に含む健康志向
商材として、業界挙げてのPRに積極的に取り組んでいかなく
てはならない」としており、今回の「女の一生とこうや豆腐」
の業界キャンペーンに連動し、同社独自でも納豆、即席味噌汁
と併せた消費者キャンペーンを実施。こうした三部門合同のキ
ャンペーンは初めての試みで、新キャラクターに西村知美の起
用も併せて、特に若い主婦層を念頭に置いた販売戦略を立てて
いる。
「今まで凍り豆腐の販促活動は、他の分野に比べて遅れてお
り、今回のキャンペーンでスタートラインに立った。これをき
っかけに、新しい売り方に本腰を入れて取り組みたい」として
いる。
一方、売上げ構成比は低いものの、業務用やチルドの範ちゅ
うの商品は好調で、この分野の取り組みもこれからの課題とい
ったところだ。
『◆ふりかけ・お茶漬特集:お茶漬好調、ふりかけ横ばい』
98/10/19 日本食糧新聞
九八年上期の動向をカテゴリー別にみると、ふりかけ市場は
ほぼ横ばい、お茶漬市場は大幅な伸びで推移したようだ。
ふりかけはこの春、各社が「納豆」「ソフト」「キャラクタ
ー」の三ジャンルを新戦略の核に掲げ需要喚起をねらったが、
いずれも市場拡大に大きく寄与するまでには至らなかった。そ
の背景には依然として続くコメ需要の停滞、長期的な景気不況
による食品消費の伸び悩みもある。
お茶漬は七〇%以上のシェアをもつ永谷園の販売が好調なこ
とから、市場の底上げにつながった。同社がTVCMなどの販
促策を大量に投下した結果、他社商品にもその効果が波及して
市場が活性化するなど、例年になく盛り上がった。
現在、秋の本格需要期に向けて市場の動きは活発化してき
た。下期のふりかけ市場はこれといったキーワードはみられな
いが、各社は独自路線の商品展開で拡販を目指す。お茶漬は現
状の好調販売をどこまで維持できるかで、九八年市場の趨勢が
決しよう。
『ふりかけ・お茶漬特集:ふりかけ市場上期動向、順調に成長する納豆』
98/10/19 日本食糧新聞
九八年上期のふりかけ市場の主だった動きは、各社が「納
豆」「ソフト」「キャラクター」の新トレンドが登場したことだ。
納豆素材の商品はこれまでも数社が発売していたが、健康食
品としての需要が高まり、順調に成長を続ける納豆市場に改め
て着目した。今春は二大メーカーの永谷園、丸美屋を筆頭に新
規参入が相次いだ。
主要製品をみると「納豆さまさま」(永谷園)、「納豆ふり
かけ」(丸美屋)、「ふりかける納豆」(大森屋)、「納豆ふ
りかけ三袋入り」(ニチフリ)、「黒五入り・黒大豆納豆ふり
かけ」(大盛食品)、「納豆のふりかけ」(真富士屋)など。
その他、納豆専業メーカーのタカノフーズ「なっとうふりか
け」、加工海苔メーカーであるニコニコのり、大島屋など、異
分野企業の活躍も目立った。ただ、実際の売行きには目立つも
のがなかったようだ。「発売当初は目新しさもあって、売場で
もまずまずの回転だったが、消費者が価格・品質面を生の納豆
と比較して、それほど魅力を感じなくなった」(量販店)ため
とみられる。また各社が一斉に発売したため、棚取り合戦が激
しくなり、思うように店頭配荷率を上げられなかった企業も多い。
「ソフト・ウエットふりかけ」はまだ規模が小さいながら、
市場での足固めを順調に進めているようだ。最近は多くの量販
店が定番で一〜三フェースを設ける傾向が強まっている。
このジャンルの主要製品は、にんべんの「かつお(おかか
)」「とりそぼろ」などで構成する一連のシリーズ(全七アイ
テム)、丸美屋の「ソフトふりかけ」(おかか、しそ、わか
め)。また大森屋やニチフリ、地場メーカー各社なども商品展
開に積極的だ。
しっとりとした独特な食感、素材の持ち味を生かした本格感
はシルバー層を中心に受け入れられており、今後も堅調な拡大
が見込まれているが、「各社ともおかか、しそ、わかめといっ
た同じような素材を使う傾向が強いので、まったく異なるタイ
プの商品を出さなければ、今後は差別化にはならない」(量販
店)など、新たな商品開発が特に望まれるジャンルといえる。
キャラクター分野では昨年、永谷園の「ポケモンふりかけ」
が単品で一三億円を売上げる大ヒット商品となった。市場のこ
れまでの低迷を払拭し「キャラクター商品は起用するもの次第
で爆発力を期待できる」ことを証明したが、今年度上期は「ポ
ケモン」の代わりになる商品が登場せず、再び落ち着きをみせ
ている。 永谷園の「ポケモンふりかけ」は今期4〜9月実績
で前年比二桁減と勢いを落とした。丸美屋も主力の大袋タイプ
は1〜8月前年比六%増と好調ながら、キャラクター部門の二
桁減が響き、ふりかけ全体を三%増にとどめている。
今年4月以降の主要新製品は、永谷園「ドラえもんふりかけ
カートン」「Bビーダマンふりかけ」「ふりかけファンタジー
ワールド」、丸美屋「ドクタースランプふりかけ・缶入り」
「名探偵コナンふりかけ」、ニチフリ「ギンガマンふりかけ
」、田中食品「時空探偵ゲンシクンふりかけ」など。各社とも
多方面から新キャラクターを発掘し、次の一手を摸索中。
各メーカーの基幹商品は全体的に堅実な動きだが、企業別で
は大きく明暗を分けている様子。上期も新製品、リニューアル
などで定期的に商品強化を施した企業は相応の実績を維持する
が、既存品に終始する企業は厳しい展開を強いられているよう
だ。九七年市場は本紙推定で前年比五%増の四〇一億円だった
が、今年は成長要素が少なく、前年比一〜二%増にとどまるも
のと思われる。
『注目商品登場 あずま食品「なめ茸おろし納豆」「満点太郎納豆」』
98/10/19 日本食糧新聞
納豆メーカー大手、あづま食品(株)(本社=栃木県河内
郡、028・672・2112)が、首都圏のCVSを中心に
今秋、市場導入した「なめ茸おろし納豆」(納豆六〇g、なめ
茸一〇g、おろし一五g、たれ五cc、標準売価一〇〇円)
は、納豆一パックに「なめ茸」と「大根おろし」が小袋でセッ
ト“さっぱりとした味、新しいおいしさ”がキャッチフレーズ
のユニークな商品。
「納豆」「なめ茸」「大根おろし」は、それぞれ日本人の食
卓に欠かせない食品だが、同製品では、この三つが一体となっ
たおいしさが味わえる。
納豆のおいしさは、もちろんのこと、「なめ茸」は、林の中
で自生している野生のエノキ茸に近い、味わいが深く香りも良
く、ぬめりがあって、歯触りが良い本場信州のブラウン系の
「香乃山えのき」を使用。「生大根おろし」は、原料に関東近
県を主生産地とし、甘みのある青首系に比べて辛味のある大倉
系で、バランスの良いあっさりした味が特徴の大根を使用。特
殊製法により非加熱で、各種酵素やビタミンが生きている。
また「満点太郎 納豆」(納豆四五g×三、たれ・からし
付、同一六八円)は、おいしさの基本を原料大豆とし、種皮が
薄く、糖質がバランス良く豊富で、脂肪分が少なく、張りと弾
力に富んだうまみ十分の納豆に仕上げる事ができる国産小粒系
大豆の最高峰といわれる「地塚大豆」の小粒(五・五ミリメー
トル〜六・三ミリメートル)を一〇〇%使用、豆の味わいと小
粒の食べごたえを堪能できる。
ネーミングは、「おいしさ」「安心」「値打ち」、すべてに
満足できるということから「満点」と、日本を代表する元気な
名前「太郎」にあやかって「満点太郎」にしたという。
二品とも現在、人気上昇中の納豆だ。
98/10/15 日本経済新聞 地方経済面
納豆製造大手のくめ・クオリティ・プロダクツ(茨城県金砂
郷町、石塚昇一郎社長)は生産能力を強化するため、協力工場
を含めた生産拠点の全面見直しに乗り出す。全国の協力工場を
九カ所に集約する一方、二年後をメドに茨城県江戸崎町に新し
い自社工場を建設。製品の品質を高めるとともに、月産六千万
食程度に倍増させる。
協力工場は三月時点で十カ所あったが、他社製品を手掛ける
ところもあり、必ずしもくめ主導の生産が出来なかった。この
ため、「くめ製品のみを製造する工場にまとめる」(石塚社
長)ことで、生産能力を高めることにした。
これまでに兵庫県明石市と札幌市内の工場と取引を中止した
ほか、仙台市の工場とも近くやめる。
一方、くめ専門の新しい協力工場を作る方針で、六月に第一
弾として和歌山市内に日産能力四十五万食の大型工場が完成し
た。地元会社が運営、くめが建設費の一部を負担した。二〇〇
〇年をメドに札幌市周辺に新たな協力工場を確保する方針。く
めが一部資金を負担、函館市の協力業者が建設する方向で調整
している。両工場はそれぞれ西日本と北海道の供給拠点として
活用する計画で、既存工場の集約化と合わせて九協力工場体制
を整える。
自社工場については、江戸崎工場(日産能力九十万食程度)
を二年後をメドに建設する。土地は取得済みで、三十億円程度
の建設費を見込んでいる。本社工場(金砂郷町)と昨年稼働の
高柿工場(同)に次ぐ三番目の自社工場になる。
自社、協力両工場の生産量は今春時点で月間約三千四百万
食。生産体制が整うと六千万食程度まで増やすことが可能という。
『[農漁食]ミニミニ情報=納豆博士”招いた講演会』
98/10/13 西日本新聞朝刊
●“納豆博士”招いた講演会 福岡県若宮町で納豆を製造し
ている納豆家族(神戸市)は14日午後1時半から、福岡市博
多区の大博多ビルで「食生活文化講演会」を開く。“納豆博
士”として知られる須見洋行・倉敷芸術科学大学教授が、納豆
の持つ機能性や日本食の意義、食生活の改善方法などについて
講演。定員400人。入場無料。問い合わせは同社工場=09
495(2)3852。
『食料自給率、和食でアップ ご飯食べて…農水省新手PR』
98/10/10 東京読売新聞 朝刊
◆朝食なら56%、洋食14% 脂肪分の比率も低く
「和食の良さを見直して!」――。食料自給率の低下に歯止
めをかけたい農水省は、和食と洋食で食料自給率(カロリー・
ベース)がどう違ってくるかを朝食メニューで比較し、データ
をまとめた。それによると、ご飯中心の和食は食料自給率が高
まるのに対し、トースト中心の洋食だと自給率は極めて低いと
いう。農水省は食料自給率のアップを農業政策の目標に掲げる
方針を打ち出しており、こうしたメニュー情報を九九年一月か
ら農水省のホームページに掲載し、毎日の食事から国民に自給
率を考えてもらうことにしている。
農水省が試算した和食メニューは、日本人の代表的な朝食と
して、ご飯、みそ汁にホウレン草のおひたし、卵、納豆、魚の
切り身の組み合わせを例示した。素材別の自給率は、主原料の
大豆を輸入に頼る米みそが3%と低いが、カロリー摂取量全体
の五割近くを占める茶わん一・五杯分のご飯が自給率100%
なので全体の自給率は56%と高い。また、脂肪分の比率(カ
ロリー・ベース)は25%の適量で、「和食は、とり過ぎると
体によくない脂肪の摂取量も少ない」(農水省)という。
一方、例示された洋食メニューは、トースト、オムレツ、ウ
インナー、サラダ、牛乳だった。原料が輸入小麦の食パンが自
給率ゼロなのが響き、メニュー全体の自給率は14%にとどま
った。脂肪の比率は53%と高い。
もちろん、和食、洋食にしても、メニューによっては自給
率、脂肪分の比率も大きく異なるが、今後、別の代表的なメニ
ューも取り上げ、自給率を試算する方針だ。
和食と洋食を比べると、自給率アップの決め手はやはり「ご
飯=コメ」だ。だが、これまでの米食推進運動は空振り続き
で、「『ご飯を食べよう』と訴えるだけではコメ消費は増えな
い」(農水省幹部)との反省がある。
また、食料自給率のアップを政策目標に掲げることに対して
は、「食生活への政府介入だ」との批判もある。農水省は「和
食の良さ」を強調する押し付けがましくない形で自給率の向上
を訴え、「総合食料安全保障政策」の基盤固めにつなげたい考えだ。
〈食料自給率〉 国民に供給された食料のうち国内生産がま
かなった割合を示す比率。供給熱量で計算したカロリー・ベー
スの自給率が代表的で、日本は先進諸国で最低の42%(96
年)まで落ち込んでいる。自給率は食品の原料、家畜の飼料の
出所までさかのぼって計算する。このため、たとえばほぼ全量
を国内生産している鶏卵でも、鶏の飼料は大半が輸入に依存し
ているため、自給率は低い。
98/10/02 河北新報 朝刊
創る拓く 聞き書き・東北の企業人
太子食品工業相談役 工藤一男さん(3)/苦労
15年 昼夜なく仕事
<泊まりがけで勉強>
戦後は食べる物がなかったから、作れば売れました。ところ
が間もなく、隣の青森県南部町の納豆屋が三輪車を買って配達
することを始めました。当時は、注文が来るのを待っていた時
代。三戸から各地に出向く行商に売った後はのんびりしていま
した。
だから私は、商売上がったりになるという危機感を持ちまし
てね。自転車で対抗しようとしましたが、もちろん駄目で、同
じ三輪車を買おうとしたのです。ところが父は「待て待て。ど
うせ買うなら四輪車だ」と。それで昭和25年、トラックを買
いました。当時、三戸町に1台あったぐらいでしょうか。この
車で八戸へ売りに行くなど、外に飛び出していったのです。
このころ、父の知り合いだった仙台の高橋食品から「モヤシ
も面白いぞ」と助言を受けました。当時、この辺でモヤシを作
っているところはありませんでした。私は、社長の高橋三雄次
さんのところに指導を受けに行ってきました。設備の造り方か
ら製造方法、原料の買い方まで、泊まりがけで教えてもらいま
した。でも、高橋さんは“授業料”を一銭も取らなかった。私
は弟子だということで…。ありがたいことでした。
<しみ豆腐にも挑戦>
そのころ、しみ豆腐作りも始めました。何度も本場の長野へ
行って作り方を学んできたり、大阪へ出向いて冷蔵庫の造り方
を教えてもらったり。その時には、本当によく売れました。た
だ、問題は夏場で、乾燥させる技術を得ようと取り組みを続け
ました。でも、いいものができなくて…。結局、54年、すっ
ぱりやめました。機械は全部スクラップにしました。
31年に弟の静香(現会長)が独立しました。兄弟2人で、
この狭い地域でやっていてもしようがないな、と。札幌、東
京、名古屋と、独立する候補地を探しましたが、結局八戸に落
ち着きました。ところが、互いに事業が拡大して競合するよう
になりました。私たちはどうということはないが、それぞれの
従業員が張り合う。父からは「兄弟げんかは絶対するな」と言
われていましたから、後でまた一緒になりました。
<亡き父継ぎ店主に>
その父は36年、69歳で亡くなりました。父に代わって私
が「工藤商店」店主になりました。当時も必死でした。納豆は
生き物で、納豆菌から出た熱が高くなると菌が死んでしまう。
だから、まず晩は9時に寝て11時に起き、室に冷たい空気を
入れる。午前1時にも同じ作業をし、朝3時に室から納豆を出
し、行商の人たちに渡しました。モヤシも、1日4回の水掛け
が必要だったから、必ず夜中に1回掛けました。
そういう仕事を15年続けたでしょうか。でも、私自身は苦
労とは思いませんでした。父がしてきた苦労に比べれば、ただ
仕事に追われていただけですから。
『CVS向けカップタイプ「減塩カップみそ汁」4品発売(永谷園)』
98/10/02 日本食糧新聞
(株)永谷園(東京都港区、03・3432・2511)は
9月21日から、塩分カットで健康感を強めた「減塩みそ汁」
のカップタイプを全国のCVSで発売した。初年度売上げ目標
は一〇億円。
アイテムは「長ねぎ」「ほうれんそう」「とうふ」「納豆」
とバリエーションも豊富。全品とも従来品より塩分を(ナトリ
ウム)二〇%カットしてあるが、味や風味などおいしさはその
まま。カップ型なので弁当向けなどに利便性が高い。カップは
環境に配慮して紙容器を採用した。
「減塩みそ汁」は4月に袋タイプで発売、健康訴求の新コン
セプトで順調に販売を伸ばしている。形態変更で新規用途を獲
得する考え。
商品内容は次の通り。
「減塩カップみそ汁」▽内容量=長ねぎ二〇・五g、ほうれ
んそう二〇・五g、とうふ二一g、納豆二四g▽標準小売価格
=一三〇円▽荷姿=一カップ×五P×六B▽賞味期限=六ヵ月
98/09/30 河北新報 朝刊
創る拓く 聞き書き・東北の企業人
太子食品工業相談役 工藤一男さん(1)/創業者
納豆製造始めた父
<商店兼食堂を経営>
太子食品を語るには、父栄次郎を抜きにできません。父は明
治26年、青森県新郷村で生まれ、太子の前身「工藤商店」を
つくり上げました。
父は小さいころ、実家の酒屋が倒産したために奉公に出るな
ど苦労しましたが、国鉄の保線職員を経て大正8年、商売を始
めました。三戸駅前に商店兼食堂を開き、酒かすやイグサの卸
小売りをしていました。イグサは、リンゴの袋かけに使うひも
の材料に使われていました。
他人が考えつかないようなアイデアを思いつくのが得意で、
石炭の販売で当てたこともありました。ところが、昭和12年
の日支事変後から経済が統制されるようになり、物を自由に売
ることができなくなって困っていました。そんなとき、納豆と
巡り合ったのです。
<聖徳太子の名から>
当時、三戸地方は大豆の生産地でした。15年6月、秋田の
小坂町から、納豆屋を営んでいた秋山佐五郎さんが大豆の買い
付けにやって来ました。父は食堂もやっていましたから、偶然
立ち寄った秋山さんと話すことができました。納豆の話を聞い
て面白いと思ったのでしょう。間もなく穀物の移動が禁止にな
ったこともあり、秋山さんと話し合った結果、父のところに秋
山さんが来て、一緒に納豆製造をすることになったのです。秋
山さんは当時、70歳を超えていましたから、余生のつもりだ
ったのでしょう。
その年の12月に納豆第1号ができ、販売を始めましたが、
これが売れました。でも、秋山さんは17年、満州に渡ってし
まいました。満州鉄道に勤めていた息子さんに呼ばれたからで
す。その時、納豆を作る道具や技術を譲り受けました。戦後、
秋山さんの息子さんは帰国しましたが、秋山さんは帰って来ま
せんでした。
偶然出会って納豆製造を教え、すーっと消えていった。私の
母そよは、よく言っていました。「秋山さんは神様だった」
と。秋山さんは、小坂鉱山に技師として勤めていたこともあり
ました。鉱山の守り神は聖徳太子。聖徳太子にはまた、納豆を
作ったという伝説もあります。秋山さんは小坂町で「太子納
豆」の名前で販売していました。父もその名前を受け継ぎまし
た。これが太子の原点です。
<教師の道を目指す>
私は当時、創業にかかわってはいませんでした。そのころ、
貧乏は当たり前。私どもは兄弟8人(女1人)で、両親は子供
たちを養うのに必死でした。長男だった私は、教師の道に進み
ました。当時はまた不況だったし、親は、教師だと食いっぱぐ
れがないと思ったのでしょう。小さいころから世話をしてもら
った伯父が教師だったという環境もありました。家業を継ぐと
は思っていませんでした。(八戸支局・鎌田聡)=5回続き
<くどう・かずお>大正5年12月1日、青森県南部町生ま
れ。青森師範学校卒。同県田子小教諭を経て昭和22年、家業
の手伝いに入る。36年、工藤商店店主。39年、太子食品工
業を設立し、社長。46年、株式会社太子食品と合併し、社長
就任。平成2年、会長。6年から相談役。三戸町川守田在住。
挑戦、苦労、成功、挫折…。企業を、地域経済を創(つく)
り、拓(ひら)いてきた東北の経営トップを月1回紹介するシ
リーズ。今回は太子食品工業(青森県三戸町)相談役の工藤一
男さんです。
『東京パック“98開く:フジテクノ、フレッシュウルトラパンチパック』
98/09/28 日本食糧新聞
フジテクノ(株)(東京都千代田区、03・3864・66
91)は、特許を取得した「納豆製造方法および納豆用トップ
シール」と同トップシールの有孔加工技術を応用してヘッター
部を特殊加工した野菜・きのこ用「フレッシュウルトラパンチ
パック」を展示する。このほか鮮度保持用品、抗菌包装資材、
炊飯保存袋、電子レンジ対応用袋も各企画開発商品ごとのコー
ナーづくりでわかりやすく展示する。
同社は多くの納豆メーカーが現在も採用している納豆製造方
法とトップシールで7月に特許を取得した。これは溶孔有孔加
工のプラスチックフィルムで大豆を覆い室に入れ発酵させると
いうもの。このトップシールの特性を応用した野菜・きのこ用
パックを8月に発売したため、今回はこのPRにも注力する。
同パックは埼玉・川口のダイワ包材(株)と共同開発したも
ので、ワリフやネットより割安でヘッターのシール部分が引張
りや外圧で剥がれることがない特殊加工を施した。現在ダイワ
包材が特許を出願中だ。ホチキスなどが不要なためPL法を踏
まえニーズがあるものとみている。
鮮度保持用品コーナーにはプラチナフォトンファイバーを使
用した「料理の鉄人」などを展示する。これは肉や魚など素材
の水分を活性化させて細胞破壊を防ぎ鮮度保持、風味維持に効
果的だ。ドリップの流出抑制、変色防止効果もあり、飲食店や
鮮魚、精肉売場で幅広く利用されている。
抗菌包装資材コーナーではワサビやカラシの抗菌効果を利用
した「ワサオーロ」を展示する。天然の揮発性成分で弁当・惣
菜などの鮮度、衛生状態を保持するもので、フィルム状のもの
は製品の上に置くだけで効果がある。炊飯米保存袋コーナーに
は「ライスガード」を展示する。炊飯センターなどが使用して
いるコンテナやイベント時のダンボール配送に保湿内袋として
使用し、炊き立ての味を長時間保ち洗浄を容易にする。電子レ
ンジ対応用袋コーナーには逆止弁機能が付いた「ミラクルレン
ジパック」を展示する。包装のままレンジ調理でき蒸し効果で
食品の温かさが持続する。
『納豆自分で作ってごらん、富良野の富士食品、1000万円投じ体験室。』
98/09/25 日経産業新聞
納豆製造の富士食品(富良野市、柿本薫社長)は消費者に実
際に納豆を作ってもらい、納豆本来の味、栄養素などについて
理解を深めてもらおうと、一千万円を投じて体験室をつくっ
た。二十五日から小・中学生や観光客らに開放する。
体験室は同社敷地内に建設したログハウス風の建物で一階建
て、広さは十三・二平方メートル。専用の発酵室を設けたほ
か、同社の新製品開発のための試験用設備を利用でき、できあ
がった製品を顕微鏡画像で見ることもできる。商品ラベルのデ
ザインも手作りで作製してもらう。
納豆のほか豆腐、さらに同社の独自商品である納豆サラミな
どの製造も体験できる。同社の柿本亮策会長は「一回に三―五
人しか入れない小さな設備だが、多くの人に昔ながらの納豆の
手作りを体験してもらいたい」と話している。 (旭川)
『[みんなの広場]「わが家の納豆物語」=主婦・宗光京子・38』
98/09/25 毎日新聞 大阪朝刊
(広島県尾道市)
「納豆」という存在は、豆を腐らせた存在で、独特の嫌なに
おいがするものと、最近まで思っていた。だから私にとって納
豆のイメージは悪く、まったく遠い存在だった。
しかし、昨年あたりから納豆が学校給食のメニューに加わり
始めた。そして、わが家の子供たちが「買ってほしい」と言う
ようになった。私は嫌々ながら納豆を売っている店に行った。
見れば、入れもののカップの絵が子供の気に入りそうなので、
試しに買ってみた。見かけも可愛く、においもやさしく、味も
子供が好む味になっていた。
いつのまにか、おいしそうに食べている子供たちに影響さ
れ、私も食べてみた。特有のにおいが気になるものの、結構お
いしい。
給食のメニューに納豆が入るようにならなければ、わが家は
一生、納豆と縁がなかったかもしれない。これは、ちょっとし
た「わが家の納豆物語」である。
98/09/23 日刊工業新聞
ジャード(東京都新宿区、03・3953・3781)は納豆
菌培養液濃縮エキス含有食品「納豆習慣=写真」を発売した。
納豆を培養した液を高度な技術で濾過した後、納豆菌やビタミ
ンK2を取り除いて凝縮、カプセル状にした。価格は百八十粒
入り七千六百円、六十粒入り二千八百円。
一粒に納豆菌培養液濃縮エキスを六十g含有しており、二粒で
市販の納豆一パック(三十g)分のナットウキナーゼ活性が得
られる。
98/09/21 日本食糧新聞
昨年、納豆業界二位に浮上した、あづま食品(株)本社栃木
工場を取材したが、一番印象深かったのは工場内の熱気▼全ラ
インフル稼働し、ほとんどの同社アイテムが生産され、出荷さ
れる状況を目の当たりにしたが、この調子で行ければ、今年も
業界二位の座は、安泰だと思った。何よりも働く人々の情熱が
感じられ、工場内に熱気が満ちているのだ▼黒崎信也社長は、
「日々創業の原点に戻り、納豆作りに取り組んでいきたい」と
しているが、今、まさに脂が乗り切っている同社にあって、長
年の納豆への真剣な取組みが開花、売上げが伸長し、全社員の
情熱、工場の熱気につながっているようだ。
『富士食品、納豆作り、自ら体験――1000万円を投じ施設。』
98/09/15 日本経済新聞 地方経済面
納豆製造の富士食品(富良野市、柿本薫社長)は消費者に実
際に納豆を作ってもらい、納豆本来の味、栄養素などについて
理解を深めてもらおうと、一千万円を投じて体験室をつくっ
た。二十五日から小・中学生や観光客らに開放する。
体験室は同社敷地内に建設したログハウス風の建物で一階建
て、広さは十三・二平方メートル。専用の発酵室を設けたほ
か、同社の新製品開発のための試験用設備を利用でき、できあ
がった製品を顕微鏡画像で見ることもできる。商品ラベルのデ
ザインも手作りで作製してもらう。
納豆のほか豆腐、さらに同社の独自商品である納豆サラミな
どの製造も体験できる。同社の柿本亮策会長は「一回に三―五
人しか入れない小さな設備だが、多くの人に昔ながらの納豆の
手作りを体験してもらいたい」と話している。
98/09/10 日経産業新聞
【水戸】納豆大手のくめ・クオリティ・プロダクツ(茨城県
金砂郷町、石塚昇一郎社長)はコンビニエンスストア、スーパ
ーといった業態に合わせた納豆の新製品を相次いで投入する。
納豆と野菜などのセットをコンビニ向けに初めて発売する。ス
ーパー向けにはどんぶりタイプやふりかけとのセットを売り出
す。いずれも納豆を主要なおかずに手軽にできるよう工夫した
もので、納豆の購入層の拡大につなげる。
「おかず納豆」は納豆と、納豆に合うよう調理した加工総菜
をセットにする。第一弾として野菜と肉類の二種類を用意。野
菜は漬物に近く、肉類も加熱調理して長期間保存が効くように
した。価格は一個百二十円程度。十一月にも関東地方で販売を
始め、順次全国展開する。別の総菜も加えてシリーズ化する予定。
一方、スーパー向けには九月中に「水戸伝説小どんぶり」を
発売。直径約十センチの小さいどんぶり型の容器に高級納豆
「水戸伝説」を収めた。納豆だけで食べるのではなく、卵など
好きな食材と組み合わせやすくした。価格は二個セットで百二
十八円になる見込み。
また、九九年早々には「ふりかけ納豆」(仮称)を計画。納
豆に合わせて開発したふりかけを組み合わせ、納豆嫌いの子供
でも食べられるようにする。
『地域食品認証制度の見直しに賛否両論、宮城県消費生活審議会』
98/09/10 河北新報 朝刊
地域食品認証制度の見直しに賛否両論/宮城県消費生活審議会
県消費生活審議会(会長・関根正行東北学院大副学長)は9
日、仙台市青葉区のパレス宮城野で会合を開き、県の地域食品
認証制度について協議した。
県地域食品認証制度は昭和52年に制定され、豆腐、油揚
げ、納豆、こんにゃく、かまぼこの5品目の品質表示基準など
を定めている。しかし、消費者のニーズが多様化していること
などから廃止、または制度の見直しに着手する都道府県が相次
いでいるという。
会合では「制度の創設から20年以上が経過しており、廃
止、見直しもやむを得ない」とする意見が相次いだ一方で、
「消費者が安心して買い物できる制度は必要だ」との声も出た。
審議会は委員の意見を集約し、近く県に意見書を提出する。
県はこの意見書を受け、制度の存続を含めた検討を始める予定だ。
『[食のふるさと]おしながき水戸の納豆(茨城)朝はやはりこれだ』
98/09/07 毎日新聞 朝刊
日本の朝食といえばご飯にみそ汁、そして納豆。朝はそれさ
えあれば幸せという人は多いはず。
納豆市場は、全国で1600億円規模。納豆といえば水戸を
連想するが、茨城県産は約6割を占める。
水戸市本町3の「水戸納豆製造」(高星進一社長)は、19
29年の創業。市内で2番目に古い。月に平均18トンを製造
する中規模の会社だ。わらや木を薄く削った経木に入った手作
り納豆を作り続けている。
「水戸の納豆の特徴は、小粒なことです」。2代目の高星社
長(66)が話す。この地は度々、秋に水害に見舞われてき
た。そのため、地場の大豆は9月ごろに収穫される早生品種が
主流になった。早生は小粒。だから、水戸納豆は粒が小さいの
だという。輸入大豆が主流になった今も、その伝統が残る。
2階建ての工場に入る。「夏の間は売れ行きが悪いので、生
産は抑えています」。3代目の高星修専務(45)が静かな工
場を案内してくれた。1階は冷蔵室と出荷作業場、2階に大豆
を蒸す釜場(かまば)、わらに盛り込む作業場、発酵室などが
ある。
シンとした工場内に、かすかに大豆とわらのにおいが漂って
いた。
現在、茨城県納豆商工業協同組合の加盟は38社。生産の中
心は大規模な会社がある県南と県北地区。水戸市内には5社だ
けだ。どこも中規模。地元向け中心に土産物用の納豆を作って
いる。主に駅や高速道路サービスエリアの売店に卸している。
「水戸の納豆が有名になったのは、明治時代に常磐線が開通
してから」(高星社長)という。当時、水戸市内には「納豆売
り」の子供がたくさんいて、納豆屋から仕入れた製品を街頭で
売り歩いていた。売れ行きの悪い日、余りを駅で弁当と一緒に
売り始めたことから県外へ。常磐線伝いに東京に流れ、「水戸
に小粒でうまい納豆がある」と口コミで広まっていった。
水戸の納豆の出荷量は、現在も伸び続けている。今年も3月
から6月にかけ毎月、対前年比で3・7〜5・2%の伸びだ。
最近の伸びの原因は、健康ブーム。「昔は『安いから食べる』
だったが、最近は『体にいいから』になった」(同)という。
全国納豆協同組合連合会でも大学の研究者に委託し、薬理効果
を調べてもらったところ、脳血栓や骨粗しょう症、O157の
予防に効果が認められたという。O157騒動以後、関西でも
グッと伸びている。
経木で包装された「水戸納豆製造」の納豆を手にとる。発泡
スチロールのパックがないころは、みなこうだった。木のぬく
もりが懐かしい。経木を開く。納豆を皿に移し、かき混ぜる。
次第に粘り気が強くなる。はしでつまむと、糸がグングン伸び
る。タレをつけずに食べてみる。軟らか過ぎず、きちんとした
歯応え。ほんのりと大豆の香ばしさが口に残った。
「大豆を水に漬ける時間、蒸し加減、発酵の温度設定の違い
で、各メーカーの味に特徴が出るんです」と高星社長。「大切
なのは適度な硬さ、糸引き具合、香りです」。小粒でわらの香
りがする、よそでは食べられない水戸らしい納豆――それが目
標だという。「創業以来の味を残していきたい」。この道50
年の高星社長は、言葉に力を込めた。【斎藤毅】
納豆をおいしく食べるには、よくかき混ぜて粘り気を出して
から、しょうゆを加える。逆だと粘り気が出なくなる。通常の
「糸引き納豆」のほか、麹(こうじ)菌で発酵させて作る乾燥
したタイプの「塩辛納豆」もある。このほか、最近は健康食品
ブームを反映して、カルシウム増強に納豆の中にサケの中骨を
入れたものや、乳酸カルシウム、ビタミン入りのタレも登場。
◇納豆
大豆の加工食品。「水戸納豆製造」では、大豆を12時間ほ
ど水に浸し、大釜で2時間蒸す。すぐに納豆菌をかけ、わらな
どに盛り込む。温度42度、湿度90%の発酵室で約20時間
寝かせた後、1昼夜冷蔵室で放冷して出来上がる。
『農水省有機加工食品検討委開く、国際基準に沿い策定』
98/09/04 日本食糧新聞
農水省は8月31日、「有機加工食品製造基準等検討委員
会」の第一回会合を開き、CODEXガイドラインなど、国際
的な流れに沿った基準作りを進めることで一致した。
出席した業界関係者は醤油、味噌、納豆、豆腐、豆乳の大豆
関連業界とソース、菓子の七団体代表で、農水省がまとめた
「有機加工食品製造基準」をタタキ台に意見が交わされた。C
ODEXガイドラインのオーガニック表示は原料の九五%以上
が有機であることを原則に複数の原料を使用する場合には「有
機原料を使った商品」と表示できることになっているが、委員
会でもこの点について意見が出されたようだ。また、輸入原料
が多い現状に対して国内農業の重要性を指摘する意見もあった
ようだ。
第二回は今月21日に開かれる。なお、加工食品および別途
検討されている農産物の栽培基準がまとまるのを受けて、10
月中旬から下旬にかけて「有機食品の検査・認証制度検討委員
会」が開かれ、有機認証制度作りの結論を出す予定である。
『くめ・クオリティ・プロダクツ、総菜セットやどんぶり型、納豆新製品相次ぎ発売。』
98/09/03 日本経済新聞 地方経済面
納豆製造大手のくめ・クオリティ・プロダクツ(茨城県金砂
郷町、石塚昇一郎社長)は納豆の新商品を相次いで投入する。
納豆と野菜などのセットをコンビニエンスストア向けに初めて
発売する。どんぶりタイプやふりかけとのセットも売り出す。
いずれも納豆を主要なおかずに手軽にできるよう工夫したもの
で、納豆の購入層の拡大につなげる。
「おかず納豆」は納豆と、納豆に合うよう調理した加工総菜
をセットにする。第一弾として野菜と肉類の二種類を用意。野
菜は漬物に近く、肉類も加熱調理して長期間保存が効くように
した。
コンビニの納豆はスーパーで購入できなかった際の代替品で
あるケースが多く、一店舗で一日四、五個が出る程度。このた
め単独で主要なおかずになる独自の商品を開発、スーパーと異
なるコンビニの利用客にも受け入れやすくする。小売価格は一
個百二十円程度。十一月に関東地方で販売を始め、順次全国展
開する。別の総菜も加えてシリーズ化する予定。
スーパー向けには九月にも「水戸伝説小どんぶり」を売り出
す。直径約十センチの小さいどんぶり型の容器に高級納豆「水
戸伝説」を収めた。家庭での使い勝手を考え、納豆だけで食べ
るのではなく、卵など好きな食材と組み合わせやすくした。納
豆に合う薬味なども紹介する。小売価格は二個セットで百二十
八円になる見込み。来年早々には「ふりかけ納豆」(仮称)を
計画。納豆に合わせて開発したふりかけを組み合わせて納豆嫌
いの子供でも食べられるようにする。
同社は今年度から仕事を持つ忙しい主婦を主なターゲットに
する方針を打ち出しており、手軽にきちんとしたおかずになる
製品の開発を進めていた。
同社の納豆の年間売上高は約九十四億円(九八年六月期)。
ここ数年は毎年八%程度の伸びを見込んでおり、今年度にも百
億円を初めて超える見込み。
『[BOOKほん]『遺伝子組み換え食品最前線』=渡辺雄二著』
98/09/02 毎日新聞 朝刊
除草剤をまいても枯れない大豆など、遺伝子操作によって誕
生した遺伝子組み換え農産物が日本の市場に浸透している。
大豆、トウモロコシ、ジャガイモなど遺伝子組み換え農産物
を原料にした豆腐、納豆、みそ、ナタネ油などが売られている
が、表示がないため、遺伝子組み換えかどうかは分からない。
「日本で売られている生食用のスイートコーンは、ほぼ10
0%自給なので、組み換えコーンはない。使用されているとす
れば、家畜の飼料やビールの原料となるコーンスターチだろ
う」。遺伝子組み換え食品をめぐる最新の情報を詳しく報告し
ている。環境ホルモンの問題によって、関心が低くなっている
が、この本を読めば、やはり重大な問題なのに気付く。(家の
光協会・本体1400円)
『あづま食品、商品開発課を新設――ニーズの多様化に対応。』
98/09/01 日経産業新聞
【宇都宮】納豆メーカー大手のあづま食品(栃木県河内町、
黒崎信也社長)は商品開発部門を強化する。生産開発本部内に
商品開発課を設け、このほど新商品「なめ茸おろし納豆」と
「満点太郎納豆」を発売した。多様化する消費者ニーズに対
応、今後も積極的に新商品を投入していく。
商品開発課のスタッフは三人。マーケット調査や得意先の要
望に応じて新商品を開発する。
なめ茸おろし納豆は同社が初めて手がける「総菜納豆」。納
豆と大根おろし、なめ茸を組み合わせた商品。おつまみとして
の需要も見込む。栃木工場で生産、東日本の量販店を中心に、
月間六十万個を販売する計画。価格は百円。
満点太郎納豆は茨城県産の小粒系「地塚納豆」を使用。種皮
が薄く、脂肪分が少ないのが特徴。高級国産大豆を使用するこ
とで、消費者の“本物志向”にこたえたという。四十五グラム
の納豆三個入りパックで、価格は百六十八円。全国の量販店で
月間六十万パックを販売する計画。
98/08/29 日経流通新聞
ニンニクエキス使う納豆
ニンニクのエキスを使用した納豆「無臭華やかに
んにく納豆」。大豆と黒大豆をブレンドして製造。添付のたれ
は通常のニンニクに比べてにおいの少ない品種を採用し、この
ニンニクから抽出したエキスを調味液に配合。
調味液を納豆にふりかけて食べると、納豆とニンニクの両方
の栄養がとれる。納豆特有のにおいも和らぐという。価格は2
パック(1パック50グラム入り)180円。
発売元は納豆家族(福岡県若宮町、TEL09495・2・
3832)。
『あづま食品、商品開発部門を強化――なめ茸入り総菜納豆など。』
98/08/28 日本経済新聞 地方経済面
納豆メーカー大手のあづま食品(栃木県河内町、黒崎信也社
長)は商品開発部門を強化する。生産開発本部内に商品開発課
を設けたほか、このほど新商品「なめ茸おろし納豆」と「満点
太郎納豆」を発売した。多様化する消費者ニーズに対応し、積
極的に新商品を投入する。
商品開発課のスタッフは三人。マーケット調査や得意先の要
望に応じて新商品を開発する。
なめ茸おろし納豆は同社が初めて手がける「総菜納豆」。納
豆と大根おろしとナメタケを組み合わせた商品。おつまみとし
ての需要も見込む。栃木工場で生産、東日本の量販店を中心
に、月間六十万個を販売する計画。価格は百円。
満点太郎納豆は茨城県産の小粒系「地塚納豆」を使用、種皮
が薄く、脂肪分が少ない。高級国産大豆を使用することで、消
費者の“本物志向”に応えたという。
全国の量販店で月間六十万パックを販売する計画。一パック
は四十五グラムの納豆三個入りで、価格は百六十八円。
98/08/28 日本食糧新聞
「セブンイレブンでは、納豆の棚替えが、終わったようだ」
と、納豆業界関係者、某氏の言葉▼新アイテムが現れたという
が、氏は、ダイエー、イトーヨーカドーを中心にチェーンスト
ア、また自宅近くのCVSで休日も店頭調査しているという。
時には自宅から二時間もかかる店舗まで行くというから驚きだ
▼感触として今夏も納豆の消費は順調のようだ。そして大手を
中心に各メーカーが、新アイテムを市場投入し、秋の販売合戦
が始まる。商品開発、営業企画などメーカー担当者が工夫を凝
らしたアイテムの登場が期待できるが、消費者がどう判断する
か(どのアイテムを買うか)。興味津々。
98/08/28 日本食糧新聞
【大阪】旭松食品(株)(大阪市淀川区、06・306・4
121)は「’98旭松秋のプレゼントキャンペーン」を実
施、併せて新キャラクター西村知美(写真)を起用したテレビ
CMをオンエアする。キャンペーン応募要項は以下の通り。
▽実施期間=9月20日〜11月30日
▽キャンペーンの対象商品=凍り豆腐、生みそずい、納豆い
ちなどのキャンペーンポイントの付いている同社製品。
▽応募方法=応募はがき(または官製はがき)に、対象商品
のパッケージのバーコード周辺に付いているポイント部分を、
希望コース分だけ切り取って貼り、希望コース(写真)と住
所・氏名・年齢・職業・電話番号などを明記の上、宛先まで応募。
▽宛先=〒106‐0041東京都港区東麻布二‐三五‐一
「’98旭松秋のプレゼントキャンペーン」係
▽当選発表=厳選なる抽選の上、商品の発送をもって発表とする。
▽注意事項=応募ははがき一枚につき一口(一コース)とす
る。なお、各コースに対するポイントの端数は切り捨てとする。
今秋オンエアのテレビCMの対象商品は、凍り豆腐と納豆
で、新キャラクター西村知美を起用。凍り豆腐は、妊婦および
更年期の主婦をターゲットに、凍り豆腐の健康面を訴求。放送
エリアは近畿中心。納豆は「なっとういち」および「完熟納豆
いち」の商品特徴を明るく消費者に訴求。放送エリアは全国。
『梅酢で納豆たれ開発、茨城・JAやさと、夏場の需要喚起へ』
98/08/27 日本農業新聞
茨城県JAやさとは、梅干しの副産物である梅酢を生かし、
納豆のたれに加工する研究を進めている。同JAは地場産大豆
一〇〇%の納豆を製造、生協を中心に供給する。納豆の消費量
が落ちる夏場に、さっぱりした梅酢のたれを付け、需要を促す
考えだ。
同JAは二十年以上、生協との産直交流を続ける。生協に供
給する生梅の余剰分を活用するため、昨年から梅干し加工の試
験を始めた。併せて、大量に発生する梅酢を使い納豆のたれの
開発に乗り出した。梅干しは塩分一五%で漬け込むため、梅酢
に他の調味料などを混ぜて塩分を抑える必要がある。
一九八九年に全国のJAで初めて、納豆工場を建設。地場産
大豆一〇〇%の味が人気を呼び、昨年は二百五十万パック(一
パック=五十グラム×二個)を販売した。
ただ、真夏は、ほかの季節に比べ三〜四割、消費が落ち込
む。同JAは「来年夏をめどに、梅酢の味を守りつつ納豆に合
う、たれにしたい」(対外対策室)と計画している。
『くめ・クオリティ・プロダクツ社長石塚昇一郎氏―納豆消費も季節感影響(交差点)』
98/08/26 日本経済新聞 地方経済面
〇…「納豆は気候の変化で売れ行きが微妙に左右される商
品。今年の夏のような天候不順は困りますね」と話すのは納豆
製造大手、くめ・クオリティ・プロダクツ(金砂郷町)の石塚
昇一郎社長。例年、夏は納豆の出荷量が冬の最盛期の半分程度
にまで落ち込む季節。ならば暑さがさほど厳しくなかった今夏
のような気候は歓迎できるようにはた目にはみえるが、そうで
もないらしい。
〇…「不順な天気が長くダラダラ続くより、例え暑くてもそ
の後ですっと涼しくなるような、季節感がはっきりした方が食
欲も高まる」と見る。もっとも納豆は健康食品として消費がこ
のところ急速に拡大している。この点は一抹の不安を吹き飛ば
す心強い材料のようだ。
『本紙大阪支社50周年特集:21世紀戦略を語る 旭松食品・木下社長』
98/08/26 日本食糧新聞
凍り豆腐、即席味噌汁、納豆の三本柱で展開する旭松食品
(株)(大阪市淀川区、06・3064121)は、凍り豆腐
では業界トップ、即席味噌汁では「生みそずい」ブランドで広
く消費者に支持されている。特に、納豆では独自の納豆菌を用
いた「においひかえめなっとういち」が納豆嫌いの関西人の食
文化を変え、近年の納豆ブームの火付け役となったといわれて
いる。
健康志向を追い風にますます好業績を上げている同社の、二
一世紀に向けての取組みを中心に、木下晃一社長にお話を聞い
た。
‐‐今3月期決算は前年比一〇・一%増の一九一億円三五〇
〇万円と好調でしたが、今期に入っての業績はいかがでしょうか。
木下 6月までの三ヵ月間で、売上げ・利益面とも計画以上
で推移しています。部門別でみると、納豆が二〇%増、即席味
噌汁が一〇%増、凍り豆腐が三%増でした。7月も引続き順調
にきています。
当社は大豆製品を柱に、常に健康をテーマにした商品を提供
しており、こうした企業理念が時代にマッチしていると自負し
ています。
7月24日に「思いっきりテレビ」で納豆が取り上げられた
ことを始め、当社が取扱っている商品がテレビの人気番組で取
上げられるチャンスも多く、お客様の関心や認知度が高まって
きました。また、環境問題を踏まえて、去年カップ味噌汁のカ
ップをすべて紙製に変更しました。こうした努力が、お客様に
受け入れられたのではないかと思っています。
‐‐納豆では、関東地区での伸長率が高いと聞いていますが。
木下 昨年関東地区の生産拠点として、埼玉工場を竣工・稼
働させました。需要に応じてラインを増設させていますが、増
設が需要に追いつかないのが現状です。
七ラインがキャパシティーですが、現在五ラインまできてお
り、高森、小野工場などと共同体制を取っていますが、近い将
来手一杯になるのではないかと危惧しています。
関東地区の当社の納豆のシェアは、東京都・埼玉県、千葉・
神奈川県の一部など首都圏三〇キロメートル圏内で、一五%を
占めるようになりました。関東の人に「氷温熟成完熟納豆い
ち」がすっかり定着し、店によっては売れ筋の商品の一位に挙
げられるなど、高い評価を得ています。
逆に関西地区が手薄になった感がありますので、一層の強化
を目指し、秋以降テレビコマーシャルを導入する計画です。そ
の他の地域は供給体制で制約があり、まだまだいけていないの
が現状です。
‐‐凍り豆腐・即席味噌汁はいかがですか。
木下 凍り豆腐の主力商品、一〇切れや五切れなどの素材型
の商品から、味だし付きなどの用途別・簡便型商品に移行して
おり、こうした商品が伸びてきました。新ユーザー獲得のため
にも、長野県凍り豆腐工業共同組合主催で「こうや豆腐消費拡
大キャンペーン」を東京で開催します。これは初めての試み
で、業界挙げての啓蒙活動と張り切っています。
即席味噌汁では、氷温熟成製法の味噌を使用、アルコールを
使わずに製造していますから、醸造味噌を使った味噌汁に近い
味と評価をいただいています。商品にバラエティーを持たすた
め、期間限定で季節野菜入りを発売するなど、商品開発面で工
夫しております。
‐‐世の中は変化のスピードを上げていますが、御社として
もどう対応していかれるのでしょうか。
木下 世の中の流れが「健康」に向いているので、そういっ
た意味では当社は追い風に乗っているといえます。当社は常に
「顧客の創造、マーケットの創造」をテーマにした商品開発を
進めてきましたが、ISO・HACCPやリサイクル法への対
応、ダイオキシンの発生しない包材開発などの面で、新しい時
代に対応する努力も続けています。
また、HMRへの対応として、一昨年から業務用をスタート
させました。凍り豆腐が主体で素材から完全調理のお惣菜まで
展開していますが、まだ実験的な段階で、お客様の反応をみな
がら、ノウハウを構築していきたいと思います。
販売チャネルは惣菜店や量販店のバックヤードなどです。
‐‐将来的には凍り豆腐以外のアイテムへも拡大されるので
すか。
木下 そのつもりです。あくまで健康をテーマにしてですが。
‐‐二一世紀の企業ビジョンとこれからの取組みについて
教えて下さい。
木下 医食同源ではないですけれど、やはりおいしく食べて
健康ということに尽きますね。また、私は商品でも「スクラッ
プアンドビルド」が必要だと常に社員にいっています。時代の
ニーズに合った新しい商品を開発し、合わなくなった商品をス
クラップしていきます。
例えば、昨年新商品を含めて、味噌汁で八四アイテム、全体
では一一〇アイテムリニュアルしました。一方廃番になった商
品は九五アイテムあります。その分経費はかかりますが、商品
の回転が早いのも当社の特徴です。
‐‐二一世紀に向けてのこれからの取組みを教えて下さい。
木下 高齢化社会を踏まえて、4月から病院給食と、在宅用
病人食材の開発室をスタートさせました。特定の病院で実験的
に展開していますが、きざみ食など約五〇〜六〇アイテムあり
ます。
冷凍惣菜で提供しておりますが、業務用惣菜と合わせて、二
一世紀への取組みの第一歩を踏み出したというところです。
『「納豆味噌」いかが、こだわり商品に手ごたえ、茨城』
98/08/25 日本農業新聞
茨城県味噌協同組合は、同県特産の納豆とみそを合わせた納
豆味噌(みそ)を商品化し、県内や東北地方で売り出した。健
康に良いとされる大豆製品を合わせた付加価値商品として一
層の製造販売を計画している。
納豆はにおいが強く、日持ちもしない。みそと合わせるため
に一年以上も試行錯誤。納豆を乾燥させて粉末にしてこの問題
をクリアした。納豆は地元業者から調達。みその原料の大豆は
国産の無農薬・有機大豆、発酵用の米こうじには地元産有機
「コシヒカリ」、塩は兵庫県赤穂の天然天日塩、水は筑波山系
の伏流水を使うなどこだわっている。
四百グラム入りを一万個を製造、一個六百円で売り出しが、
「ほのかに納豆の風味がしておいしい」、「豆のうまみが出て
いる」と好評。今後は「首都圏を販売のターゲットにしたい」
(同組合)と意気盛んだ。
98/08/24 産経新聞 夕刊
◇…パン食普及によるみその消費伸び悩みをはね返そうと、
茨城県味噌協同組合(水戸市)は同県特産の納豆とみそを合わ
せた「納豆味噌」を開発。県内や東北地方で販売を始めた。
◇…においが強く日持ちしない納豆をみそと合わせるため、
地元産納豆を乾燥粉末化。みその原料も国産の無農薬有機大豆
と兵庫県・赤穂の天然天日塩、筑波山系の伏流水、発酵用の米
こうじに地元産有機コシヒカリというこだわりだ。
98/08/22 日経流通新聞
みそだれで食べる納豆
みそだれで食べる納豆「味噌納豆」。健康志向を反映し、納
豆への関心が高まっているが、依然として納豆特有のにおいが
苦手という人は多い。
同商品は名古屋名物の赤みそを使用した甘口のたれを添付。
しょうゆよりもまろやかな味わいで、みその風味が特有の臭み
を和らげる。小粒大豆を使用したこともあり、納豆が苦手な人
も食べやすい。40グラム×2パック入り、価格は128円。
発売元は小杉食品(三重県桑名市、TEL0594・22・
1871)。
『永谷園のふりかけ「納豆さまさま」(ネーミング)』
98/08/22 日経流通新聞
「納豆さまさま」
永谷園が今年三月発売した納豆のふりかけ。納豆は高たんぱ
くだがコレステロールがゼロ。そのうえビタミン類、食物繊
維、鉄分が多く含まれる“健康食品”。「見た目は地味だが、
効用がたくさんある納豆に敬意を表したネーミングをめざし
た」(斉藤公一広報課長)という。一度聞いたら忘れられない
商品名で、従来品にはないひねりをきかせたネーミングになった。
98/08/21 日本食糧新聞
先日、あやめで有名な水郷にある大手納豆メーカーの工場に
取材に行った際、時間があったので、近くの香取神宮に参拝し
た。
私の尊敬する武術家、飯篠長威斎が剣法の修業をしたという
梅木山に行き、苔がこびり付き、彫られた文字が欠け、今の霊
園にはほとんど見られない、遠い昔を感じさせる長威斎の墓を
見て感動した。
私が長威斎を尊敬するのは、卓越した武術だけでなく、「兵
法は平法なり」と闘わずして勝つ、次元まで達したことだ。具
体的には、熊笹の教えといわれ、高名な長威斎を倒し、名を上
げようと挑んでくる武芸者に対して、熊笹の上に座って対し
た。相手はあっけにとられ、戦意喪失したといわれる。
同じように、鹿島の塚原ト伝も、船上である武芸者に流儀を
問われた際、「闘わずして勝つ」と応えた逸話があり、私が最
も尊敬する武術家、日本居合道の祖、林崎甚助重信も「居合と
は人に斬られず、人斬らず おのれを責めて平らかな道」奥義
は刀を抜かぬ事、と句で表現している。
さて納豆業界、今年も消費は好調のようだが、大手間では、
低価格商品が上段まで侵食しておりますます競争が過熱、中小
メーカーも負けじ、と個性的な商品の開発に力を注ぐ所も多い
が、2月に行われた全国納豆鑑評会に入賞した「小出っ子」を
生んだ、新潟・大力納豆は、他社と競争せず、品切れしても
(少量でも)いい納豆の製造に専念している、という。こうい
う姿勢が大手を含めた今の納豆メーカーには必要ではないか
と、争いを避ける奥義に達した武術家達の逸話を思い出しなが
ら、感じている。(英)
『何か悪い病気を起こす細菌の例ばかりあげたようですが(鐘)』
98/08/20 日本経済新聞 夕刊
「何か悪い病気を起こす細菌の例ばかりあげたようですが、
細菌にはいろいろと役に立つものも多いようです」 (畑中正
一著「ウイルスは生物をどう変えたか」)
細菌にはどうしても悪い印象がつきまとう。例えば赤痢菌に
結核菌。過去、人類は病原菌にどれほど苦しめられたことだろ
う。
だが必ずしも細菌のすべてが悪役というわけではない。むし
ろ人間の役に立っている細菌も少なくない。乳酸菌はチーズや
ヨーグルトをつくってくれるし、納豆菌を使えば大豆から納豆
ができる。
敵対したり、仲のいい共生関係を築いたり。こんな人間と細
菌の関係になぞらえられそうなのが地球と人間の関係だ。
太古の昔から人間にとって地球は寛大な家主だった。人間が
空や海を少々汚しても、地球は文句も言わず自然を浄化し続け
てくれた。だが二十世紀末、人間が吐き出すゴミの多さにさす
がの地球も音を上げた。
「私は地球。私の体にはりついた微生物が最近、悪さをして
困るの。お薬を飲んで退治しようかしら」。ひょっとしたら地
球はこんなことを考えているかもしれない。くわばら、くわば
ら。(山)
『フジテクノが納豆の製造方法とトップシール特許取得、業界内に混乱も』
98/08/17 日本食糧新聞
フジテクノ(株)(東京都千代田区、03・3864・66
91)は、納豆用有孔プラスチックフィルムのトップシール
と、これを使って室で発酵させる納豆の製造方法に関する特許
を7月17日付で取得した。これは多くの納豆製造メーカーが
採用し、主流となっているもの。特許の名称は「納豆製造方法
及び納豆用トップシール」で、取得番号は「PAT〓NO〓2
137320」。特許効力は出願から二〇年間に及び、同特許
は向こう一二年間にわたって効力を発揮する。
特許の範囲は四項目で、第一には、大豆を蒸して納豆菌を混
入する工程と、この大豆を溶孔有孔加工した直径一〇〇〜五〇
〇μm(マイクロメートル)の孔の有孔率が〇・八〜六・五%
のプラスチックフィルムで覆った後に室に入れて発酵させる工
程からなる製造方法。
第二は製造工程中の室で発酵させる段階で、フィルムに溶孔
有孔加工された面を下にして大豆を覆うこと。
溶孔有孔加工した直径一〇〇〜五〇〇μmの孔が多数あり、
その有孔率が〇・八〜六・五%というプラスチックフィルム製
有孔納豆用トップシールそのものが第三。
第四に、同トップシールの面に文字や図形などが印刷された
ものの四項目となっている。
納豆は、容器内に蒸した大豆と納豆菌を入れ、インナーフィ
ルムを被せた上にタレや、からしを置き、蒸気が逃げるよう、
孔の開いた蓋(ふた)やシールをして室で発酵させて製造され
る。かつては蓋部分も発泡スチロール製のものが少なくなかっ
たが、カップ入りの需要が増えたことや環境問題への配慮など
もあって、紙製やPSP(発泡ポリスチレン)製容器が台頭
し、蓋の代わりにトップシールを使ったものが主体になっている。
国内の納豆市場はおよそ一七六三億円、このうち大手一〇社
で七五〇億円を占め、同社の特許製品が使用されているのは三
割強だという。納豆用のトップシール市場一〇億円のうち同社
の現在のシェアは三〜四割にとどまっている。
取得した特許は、出願から二〇年間にわたって効力がある。
同社は平成2年2月に出願していることから、一二年後の平成
22年2月まで特許効力がある。今回の取得で、多くのメーカ
ーが採用し、主流となっている製造方法そのものが特許の侵害
にあたり、今後、納豆メーカーやフィルム関係業者の間に大き
な影響を与えそうだ。
取得までには数社からの異議申し立てがあったというが、今
回正式に取得したことで、この問題はすでに解決した。
今後は全国の納豆メーカーや大手量販店を中心にPR活動を
開始して特許権を行使するとともに、市場占有率アップを図る
ため地方の中小メーカーの窓口となる地域代理店も募集していく。
『中部地区夏期特集:旭松食品が9月から秋のキャンペーン』
98/08/12 日本食糧新聞
旭松食品(株)名古屋営業所およびチルド中部営業所(名古
屋市中区、052・339・3127)は、「’98旭松 秋
のプレゼントキャンペーン」を管轄下でも実施する。
▽期間=9月20日〜11月30日▽対象商品=キャンペー
ンPOINTの付いている、あさひ豆腐、ダイヤ豆腐、小さな
こうや、ころころこうや、生みそずい袋入、納豆いち、なっと
ういち‐‐の各種製品▽方法=応募ハガキまたは官製ハガキで
要領に従って応募▽当選=抽選により、Aコース(二〇〇人)
カロリースケール、Bコース(二〇〇人)気化式加湿器、Cコ
ース(三六〇〇人)エスプレッソコーヒーメーカー、Dコース
(六〇〇〇人)つぼキュレーター‐‐など合わせて一万人に
「話題の逸品」が当たる。
『ヤマダフーズのパック入り納豆「照井さんの豆」(ネーミング)』
98/08/08 日経流通新聞
「照井さんの豆」
ヤマダフーズのパック入り納豆。「照井さん」は実際に岩手
県に住む大豆生産者で、この製品に使用する複数の農家の大豆
をまとめ、代表する役割も果たしている。そこで、ネーミング
にはこの「照井さん」の名前を使い、パッケージに夫妻の写真
を使った。おかげで、「特に地元では評判となり、爆発的なヒ
ットとなった」(営業企画推進室)という。
98/08/07 日本食糧新聞
全国納豆協同組合連合会(東京都台東区、03・3832・
0709)青年同友会主催の「納豆製品品質懇話会」など平成
10年度研修会が5日、横浜のパン・パシフィックホテルで開
かれ、全国から若手組合員、納親会(納豆機械・資材メーカ
ー)会員、約一〇〇名が出席、消費好調の納豆の品質を向上さ
せようと、激論を闘わせた。
高星進一全納連会長、井川敏久青年同友会委員長のあいさつ
の後、「だから私は納豆が嫌い」の演題で笑福亭福三、鈴鈴舎
鈴之助、ミスターI(納豆関係者)がバトルトークを展開する
研修会としては、異例のスタート。続いて「食品容器包装の環
境問題」を野村綜合商事(株)代表取締役野村栄司氏が、「遺
伝子組み換え大豆の問題」を互明商事(株)次長高野秀男氏が
講演した。
研修会の目玉となった納豆製品品質情報懇話会「これでいい
のかウチの納豆」では、(株)大力納豆「小出っ子」など全国
納豆鑑評会入賞製品と青年同友会委員企業の製品を見ながら、
品質・技術・デザインなどについて激論を闘わせたが、現在、
原料大豆は小粒、極小粒が主流だが、大粒は間違いなくおいし
いので戦略次第では売れる、工場ではより一層、衛生管理を徹
底、例えば床をドライにし、雑菌の繁殖を防ぐ工夫をする、ま
た、いい納豆をつくるには、全社員の情熱、コミュニケーショ
ンが必要、などの意見が出た。
今回出席したのは、ほとんど中小メーカーだったが、大手間
では納入合戦が今年も過熱、上段まで侵食している状況の中、
大手に対抗できる商品を開発・営業展開する上でも、実りの多
い研修会だったようだ。
『「サン食品」が自己破産 負債総額12億円/青森』
98/08/05 毎日新聞 地方版
民間信用調査会社・帝国データバンク青森支店によると、青
森地裁が4日、老舗の食品製造会社「サン食品工業」(本社・
尾上町日沼、従業員25人)の自己破産申し立てを受理、同社
は事実上倒産した。負債総額は12億円。大型倒産が相次いで
いる県内は、7月の倒産企業の負債総額が12年ぶりに100
億円を超えており、8月に入っても同様の流れが続いている。
同社の創業は1906年で、豆腐や納豆、こんにゃくなどを
製造してきた。95年に青森市内から尾上町の尾上農工団地に
移転した。県内の業界では中堅上位だった。しかし、価格競争
や一部商品への苦情、同業者の工場を引き継いで移転した際の
設備投資などから経営が悪化、97年3月期の累積欠損は4億
6000万円に上った。
一方、農工団地内にある同社の工場や本社の土地、建物は弘
前機能性食品開発協同組合(櫛引元三理事長、組合員6社)の
所有。組合が中小企業事業団の融資を受けて整備、各社は組合
を通じて返済している。
櫛引理事長によると、事業団融資のうち同社が組合に償還す
べき金額は約3億円で、このほか組合に対し、転貸融資や組合
費滞納で約1億1000万円の負債を残している。事業団融資
については、数社から進出の照会があるため、残りの組合員が
肩代わりする事態にはならないという。【横井信洋】
『青森の納豆・豆腐製造、サン食品 自己破産、負債総額12億円』
98/08/05 河北新報 朝刊
青森の納豆・豆腐製造/サン食品 自己破産/負債総額12億円
納豆・豆腐製造のサン食品工業(本社青森県尾上町、野田康
美社長)は青森地裁に自己破産を申し立て、4日受理された。
帝国データバンク青森支店によると負債総額は約12億円。
同社は明治39年の創業。長年の実績から知名度は高く、青
森県内食品業界で中堅上位に位置付けられていた。
平成7年、青森市から尾上町の尾上農工団地に工場を移転
し、8年3月期には6億8600万円の売り上げを計上した。
その後、売り上げ低下と採算悪化で9年3月期には累積欠損金
が2億2000万円に拡大し、営業継続が困難と判断した。
『納豆最大手タカノフーズ、「紙製トレー入り」拡販――リサイクル法強化にらむ。』
98/07/31 日本経済新聞 地方経済面
納豆最大手のタカノフーズ(茨城県小川町、高野英一社長)
は紙製トレー入り納豆の販売を拡大する。容器包装リサイクル
法の規制が二〇〇〇年に強化されるのをにらみ、発泡スチロー
ル製トレーに代わる容器として育てていく。秋にも紙製トレー
を採用した新商品を投入。紙製トレー入り商品を現在の月産二
十万個から来春には同三百万個に増やす計画だ。
同社は紙製トレー入りの「おかめ納豆・有機納豆」を五月か
ら関東地区で試験販売してきた。トレー上部をふさぐふたも紙
でできており、利用後はそのまま燃えるごみとして処分でき
る。容器上面に「エコパック紙容器・燃やせます」と印刷する
など、環境への影響が小さいことをアピールしてきた。
製品は有機栽培大豆を原料に使った高級タイプで、希望小売
価格は六十八円(四十五グラム入り)。消費者の反応を見極め
るため宣伝を避けてきたが、「まずまずの売れ行きで、紙製ト
レーを選ぶ一定の消費者層が存在すると判断した」(梶本幸男
専務)という。
このため、これまでの一個売りに加え、二―三個をパックに
した新商品などを九月以降、市場に投入する。紙製トレー入り
商品の現在の個数比率は同社全体の〇・二%程度だが、売れ行
きを見ながら増産する計画。
容器包装リサイクル法は現在、ペットボトルなどの回収・再
利用を自治体や企業に義務づけているが、二〇〇〇年四月から
は樹脂系容器全般に対象が広がる。納豆の容器は約七割が発泡
スチロール製トレー、残りが紙カップなど。再利用は事実上困
難なため、「紙製容器の利用拡大を検討していく」(同)考えだ。
紙製トレーは不二コーン製作所(静岡県藤枝市、下岡一夫社
長)が製造、専門商社のトレーダムジャパン(つくば市、村田
日出男社長)を通じて調達した。
『太子食品工業(青森・三戸町)――原料の安全性前面に(挑む地場企業)』
98/07/27 日本経済新聞 朝刊
青森県三戸町は南部氏の拠点として古くから栄え、伝統的な
食品作りが盛んだ。豆腐・納豆メーカーの太子食品工業は「原
料に遺伝子組み換え大豆を使用しない」と宣言し、安全性・環
境を重視する消費者に訴えかけている。割高な原料を仕入れて
いるため、昨年、商品価格を約五%引き上げたが販売は落ち
ず、工藤茂雄社長は「消費者の支持は得られたと思う」と自信
を深めている。
五月に日光工場(栃木県今市市)が完成、今秋から機能性を
重視した組み替え大豆不使用の豆腐を首都圏市場に本格的に出
荷する。大市場に商品が受け入れられるかどうか、大きな節目
となる。
不使用を宣言したのは九七年。安全性・機能性を高める取り
組みの一環だった。天然ニガリを使った豆腐や骨粗しょう症予
防に有効とされるイソフラボンを多く含有する豆腐などを開発
してきた一連の商品戦略と重なる。
九七年度の納豆市場の規模は約千七百億円で前年度に比べ約
百億円増えた。ただ、同社が地盤とする東日本の伸びは小さ
い。豆腐も年三千五百億円前後の市場だが、伸び悩んでいる。
成熟市場の中で組み換え原料の不使用は一定の消費刺激効果
を持ったようだが、今のところ追随の動きは出ていない。青森
市のみそメーカー、かねさは「世界的な食糧需給を考えれば、
遺伝子組み換え原料を使わないなどと言っていられないのでは
ないか」と疑問を提示する。
これに対し工藤社長は「組み替え原料の使用は当社の企業理
念になじまない」と、安全性・環境重視の路線をひた走る構え
だ。 (青森支局)
98/07/27 大阪読売新聞 朝刊
【材料=4人前】
卵 3個
納豆 小2パック
牛ひき肉 100グラム
タマネギ 中1個
ニンジン 1/2本
青ネギ 2本
ワカメ もどして30グラム
キュウリ 1本
キャベツ 2枚
塩、コショウ、油、からし、酢、しょうゆ
………………………………
エネルギー(1人前)135キロ・カロリー
塩分(1人前)1.0グラム
【作り方】〈1〉タマネギ、ニンジン、青ネギはみじん切り
にする〈2〉油大さじ2を熱してタマネギ、ニンジン、牛ひき
肉をいためる。納豆、ネギを混ぜ、納豆についているたれとか
らしを混ぜ4等分する〈3〉卵をよく溶きほぐして、塩、コシ
ョウ少々をし、よく熱したフライパンに油をひき、1人分ずつ
具をのせて焼く〈4〉もどしたワカメは小さめに刻む。キュウ
リは薄く輪切り、キャベツはせん切りにして混ぜ合わせる〈
5〉酢大さじ2、しょうゆ大さじ1、からし小さじ1を混ぜて
からし酢じょうゆをつくり、野菜とあえる。(所要時間約25分)
納豆は納豆菌の働きにより元の大豆よりビタミンB2が多
く、脂肪の燃焼を助ける。(小倉 澄美)
『中埜酢店グループ上期売上高956億円に、食酢などが貢献』
98/07/27 日本食糧新聞
中埜酢店グループ(本社=愛知県半田市、0569・24・
5087)は、九八年度上期(九七年12月〜九八年5月末)
を増収増益の堅調な業績で終えた。グループ合計売上高は九五
六億円、前年同期比一%増。(株)中埜酢店など国内メーカー
部門五五五億円(前年同期比二%増)、朝日食品(株)六〇億
円(同一七%増)の増収が貢献した。健康志向に訴えた食酢、
拡大基調の本みりんやつゆ、冷凍食品「タイムディッシュ」、
納豆「金のつぶ」などが牽引役になった。朝日食品を加えた食
酢以外の製品売上げ構成比は七〇%に達した。下期6月、7月
も食酢、つゆ、納豆が好調に推移しており、通期業績も堅調な
数値で着地しそうだ。
グループ売上高九五六億円の主な内訳は国内メーカー部門五
五五億円(前年同期比二%増)、朝日食品六〇億円(同一七%
増)、(株)ナカノ三一三億円(同三%減)。
部門別では研究データを基に健康機能を訴えた食酢がテレビ
の情報番組効果も手伝い堅調に推移した。家庭用二%増、業務
用横ばい、トータルでは一%増。つゆグループは汎用訴求で年
間商材に育ち三一%増と高伸長した。今春新発売の「のっけう
どんつゆ」も好調。冷凍・冷蔵商品は全国発売した「タイムデ
ィッシュ」、「金のつぶ」を中心とした納豆(約五%増)が売
上を稼ぎ全体では一〇%増となった。業務用開発品は四%増。
ドレッシング、つゆ、みりん(ほんてり)、海外提携品が伸びた。
前年を下回った部門は味ぽんグループ(一%減)、ほんてり
グループ(八%減)、五目ちらし(横ばい)、おむすび山(
三%減)。ほんてりグループは本みりんが分母が小さいことも
あり二六九%増と拡大したが、反比例してみりん風の売上げが
減少した結果。しゃぶしゃぶのたれは二%増と前年をクリアし
たものの、最盛期の水準には達しなかった。下期の滑り出しは
食酢は堅調、つゆ、納豆とも二桁成長を維持している。今期か
ら朝日食品に移管したもずくは原料不足が引き続き懸念材料。
業務用はイクラのO157禍の収束で食酢が回復に転じた。
『広島・大和町ハトムギ使い“テンペ”作り、女性部が試食会』
98/07/19 日本農業新聞
【広島・賀茂】大和町蔵宗地区営農組合女性部(十五人)は
このほど、大和町サイクリングターミナルで、地域特産のハト
ムギ、大豆を用いた新しい加工品として、テンペの試食会を開
いた。
テンペとは、インドネシアの伝統的発酵食品で、通常は大豆
が原料。栄養価、消化性が高く、納豆のようなくせや粘りがな
いので、近年健康食品として注目されている。
同町は、水田転作として推進しているハトムギの加工に力を
入れており、新しい加工品として“はとむぎテンペ”を取り上
げた。
五月に岡山工業技術センターでテンペの製造法や料理法を学
んできた、沖ユキ子部長と、東広島地域農業改良普及センター
の池田淳子技師が、試食会を前に、ハトムギ、黒大豆、白大豆
のテンペ製造法を指導。
試食会ではハトムギと白大豆のテンペと、テンペを使ったみ
そ汁、てんぷら、野菜いためを試食し、大和町長や普及センタ
ー所長、女性部関係者ら三十人が味わった。中でも、ハトムギ
テンペのてんぷらが好評だった。
試食会に参加した、だいわ特産の菊谷さんは、「道の駅で出
す料理の一つに、テンペ料理をぜひ加えたい」と話していた。
98/07/13 日本食糧新聞
(株)永谷園名古屋支店(名古屋市東区、052・931・
3841)は6月23日から管轄下に、塩分二〇%カットの
「減塩みそ汁わかめ」「同ほうれんそう」「同とうふ」「同納
豆」の四品を導入した。荷姿はいずれも三人前×一〇P×八
B。小売一三〇円。
『緑茶・納豆・食酢・乳酸菌がO157の予防効果あり』
98/07/11 東京読売新聞 朝刊
病原性大腸菌O(オー)157の予防効果があるとされる食
品類についての研究発表が、相次いでいる。緑茶と納豆、最近
は食酢と乳酸菌製剤にも効果があるという学会報告があった。
しかし、専門家らは「有効としても、それだけに頼るのは危
険」と指摘。これらの予防法はあくまで補助的手段であり、加
熱や消毒、手洗いなどが欠かせないという。
◆基本3か条 〈1〉手や器具を良く洗う〈2〉食材、75
度で1分加熱〈3〉食品、長時間放置ダメ
今月初め、東京で乳酸菌製剤によるO157の予防効果につ
いての研究結果を発表したのは、東海大医学部の古賀泰裕教授
らのグループ。
乳酸菌製剤を与えてからO157を経口感染させたマウス
と、そのままO157を感染させたマウスとで、感染後の死亡
率とO157が出すベロ毒素が血清中にどのくらいあるかを比
較。その結果、「乳酸菌製剤を与えることによりベロ毒素が腸
管から吸収されるのを阻止し、高い生存率につながった」という。
4月には名古屋大のグループが、日本農芸化学会で食酢の抗
菌効果を発表した。O157を接種したハンバーグに穀物酢を
加え、生焼け状態にして一日放置したところ、1グラム当たり
の菌数は20個以下にとどまったという。穀物酢を加えない場
合は1グラム当たり1200万個に増加した。
2年前、大阪・堺市を中心にO157の大規模な被害が発生
して以来、予防法の研究が盛んだ。これまでに、お茶や納豆な
どが有効という研究結果が発表されている。
お茶の場合、渋みの成分のカテキンにO157を殺菌するう
え、ベロ毒素も解毒する作用があるという。納豆は、納豆菌に
含まれるジピコリン酸などの働きによって増殖を抑え、死滅さ
せるという。
梅干しや、青梅の搾り汁を煮詰めて作る梅肉エキスにも抗菌
作用があるとされる。
乳酸菌製剤に関しては、厚生省のO157治療マニュアルで
も「投与については国内外において有効であるとの報告が行わ
れている」と紹介しているが、「予防効果の有無はコメントで
きない」(同省結核感染症課)と慎重だ。
また、これらの研究はいずれも実験にとどまり、実際に人間
の腸の中で効果があるのかはまだ不明。国立感染症研究所細菌
部長の渡辺治雄さんも「例えば、乳酸菌の腸への定着度合いは
人によって違い、一日何度も飲む必要があるとなると実用的か
どうか疑問。乳酸菌製剤を飲めば何を食べても大丈夫と、注意
を怠る方が心配だ」と指摘する。
今年、O157に感染して症状が出た人は404人、昨年同
期より3割以上少ない。油断せず、流行を抑え込みたいところだ。
渡辺さんによると、O157予防の基本は、〈1〉手や調理
器具はよく洗い、生肉などがついた包丁、まな板類は熱湯消毒
〈2〉食材は75度で1分以上加熱〈3〉調理前後の食品は、
室温に長時間放置しない――などだ。「これらをしっかり守っ
たうえで、乳酸菌製剤などは補助的な予防手段と考えた方がい
い」と話している。
『企画[噴気口]「納豆の日」で鹿県内業者が福祉施設に納豆贈る』
98/07/11 南日本新聞夕刊
○…七と十でナットー。というわけで七月十日は「納豆の
日」。全国納豆協同組合連合会に所属する鹿児島県内の納豆業
者二社は、児童福祉施設を中心に県内の約四十の社会福祉施設
に納豆約三千食分を贈った。毎年この日にプレゼントしてお
り、今年で五年目。
○…鹿児島市坂元町の母子生活支援施設「千草寮」には、二
社の社長が直接出向き「納豆は健康にいいと見直されている。
納豆を食べて健康になってください」とPR。子供たちは昼食
のごはんに納豆をのせて、おいしそうにほおばった。
○…同寮の丸尾直樹寮長は「子供たちはいつもこの日を楽し
みにしている。毎年多くの施設にいただいており、ありがたい
こと」と話していた。
98/07/09 日経産業新聞
繊維学会が六月末に開いた年次大会で注目されたのがバイオ
精練。「ヒトと環境に優しい繊維産業をめざして」進められて
きた酵素化学の研究が実り、従来の化学精練に取って代わる新
技術が実用化されだした。
暑さの折には吸湿性のある綿の肌着が好まれる。その原綿に
は四、五%の不純物が含まれており、ペクチン、綿ろう、たん
ぱく質などを含むクチクル層、網状層で覆われている。ペクチ
ンは糊(のり)の役目をし、吸湿性や染色性を損なう不純物の
主役だが、これを取り除くのが精練。
そこでカセイソーダなどアルカリによる高温処理で精練して
いたが、作業環境や強いアルカリ廃液の処理などに問題があっ
た。これを酵素で処理する方法が大阪府立大学や近畿大学など
の大学、民間企業も参加したバイオ精練研究会で確立され、納
豆菌の一種、酵素プロトペクチナーゼを使って化学精練技術と
同様な効果を出すことに成功した。
研究会会長の高岸徹阪府大教授は「温度も半分に下げた優し
い反応で廃水負荷も低減、コストも下がるので今後の普及が楽
しみだ」と話している。 (技術士 鈴木清)
『九州食品産業特集 本州とひと味違う食文化 マルキン食品』
98/07/08 日本食糧新聞
マルキン食品(株)は大正4年、穀粉類の製造、販売から出
発した。
平成7年3月には創業八〇周年を迎え、納豆業界では西日本
有数の総合食品メーカーに成長した。
今では納豆、コンニャク、ところてん、豆腐など日本の伝統
ある食品を製造販売している。
そこには、健康的な食品の創造をテーマに、さらに時代の求
める新しい味を追求している。
販売シェアも高く、永年の健康を柱とした企業姿勢が実を結んだ。
食に対する消費者のニーズが、多様化している今、同社はあ
くまで「安心と健康」にこだわった商品を開発していく。生活
者の声に耳を傾け、それを反映した商品開発の裏には、創業以
来の企業スローガンである「愛ある味のパートナー」の中にす
べてが込められている。
健康を支える食の重要性が高まる中、食を通じて人々の豊か
な生活に貢献するという企業姿勢で、古き良きものを大切にし
て、次代の飛躍に向けて挑戦を続ける。
本社所在地=熊本市世安町三八〇、電話=096・325・
3232、FAX=096・325・3233
★ わが社の売れ筋商品
「元気納豆無農薬一〇〇%」は、米国産有機栽培大豆を使用
している。消費者の健康志向は高まる一方で、健康食である納
豆が近年、脚光を浴びている。
だが、完全な無農薬大豆使用の納豆は少なく、本物の無農薬
の納豆を食べたいという消費者の声を反映したのが、この商品。
「有機栽培」とは、農薬と化学肥料を一切使用せず、堆肥な
どで畑の土作りを三年以上行い、栽培から収穫するまでをい
う。その有機栽培の大豆を一〇〇%使用した。
身体によいものしか使わない。原材料にこだわる同社のポリ
シーを商品化した。有機栽培大豆の持ち味である柔らかさを独
自の製造方法で、よりその特徴を引上げ、自然な味わいが生き
ている。
内容量三〇g×三パック、荷姿二〇入り、小売価格一三〇円。
『[みんなの広場]健康には大豆食品と梅干しだ=会社員・阿部晃・56』
98/07/07 毎日新聞 朝刊
(大阪市平野区)
梅雨の季節は特に、食中毒に気をつけたい。
そこで食生活に、日本古来の伝統食品であるみそ、納豆など
の大豆食品と梅干しの効用を見直したい。納豆には、良質のた
んぱく質と消化酵素やレシチンが含まれ、免疫・治癒機能を活
発にする。
納豆菌はアミノ酸を作り、脳の機能を活発にする効果がある
うえ、血管を丈夫にする働きが認められ、基礎体力を強くする
健康食品といわれる。
また、梅干しも食欲増進と殺菌効果のある食品とされている。
そこで朝食には、香り高い「みそ汁」と、納豆に生卵とネ
ギ、ノリを入れた「納豆ご飯」で、朝の出発が快い。
梅干しは食欲を誘い、食中毒の予防にもなり、一石二鳥であ
る。蒸し暑い夜も、就寝前に妻の手作りの梅酒を一杯たしなむ
と、心地よい眠りで、睡眠不足の解消にもなる。
98/07/01 毎日新聞 中部夕刊
冷ややっこ、枝豆、納豆。ビールのうまい季節、つまみに欠
かせないのがこれだ。ところが、原料の大豆が危ないという。
輸入の大半を占める米国産に遺伝子組み換え大豆が増えている
からだ。遺伝子組み換え食品の安全性ははっきりしていない。
これでは安心して冷ややっこが食べられない。
心配していたら、日本消費者連盟が大豆畑のオーナーを募集
する国産大豆トラスト運動への参加を呼び掛けているのを知っ
て、早速応募した。1口4000円を出資、静岡県細江町で約
30平方メートルの畑のオーナーになった。遠く福岡や大阪、
兵庫からも申し込みがあり、予想以上の人気という。5日には
交流会を兼ねて植えつけ作業をする。順調にいけば、秋には約
6キロの収穫が見込めるという。
大塚勝夫早大教授が著書で「農的生活」を提唱している。
「農業生活」とも「農村生活」とも違う。自然にやさしい、生
命を大切にする、生態系を守る、自然体で過ごす。そんな自然
と共生する生き方が行き詰まった時代を切り開く、というわけだ。
大豆は97%を輸入に依存している。始まったばかりのトラ
スト運動が自給率アップにどれほど寄与できるか分からない。
問題は数字ではなく実践することである。【白木〓】
98/06/27 日経流通新聞
極小粒を使った納豆
テレビドラマの人気にあやかって商品化した「徳
川慶喜納豆」。慶喜の出身地、水戸市で開発され、米国で栽培
した極小粒大豆「地塚大豆」を輸入して使用。古来のワラを使
う製法を参考に、低温でじっくり時間をかけて発酵・熟成させ
た。特有のにおいが抑えられ、まろやかな味わい。
特製の梅しそたれと、専用のたれやからし付き。3パック入
り(1個50グラム)、価格は158円。
発売元はヤマダフーズ(東京都足立区、TEL03・385
5・2504)。
『国産原料でこだわりの味、食品メーカーが地域農業を応援、静岡』
98/06/27 日本農業新聞
新農基法の検討が進んでいる中で、静岡県内産・国内産農産
物を加工する側から応援する静岡県こだわりの味協同組合。
「安心・安全」を前面に掲げ、県内食品メーカー五十社と、J
A静岡経済連など五十以上の賛助会員が加盟し、地域農業を後
押ししている。
組合設立は一九九六年十二月。個性化によるメーカーの生き
残りのためはもちろんだが、(1)その地方独自の味・文化を
守る(2)日本の農業・畜産業・漁業を守る――なども設立理
念にうたっている。納豆製造では県内最大のシェアを誇る冨良
食品社長で同組合の代表理事を務める冨永昌良さん(五四)は
「日本農業を子孫に残すのが務め」と話す。
同組合が認定する商品は納豆や豆腐、コンニャク、うどんな
ど二百種を超す。JA遠州中央から大豆を納入するなど、県内
産を基本に国内産を使用。県内・国内産で賄いきれないものは
輸入に頼る。添加物は使わない。厳選したものだけを認定商品
として販売している。認定商品は、JA静岡経済連のふれあい
便にも使われているほか、JA静岡市など一部Aコープにも卸
している。
冨永理事は「納豆にしてもうどんにしても、静岡産の小麦で
おいしものができる」と、県産原料の商品に自信を見せる。た
だ、「原料の供給がまだ安定しないことが残念」(冨永理事)
と言う。国産原材料を使うことで割高になりがちな価格は、物
流形態の一括化や独自のルートを使うことでコストダウンを図
っている。
認定商品には統一デザインを採用。「自然の味 そのまん
ま」と記される。同組合内の商品委員会でチェックし、クリア
した品だけが受けられるものだ。安定して原材料が入手できる
商品には、生産者名も明記している。
「組合の事業は軌道に乗ってきたばかり」と冨永理事は言う
が、事業が完全に定着するには消費者の意識改革の必要性を挙
げる。さらに、第一次産業の振興も視野に置き「加工業者の立
場から日本の農業をどう守るか考えていきたい」と、農業にエ
ールを送っている。
『[期待の色大豆](3)、秋試緑1号、実の中まで青く加工向き』
98/06/25 日本農業新聞
「秋試緑1号」は中生種の青大豆。秋田県農業試験場(秋田
市)が、鹿角地方に古くから栽培されてきた在来種「雪の下」
の中から系統を選抜し、育成した。濃い緑色の大粒種で、品質
が安定して加工に向く。昨年三月に県の認定品種に採用された
ばかりだが、栽培面積はすでに在来種の「青目大豆」を抜い
た。豆腐やドレッシング、納豆などさまざまな加工品が市販さ
れている。
「秋試緑1号」は裂皮が少なく、倒れにくいため、コンバイ
ンなど機械収穫に適している。子実は「青目大豆」よりもやや
小さいが、百粒重は四十グラム前後と極大粒品種に属する。ま
た、実の中まで青いため、加工しても色が映えるなど品質評価
は高い。
同農試によると、今年の県内での青大豆栽培面積は約百ヘク
タールで、そのうち七十ヘクタールを「秋試緑1号」が占める
見通しだ。極晩生種の「青目大豆」よりも成熟期が一か月早い
十月上旬で、品質が安定することが品種更新のポイントとなった。
十一月になると天候が悪くなり、雨や雪が降りやすい。同農
試は「雨に当たると大豆の色が落ち、凍霜害で品質が落ちるこ
とが多い」(園芸畑作部)と、晩生の「青目大豆」の弱点を指
摘する。た「秋試緑1号」は「青目大豆」と比べて登熟が良
く、収量が二割ほど多いことも強みだ。
同県内の最大産地は大潟村。昨年度からの取り組みで、今年
の「秋試緑1号」の栽培面積は五十ヘクタール程度を見込む。
契約生産の形を取り、集荷に当たる同村カントリーエレベータ
ー公社が売り先を探し、村内や首都圏の業者と契約している。
業者は豆腐を主体に加工利用している。青大豆豆腐を長年、
製造してきた業者は「在来の青大豆と比べて色、味、歩留まり
とも大幅に良くなった。黄大豆よりうまみのある青大豆豆腐の
生産を増やしていきたい」と評価する。このほかに納豆や冷凍
乾燥した菓子類も市販され、県段階では「ひたし豆」加工も検
討されている。
JA大潟村でも「秋試緑1号」を加工・販売する。豆腐とア
イスクリーム、大豆ドレッシングで、「青目大豆よりも加工適
性は良い」と、同JA生産販売課。有力な転作作物としての定
着を目指す。
98/06/24 日本農業新聞
各地で、転作大豆が増えている。大豆を使った食品は体に良
いことも分かっている。中でも納豆はいろいろな面で注目され
ている。そして同じ納豆なら、国産大豆で作ったものがおいし
いことも、証明されている。
家計調査によると、一九九六年度の全国一世帯当たり納豆の
消費金額は、三千四百二十一円で前年に比べて九・二%も増え
た。この年、全国的に猛威をふるった病原性大腸菌O(オー)
157に対して、納豆の抗菌効果が注目されたためだった。多
くの効用に注目
O157が激しかった西日本で、特に消費が伸びたのも、健
康食品としての効用が注目されたからだ。
豊かな栄養分だけでなく、納豆は多くの効用をもっている。
納豆の酵素であるナットウキナーゼは、脳卒中や脳梗塞(こう
そく)を引き起こす血栓を溶かす治療薬として使われている酵
素のウロキナーゼと似た働きをするので、その名が付いた。納
豆業界によると、納豆百グラム(二パック)中に、ウロキナー
ゼ一回分の投与量に相当するナットウキナーゼが含まれている。
納豆に多く含まれているリノール酸は、心臓病や高血圧の予
防に効果的と言う。また、神経伝達物質であるアセチルコリン
を作りだレシチンを多く含み、脳の老化を遅らせ老人性痴ほう
症の予防にも効果があるようだ。骨粗鬆(しょう)症の予防に
も良い。納豆一グラム中に十億個といわれる納豆菌、その納豆
菌が作るさまざまな酵素は消化も助け、便秘の予防にもなる。
さまざまな効用が注目されている納豆だが、食べておいしい
のは、国産大豆を使った製品の方だ。納豆業界は、毎年、専門
家による食ベ比べによる鑑評会を開いているが、上位の入賞
は、決まって国産大豆使用の製品である。
一般の消費者の官能試験でも輸入大豆で作った納豆より、国
産大豆でできた方がおいしいと評価されている。最近、納豆に
限らず消費者が国産大豆使用と表示してある製品を選ぶのは、
輸入大豆に対する各種の不安もあるが、基本的にはおいしいと
いうことだろう。 大豆の国内需要量は四百九十万トン。油用
が中心だが、みそや納豆など食用大豆の需要量は九十二万ト
ン。これに対して、国産大豆の生産量は九六年で十四万八千ト
ンに過ぎない。国産大豆の需要先は、豆腐・油揚げ用が五三
%、煮豆・総菜向けが二〇%、納豆向けが一一%、みそ・しょ
うゆ向けが一一%である。日本型食生活にも
今年は米転作で、国産大豆の作付けが大幅に増えるだろう。
生産は年によって大きく振れ、流通価格も大きく動いてきた。
ここに来て相場が弱くなってきている。しかしこれは、納豆や
豆腐業界などから見ると、輸入大豆との比較で、それだけ国産
大豆を使いやすくなってきたことでもある。
大事なことは、国産大豆を増産しつつ生産量を安定させ、食
品業界がより使いやすいようにしていくことで、国産大豆製品
の需要をより広げていくことだろう。
納豆の消費は、日本型食生活の良さにも通じる。七月十日は
納豆の日だ。もっと納豆を食ベよう。
98/06/19 日本食糧新聞
日本食糧新聞社が、5月下旬、約二〇〇人に実施した「納豆
に関するアンケート」によると、九割の人が納豆を「好き」と
答え、八割の人が「スーパーで購入する」などの集計結果が出
た。このアンケートは、日食ふれあいクッキング(料理講習
会)の参加者を対象に、納豆について一〇項目の質問を行った
もの。
納豆に対するイメージでは「健康的」と答えた人が七割、
「安い」と答えた人が三割で、購入目的は、「習慣」「冷蔵庫
にいつも買い置きしているから」と答えた人がそれぞれ三割、
ほかに「いつもあると便利」「手軽に食べられる」と答えた人
もいた。
また納豆を買うとき重視することでは、「価格」「ブラン
ド」「特にこだわらない」がそれぞれ三割で、「パッケージ」
と答えた人が約一割いた。
購入する場所としては、八割の人が「スーパー」と答えて圧
倒的に多く、「一般小売店」「コンビニ」がそれぞれ一割だった。
ほかに納豆関連商品の項目で注目されている「納豆ふりか
け」を知っている人は一〇四人とやはり多かったが、「ドライ
納豆」を知っていると答えた人が六〇人、「納豆アイスクリー
ム」を知っていると答えた人が一一人と意外な結果も出た。
納豆の市場規模は約一七六〇億円、平成9年には約一六〇億
円増、前年比約一〇%の驚異的な伸びを示し、平成7年から三
年間落ちることを知らず、食品業界異業種からも注目されてい
る食品。
その背景には、O157禍の影響(納豆菌の抗菌力が再評価
された)や従来、食べる習慣のなかった関西地区へのメーカー
の進出もあるが、ここ数年、全国納豆協同組合連合会が力を注
いできたPR活動が最も功を奏したといえるだろう。
全納連のPR部会では、7月10日の「納豆の日」の意識付
け、昨年11月7〜9日「農水祭」への参加を各単協の協力を
得て実施、今年も消費拡大に向け、さらにPR活動を積極的に
行うという。
また大手メーカーも納豆売場にテレビを置き、納豆料理のレ
シピをビデオで流したり、積極的に消費者キャンペーンを実施
するなど販促活動に力を入れているが、いずれにせよ消費者ニ
ーズに即したPRがポイントで、今回のアンケートは一つのヒ
ントになるといえそうだ。
98/06/12 日本食糧新聞
◆くめ・クオリティ
納豆メーカー大手、くめ・クオリティ・プロダクツ(株)
は、6月1日から経営本部を移転した。
住所は、〒101‐0032東京都千代田区岩本町一‐三‐
一、ニュー中野ビル九F、TEL03・5833・7527、
FAX03・5833・7528。
98/06/05 日本食糧新聞
(財)杉山産業化学研究所(横浜市戸塚区、045・85
2・4011)は5月28日、「納豆の不思議‐最近明らかに
された効能成分」の演題で第四六回公開講演会を同研究所講堂
で開催した。
納豆は、昨年、全国の消費金額で前年比約一〇%増の驚異的
な伸びを示しているが、特に従来、食習慣がなかった関西地区
への大手メーカーの拡販、業界挙げてのPRなどが功を奏して
か、その機能性に対する認識が消費者間で広く定着しつつある。
講演では、倉敷芸術科学大学機能物質化学科教授で、日本工
業技術振興協会「天然物・生理機能素材研究委員会」委員長の
須見洋行氏が、血栓を溶かす強力な酵素ナットウキナーゼ、骨
粗しょう症予防に働くビタミンK、O157に対する抗菌作用
など納豆の効用について説明した。
聴講者は、学校給食の栄養士の他、一般の人達も多く、納豆
に対する消費者の関心の高さが改めてうかがい知れた。
98/06/05 日本食糧新聞
かねさ(株)(本社=青森市、0177・39・5211)
は、フリーズドライ製法による乾燥タイプのブロック味噌汁三
品を6月1日から新発売した。
商品は「長ねぎ汁」「きぬさや汁」「納豆汁」。手軽に本格
的な味噌汁ができ上がる。
三品とも内容量は九g、価格は卸七五円、標準小売一〇〇
円。荷姿は一ケース一食×五×一二
『納豆、みそを、転作物の利用呼びかけ、茨城県農業総合センター』
98/06/04 日本農業新聞
転作などで生産の増加が見込まれる大豆、麦を有効に利用し
ていくため、茨城県農業総合センターでは、ちらしを配布して
納豆、豆腐、みそづくりなどを積極的に取り組むよう呼び掛け
ている。「手作りの味」ブームをキャッチして、自家利用はも
ちろん、直売所などでの販売を視野に農家所得の向上を期待し
ている。
同県の昨年の転作対応では、麦が三千四百ヘクタール余り、
大豆が一千ヘクタール余り。麦・大豆で転作面積の三分の一を
占める。今年は転作等目標面積が二六%増えることから、麦・
大豆の生産増加が見込まれている。
加工への取り組みは、地域活性化のほか、付加価値を高めて
農家所得の向上に結びつけることも期待している。
ちらしはB4判。大豆では、豆腐、納豆、みその「三セッ
ト」を用意。作り方の基本を分かりやすく説明している。また
麦では、うどんの作り方を説明している。同センターでは、各
農業改良普及センターを通じて、農家の要望に沿って指導して
いく考え。
県内の各直売所では、みそを一キロ五百〜六百円程度で販売
されている。手作りの味ということで、直売所の「定番商品」
となり人気を呼んでいる。
『総会開く 全国納豆協組連、“からだに良い”積極PR』
98/05/29 日本食糧新聞
全国納豆協同組合連合会(東京都台東区、03・3832・
0709)は5月20日、第四四回通常総会を東京・池之端の
ホテル ソフィテル東京で開催した。
高星進一会長は、あいさつで「混迷する日本の経済状況の
中、連合会もどういう方向に進むべきか模索している」とし、
「流通もグローバル化され値段の状況も厳しく、納入価格が下
がっているようだが、納豆に関しては、他の生鮮食品よりは足
腰が強い業界だと力説。いずれにせよ消費拡大を図ることが一
番で、納豆は本当に体に良いことを浸透させるためPRし、大
変な時代であるが進んでいきたい」と語った。
議事は、第一号議案(平成9年度事業報告承認の件)から第
八号議案(借入金限度額承認の件)まで可決、承認された。
また総会に先だって、2月に開催された平成9年度全国納豆
鑑評会の表彰式が行われ、最優秀賞(農林水産省食品流通局長
賞)を受賞した(株)大力納豆(新潟県)「小出っ子」ほか六
社が表彰された。
98/05/25 日本農業新聞
大豆関連業界は、国産大豆製品の原産国表示を徹底するよう
取り組み始めた。全国納豆協同組合連合会は、国産大豆七〇%
以上使用だけに「国産大豆使用」の表示ができる公正競争規約
の原案を先の総会でまとめた。内部でさらに検討、年度内にも
実施の考え。みそ、しょうゆ、豆腐の業界も原料の適正表示に
向けて取り組んでいる。
納豆業界がまとめた公正競争規約案は、国産大豆使用を表示
できる基準などを決めている。この原案をもとに、消費者やメ
ーカー、学識経験者などによる検討会を設け、意見を聞いてい
く。業界内には、公正取引協議会を設ける。
基準によると、国産大豆使用の表示は「国産大豆の割合が七
〇%以上」の場合で、さらに使用割合を明記しなければならな
い。「国産有機栽培大豆使用」など国産有機を強調する場合
は、国産一〇〇%で、しかも農水省の有機農産物等特別表示ガ
イドラインを守っていなければならない。
また、輸入大豆で「有機無農薬大豆使用」などと表示する場
合は、原料大豆の産地国など原産地を明示、有機無農薬大豆一
〇〇%使用の場合に限る。このほか、成分や原材料などが実際
より著しく優良であると誤認されるよな表示は不当表示として
禁止する。
みそ業界も、表示のあり方検討委員会を設け、各種の強調表
示について検討しており、当面、適正表示のマニュアルを作る
計画だ。
しょうゆ業界も、有機しょうゆの基準作りで原料大豆のあり方
を検討している。豆腐業界は、これまでに作っている自主規格
を基に、国産大豆使用などの適正表示を進めている。 全国納
豆協同組合連合会の黒田敏昭専務は「国産大豆や有機大豆な
ど、食品の強調表示に対して、消費者の関心が高まっている。
納豆も、業界自ら基準を作り、あいまいな表示をなくすように
していきたい。原案をもとに、さらに、消費者の意見を聞い
て、公正取引委員会の認可を受ける競争規約にしていきたい」
と話している。
『納豆のあづま食品、PET容器採用で環境対策に貢献』
98/05/25 日本食糧新聞
昨年、果敢な営業力で、納豆業界二位に浮上した、あづま食
品(株)(栃木県河内郡、028・672・2131)は、西
暦二〇〇〇年を目前に、文明の発達と裏腹に地球環境を含め、
人間の生活環境は厳しくなっていると認識、環境問題が今後の
大きな課題となっているとし、この状況を踏まえ「おいしさと
安全」の納豆を追求する新しい提案が“PET素材のトレーを
使った納豆”。大きな特徴は、(1)環境に優しく(2)おい
しい納豆が出来(3)便利で使いやすいこと、とアピールして
いる。
環境にやさしい、とは、PETは炭素・酸素・水素の三元素
から出来ているので、完全燃焼させると炭酸ガスと水だけにな
り、不完全燃焼であっても、ダイオキシン、塩化水素ガス・亜
硫酸ガスなどの有害ガスが発生せず、燃焼カロリーも低く、ゴ
ミ焼却炉を痛める恐れもない。また焼却ゴミとし処理すること
もできるが、リサイクルできることが最大のメリットだという。
PETトレーでおいしい納豆が出来るのは、従来の発泡スチ
ロールトレーに比べて容積が約三〇%大きく、より一層均一な
ムラのない発酵となり、熱伝導率が高いため低い温度で穏やか
に発酵が進み「焼け」(十分発酵出来ない状態)も起こりにく
くなる。また発酵終了後は速やかに冷却が出来、発酵を停止さ
せておいしさを封